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【MLB2026】レッドソックスが衝撃の決断!監督のアレックス・コーラを解任!

低迷のレッドソックスが監督を解任

 現地2026年4月25日、ボストン・レッドソックスは敵地カムデン・ヤーズでオリオールズとの3ゲームシリーズのGm2。

 開幕からここまで”Silent Night”と揶揄されてるほど、打撃陣の沈黙が続いていたレッドソックス。直前の4月21日からの地元フェンウェイ・パークでのヤンキースとの3ゲームシリーズではライバルのヤンキースに何の抵抗もなく3連敗。

 そして現地2026年4月24日からスタートとした地区ライバルのオリオールズとのGm1では先発のブライアン・ベイヨーが大炎上。3.1イニングで被安打13、ER 8、BB 1、HR 5を記録し、3-10と大敗(スコア)。

大勝後の解任

 迎えたオリオールズとのGm2はエースのギャレット・クロシェが登板。クロシェは4月13日のツインズ戦、4月19日のタイガース戦と直近2試合で連敗中。もはや投壊の傾向も見えだしていました。

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 ただこの日はエースが6.0イニングを被安打3、スコアレス、BB 2、SO 7と好投。打撃陣も2回表にケイレブ・ダービン・セダン・ラファエラ、IKFと当たっていなかった選手たちがタイムリーを放って3点を先取。この後は7回を終えて7-1とリードし、最終回にはイニング途中からオリオールズがポジション・プレーヤーを登板させたこともあり、10得点して17-1でスッキリと大勝しました。

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 そんな中、まったく予想外のタイミングでした。この大勝の数時間後、レッドソックスが衝撃の人事を発表。アレックス・コーラを解任しました。

暫定監督はトリプルAのマネージャー

 ゲーム終了後の数時間後、レッドソックスは現場の大幅な刷新を発表。監督のアレックス・コーラが解任となり、その他打撃系のコーチ陣の多くも同様の処置となりました。

 コーチ陣で解任されたのは、ヒッティング・コーチのピーター・ファッツェ(Peter Fatse)、アシスタント・ヒッティング・コーチのディロン・ローソン(Dillon Lawson)。さらにNPBで言うところのヘッドコーチの役割であるベンチコーチのラモン・バスケス(Ramón Vázquez)も。加えて3B・OFコーチのカイル・ハドソン(Kyle Hudson)、そしてメジャーリーグ・ヒッティング・ストラテジストのジョー・クローニン(Joe Cronin)らコーラも含めて計6名が解任となりました。

 空席となった監督にはトリプルAウースターで監督を務めるチャド・トレーシー(Chad Tracy)が、インテリム・マネージャー(暫定監督)として就任。

 そして2Aポートランドで監督を務めていたチャド・エパーソン(Chad Epperson)が暫定3Bコーチを務めることとなり、3Aウースターでヒッティング・コーチを務めていたコリン・ヘッツラー(Collin Hetzler )がメジャーリーグのヒッティング・コーチ陣に加わることに。

 一方、ゲームプランニングおよび失点防止コーチで、ファンからも人気のジェイソン・バリテック(Jason Varitek)は別の役割に異動となります。

 コーラの次はバリテックだろうなどと筆者は思っていたのですが、一旦はウースターで実績豊富なチャド・トレーシーとなりました。見方によっては今回の人事はバリテックでさえ、処分を受けたくらいの人事とも言えます。ただ、バリテックはクラブ内での異動ですので、俯瞰する期間を与えられているとも予想出来ます。

オーナーの声明

​​ レッドソックスのオーナー、ジョン・ヘンリーは以下の声明を発表。

 「アレックス・コーラ監督は、2018年にレッドソックス史上屈指のシーズンへとチームを導きました。その功績、そしてその後の長年にわたる貢献に対し、私たちは彼に心からの感謝を捧げます。彼はチームとこの街に、計り知れない影響を与えてきました。グラウンド内外で、数々の重要な場面でチームを牽引してくれたのです。このような決断は決して容易ではありませんが、アレックスがレッドソックスに加入した日から今日まで、彼がチームにとってどれほど大きな存在であったかを考えると、今回の決断は特に困難です。

 アレックス、コーチ陣、そして彼らの家族の皆様に、このチームに尽くしてくださったすべてに感謝申し上げます。彼らはグラウンド上だけでなく、あらゆる面でこのクラブの一員であり、私たちは彼らに常に敬意と感謝の念を抱いています」

 4月7日には、”Sell the team”(チームを売れ)、つまりオーナー交代のチャントまで上がったフェンウェイ・パークでした。

アレックス・コーラの実績

 アレックス・コーラは2018年からレッドソックスの監督を務めており、2017年のアストロズのサイン・スティーリング・スキャンダルへの関与で2020年にサスペンションを受けた期間を除いて、ここまでずっと指揮を執り続けてきました。

 レッドソックスの監督としての通算成績は620勝541敗(勝率.534)。

 就任初年度の2018年はムーキー・ベッツを中心に108勝を挙げ、ドジャースとのワールドシリーズを5試合で破り、21世紀に入って4度目のワールドシリーズ・チャンプに導きました。

 特に1年目は良かったですね。もう1球、1球集中していて、選手とともに戦っていた立ち居振る舞いがありました。熱心さが伝わってきた指揮ぶりでした。

復帰後は低迷  

 ただし、ワールドシリーズ制覇後は、これまでCBOを務めていたデーブ・ドンブロウスキーが大胆に動いてきたためにプロスペクトも枯渇し、FA選手の獲得にも積極的でなくなり、クラブは縮小傾向に。

 そのせいもあり、連覇を狙った2019年は投手運用に苦戦。コーラは「パッチワーク・リレー」とも言われたほど、ゲーム内での投手運用に腐心しました。これはコーラでないと成し遂げられなかったくらいの難行でもありました。2019年は3位でフィニッシュ。

 コーラですが、2020年のサスペンションから復帰してからが良くなかったです。チームの成績は安定性を欠き、2021年に92勝をマークして2位となってALCSまで進みましたが、2022年と2023年は最下位に低迷。

 2024年は勝率5割で3位となり、2025年も89勝で3位でフィニッシュ。2025年はなんとかALワイルドカードに進みましたが、キャム・シュリットラーにやられるなど、ヤンキースに完敗。

コミュニーケーションの達人

 ネットフリックスの「クラブハウス」をご覧になった方ならわかると思いますが、アレックス・コーラはとにかく選手の話をよく聞きます。

 MLBはそれこそ、いろんな立場の人やいろんなタイプの選手がいて、中には横暴な選手もいますし、契約の問題も絡んで非常に複雑怪奇。さらにレッドソックスの場合は伝統があり、人気もありますから、それこそいろいろな立場の人が好きなように言うわけです。

 それをクラブハウス内やクラブフロントとのコミュニーケーションでよく交通整理し、選手が現場で働きやすいようにしてきました。コーラはMLB屈指の名将としても高く評価される面もあり、選手たちからも広く尊敬を集めておりました。 

 そして2024年7月に3年/$21.75M(2025-2027)の契約延長に合意。AAVは$7.25Mの高額報酬。

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 ただし、上述のように2021年以降は結果が出ておりませんでした。

 2026年は前評判とは異なり、このゲームを終えて10勝17敗でALイーストの最下位。

 とにかくチームのオフェンスの成績があまりにも悪く、開幕から26試合で打率.226/.306/.335とオフェンスはどん底。規定打席に到達した打者の中で、平均以上の成績を残しているのはウィリヤー・アブレイユ(wRC+130)とトレードで獲得したウィルソン・コントレラス(wRC+115)の2人だけ。他の打者は平均以下からひどい成績まで様々。

 とにかく打てないのです。もともとフェンウェイ・パークが特殊な球場ゆえ、打って勝たないと道が開けないのですが、その肝心のオフェンスが壊滅状態でもありました。

デバース流出の影響も

 筆者は今季のオフェンスの低迷はデバース喪失の影響ありと見ています。チームリーダーが不在になったのですから。

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 確かにアレックス・ブレグマンは若手のローマン・アンソニーやマーセロ・マイヤーに献身的に指導してきた良い面もあり、デバースがそんなことをするか?と言えば、いささか疑問。

 デバースが不在となってから大砲として期待しているローマン・アンソニーは2025年はHRが量産しかけてきたタイミングで腹斜筋を痛めてシーズンエンドに。今季はWBCでアメリカ代表で7試合で.280/.400/.520、HR 2本をマーク。彼がシーズンに入っても機能することを願っていたのですが、いかんせん彼はまだ現時点で21歳(5月に22歳に)。ちょっと荷が重かったですね。

 ストーリーは高級ですが、もはや守備専門くらいに思って、打った時はおまけくらいに認識でいないと厳しいです。

WS制覇後の編成

 今回の低迷は監督・コーチのせいだけではありません。

 上述のデーブ・ドンブロウスキーはワールドシリーズ・チャンプと引き換えにプロスペクトを枯渇させ、尚且つ贅沢税の閾値を大きく突破。2019年9月に解任となりました。それでも例えばドジャースのようにドラフトで順位を落としたツケをトレードで補給というところまでやればよかったのですが、日常的に勝利を求められる人気クラブゆえにそこまで手が回らなかったようです。

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 その後はCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)のポジションにハイム・ブルームを起用。ハイムは今の強いレイズを作った功労者の一人で、彼のすごいところは、育成システムを構築したこと。そのハイムも2023年9月に解任。ハイムはレッドソックスでは本来の力を発揮できずに役を追われたのは残念としか言い様がありませんでした。どうも内部で力を持った者がいて、ハイムも苦心した模様。

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 現在はクレイグ・ブレスローが後任となり、編成を実施。これだけ短期間にCBOが解任されるとなかなか誰も就きたがらない状況となっています。

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 ただ、そのブレスローも立場が危うくて、その一つがブレグマンを加入させたことで結果的には2年をかけてブレグマンとデバースの2人を失うという失態を演じています。

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 そもそもムーキー・ベッツと再契約出来なかった点から遡ると、決してCBO達の編成が全て失敗したとも言い難く、強さとサラリーの間で微妙な決断をしてきたオーナーの責任も当然あることでしょう。

 サラリーアップに全振りしているドジャースをどう見ているのか、興味深いところです。クラブの資金の問題もあるでしょうが、ここは一旦、戦略を考え直してもたいたいところではあります。

監督交代で好転するか?

 監督のシーズン途中交代が最もうまく行った直近の例では2022年のフィリーズのサンプルがあります。当時、フィリーズはとにかくジョー・ジラルディが現場でも評判が良くなく、一丸とはほど遠い状況。ところが、ロブ・トムソンが暫定監督となって現場は一変。一体感が生まれ、フィリーズは2022年は3位でフィニッシュしたもの、ワイルドカードでポストシーズンに進み、ワールドシリーズまで進出しました。

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 その例を真似て失敗したのがエンゼルスで、オーナーが現場介入してジョー・マッドンを解任。監督のせいでもないのに指揮官を馘にしたエンゼルスは好転することはありませんでした。

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 レッドソックスの場合、何かを変える必要があったのも事実です。膠着しておりました。

 場合によってはCBOの解任もあり得たと思うのですが、またCBOが解任されたとなるともはや誰も成り手がいなくなるので、現場に大ナタを振るったようにも見えます(これは感想程度に聞いてください)。

投手コーチは残留

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 なお投手コーチのアンドリュー・ベイリーとブルペンコーチのクリス・ホルトは引き続きその役割を担います。投手陣も危ない状況でもありますが、先発ローテーションには今季、コネリー・アーリー、ペイトン・トールといった才能ある若手が入ってきて、成果も出ています。

 ERA 3.73のブルペン陣ではベテランのアロルディス・チャップマンとギャレット・ウィットロックの終盤2人が安定しているのがまだ幸いです。

 ブルペンはその前が問題で、コーラはザック・ワイザートを使い続けました。彼はサイドスローから強いボールを投じるのですが、いかんせん甘いボールで痛打されるというのをずっと繰り返しています。WBCのイタリア代表では良い投球を見せましたが、シーズンに入ってからはリードを吹き飛ばす投球が続いています。ワイザートをどうするのかも注目しております。

 今のレッドソックスの場合、極端に調子の良い選手が出てくれば、状況は大きく改善するのですが、この決断に現場がどう反応するのか?注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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