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【MLB2025】衝撃的すぎる!ラファエル・デバースがトレードでジャイアンツへ移籍

衝撃のトレードが成立

 現地2025年6月15日、レッドソックス・ファンにとっては信じがたいトレードが成立。 

 チームの顔であるラファエル・デバースのジャイアンツへのトレードが決定しました。こちらはすでにオフィシャルとなり、ジャイアンツのロスターのトランザクションにおいてもトレード詳細が記載されております。

トレード概要

 まずは事実関係の記載ということでトレードの概要を記載します。こちらは1:4のトレードで総勢5名の選手が動きます。

ジャイアンツGet

  • ラファエル・デバース(Rafael Devers/28)3B/DH | B/T: L/R

レッドソックスGet

  • ジョーダン・ヒックス(Jordan Hicks/28) RHP
  • カイル・ハリソン(Kyle Harrison/23) LHP
  • ジェームズ・ティブス3世 (James Tibbs III/22) RF | B/T: L/L
  • ホセ・ベイヨー(Jose Bello/20 )RHP

ジャイアンツ、ラフィーの残額をすべて負担

ムーキー、ボガーツそしてラフィー・・・

 ムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツというスター選手をFAでそのまま流し、ドジャースとパドレスに渡したレッドソックス。ムーキー・ベッツの場合は正確にはFA前のトレードではありましたが、とにかくレッドソックスは地元が誇るスター選手を放出した過去があります。

 ラフィー(ラファエル・デバースの通称)だけは出すなという声が大きい中、レッドソックスは現地2023年1月3日に、一旦は調停を避けて1年/$17.5M(2023)で合意。この直後の現地2023年1月4日にレッドソックスは2023年の調停を避けてサインした1年/$17.5Mを上書きする形で、11 年/$331M (2023-33)で、デバースと延長契約を結んだのでした。

 延長分は2024年からになるので、10年/$313.5M (2024-33)。

 「ラフィーは残せ」の声がなんとか通ったような延長契約で、ファンは胸を撫で下ろしたのでした。

 ところが、今回のトレード成立です。もう多くのレッドソックス・ファンが茫然自失の状態に陥ったと言わざるを得ません。

 そのラフィーの契約はまだ1年と3ヶ月弱しか経過しておらず、$250M以上残債があるのですが、今回のトレードでジャイアンツはその一切を引き受けることになっております。

 ということは、レッドソックスは贅沢税上はかなりスペースが空くことになり、ジャイアンツはAAVで$15.5Mほど上積みということに。なお、デバースの契約には繰り延べ払いも含まれているので、現在価値に直したAAVは$31Mではなく、$15.5Mほどになります。

 ちなみにレッドソックスは今季は$241Mの閾値を超えておりましたが、このトレードにより、現地2025年6月15日時点で$238Mほどに下がっております。

1Bを拒否したデバース

 レッドソックスは今オフ、アレックス・ブレグマンを獲得。守備も堅実で非常に勝負強いプレーヤーです。そのブレグマンとは3年/$120Mのショート・タームでサイン。

 アレックス・ブレグマンの加入により、2024年にエラー数115でMLBワースト2 であった守備にテコ入れしようとしたのです(ワースト1はマイアミの117)。

 3Bは打球も強いですし、ゼロ・エラーのシーズンなどあり得ないですが、デバースは2024年に12個のエラーを記録し、セダン・ラファエラと並んでチーム最多でした。前へのダッシュとベアハンドは本当にうまいのですが、いかんせんシンプルな打球をポロリとするケースもあるのです。

 SSはトレバー・ストーリーがいますから、レッドソックスは3Bのホット・スポットにブレグマンを起用することにし、DHの吉田選手は肩の手術で出遅れていたので、デバースをDHに起用することにしたのです。

 筆者的には2Bにブレグマンを入れて欲しかったのですが、プロスペクトのクリスチャン・キャンベルの機会が無くなってしまうので上記のような決断となってしまいました。

 そんな中、新たな問題が発生。1Bのトリストン・カサスが現地2025年5月2日のゲームで左膝蓋腱断裂(ひだりしがいけんだんれつ)を怪我を発症。即座にシーズン・エンドとなったのです。

 1Bがいなくなったレッドソックスは今度は誰を入れるかで腐心したところ、デバースに「1Bを守ってくれないか?」とオファー。しかし、デバースはこれを拒否しました。

 その理由は次の通りです。

“I know I’m a ballplayer, but at the same time, they can’t expect me to play every single position out there.

“In Spring Training, they talked to me and basically told me to put away my glove and I wasn’t going to play any other position but DH.”

Asked if there’s a chance he might change his mind, Devers immediately said “no.”

“I don’t think so,” he said. “They’ve told me I’m a little hard-headed and they already asked me to change once. This time, I don’t think I can be as flexible.”

「自分が野球選手であることはわかっている。でも同時に、すべてのポジションをこなせというのも無理な話だ。

 スプリングトレーニングでは、基本的にグローブをしまえと言われたし(ブレグマンの3B構想のため)、DH以外のポジションをやるつもりはなかった。

考えを変える可能性はあるかと聞かれ、デバースは即座に 「ノー 」と答えた。

「それはないと思う。僕は少し頭が固いと言われているし、すでに一度変わってくれと言われた。今回は、これほど柔軟にはなれないと思う。」

 これがデバースの考えでした。別に頑なになって拒否したのではなく、おそらくもともとはそれほど器用な人ではないのでしょう。実際、内野の左を守っていた選手が右に移るのもなかなか大変なことですし、バットを優先に考えたところもあったでしょう。

 そのような経緯で1Bを拒否しました。

クラブ側の言い分

 デバースの1BへのコンバートはCBO(Chief Baseball Officer)のクレイグ・ブレスローも丁寧に交渉を重ねたようですが、デバースはなかなか首を縦に振りません。

 クラブ側としては、そこはデバースになんとか柔軟に対応してもらいたかったというのが本音。

 互いに平行線のまま、今度はアレックス・ブレグマンが太ももとを傷めてILに。

 ここも一つのポイントだったと思うのですが、この後もデバースは守備には就きませんでした。クラブ側が空いた3B、もしくは依頼してきた1Bへオファーしたかどうかまではわかりませんが、この後もデバースはDHでバットを振り続け、実際、MLB NO.3の58RBIをマーク。結果は出してはいたのです。

チームリーダーとしてはどうだったか?

 開幕前はALイーストでぶっちぎりそうな雰囲気のあったレッドソックスでしたが、アクシデントもあり、チームは苦戦。2024シーズンのリピート再生のような形になってしまいました。

 思うような力を発揮できていないのは、チームリーダーのデバースの頑なな姿勢も要因の一つであったかもわかりません。リーダーが献身的かどうかでチームのまとまりも変わってきますから。ここは筆者もデバースの姿勢に疑問を抱いたのも正直なところです。確かに打ってはいたのですが・・・。

新時代も来てしまう

 そうこうしているうちに、SSを守る事のできるマーセロ・マイヤーがデビュー。さらには、スーパー・プロスペクトのローマン・アンソニーも上がってきました。クリスチャン・キャンベルも含めて新時代が到来してしまったのです。

 だんだんと外堀が埋まってしまうデバース。クラブ側はプロスペクト達も出てきたことあり、デバースに厳しめの姿勢を見せ始めました。

 つまり、高額サラリーはそのようなチーム事情にも対処してもらう期待も込められた上での高額契約であると。レッドソックスの最終的な言い分はこの点にあります。そんなデバースにクラブ側が三行半を突きつけたという形です。

 本当はもっと真相も知りたいのですが、すぐには出てこないでしょう。大筋では上記がトレードの背景となります。

ジャイアンツ側のスタンスから

 サンフランシスコ・ジャイアンツはバスター・ポージーが編成トップについてすぐに今季、結果を出し始めました。

 ただ、前からDHと1Bは弱いとは言われており、DHのHR数は8本でMLB 23位、打率.234はMLB 15位。ちょっとインパクトが薄かったのです。今回デバースが入ることでまずはDHの面は大きく改善することになります。

デバースにとってブレグマン以上のライバルあり 

 なお、仮にデバースがジャイアンツで3Bを守ろうとしても今度は5度のゴールド・グラブと2度のプラチナ・グラブを受賞したことのあるマット・チャップマンがおります。今はILですが、まもなく復帰予定。ブレグマンより守備面ではさらに鉄壁。

 デバースにとってはレッドソックス在籍時と同じ問題に直面することになります。

 この後、もしデバースが1Bを守ってしまったら、バスター・ポージーとクレイグ・ブレスローの力の違いということになるでしょう。なお、ジャイアンツのオーナーはレッドソックスのオーナーよりもしぶちんなので、そこはデバースには注意してもらいましょう。つまり、要求されることはジョン・ヘンリーやサム・ケネディー以上が予想されます。

ドジャースに対抗

 ジャイアンツはこれでさらに爆発するかもしれず、ドジャースがけが人続出でもたもたしていると一気に持っていかれるかもしれません。大谷選手の投手復帰の加速もその辺りも少しはあるように思います。

レッドソックスが獲得した選手

 なお、レッドソックスがトレードで獲得した選手はこちら。

ジョーダン・ヒックス

 ジョーダン・ヒックスはカージナルス時代にクローザーで100mphを連発していた投手です。トミージョン手術をしてからはやや苦戦。 

 ジャイアンツでは本人の希望もあり、2024年から先発を任されておりましたが、今季はERA 6.47と苦戦し、リリーバーも兼任するスイング・ロールとなっております。BB%、SO%ともに落ちており、かつての無双状態ではなく、ハードヒットされるケースも増えています。アンドリュー・ベイリーがどう調整させるのか、注目です。

カイル・ハリソン

 カイル・ハリソンがもらえたことはレッドソックスにとってはかなり朗報。Pre-2024のトップ・プロスペクト・ランクで23位に入っていた逸材です。

 2020年のジャイアンツの3巡目指名の左腕で2023年にデビュー。本格稼働は2024年で24先発で、124.0 IPで7勝7敗、ERA 4.56をマーク。

 2025年は8試合、4先発でERA 4.56。非常に未来の明るい投手でもあります。レッドソックスでも40manに入っておりますが、まずはトリプルAウースターにアサインされております。

ジェームズ・ティブス3世

 彼は2024年のジャイアンツの1巡目指名のOFで左投げ左打ちの22歳。2025年はクラスA+で57試合で12 HRをマーク。

ホセ・ベイヨー

 こちらはドミニカ共和国出身の20歳の右腕。2025年はまだルーキー・リーグですが、SO9は14.0をマーク。BB9は1.5と安定しております。

ガルシアパーラを思い出した

 筆者は今回のトレードで筆者はガルシアパーラをトレードに出したことを思い出しました。

 その当時はセオ・エプスタインがやったのですよね。今もレッドソックスのフロントオフィスの相談役みたいなポジションにおります。

 ノーマー・ガルシアパーラは1996年から2004年の途中までレッドソックスに在籍し、1997 ROY、1997 シルバースラッガー賞、209安打(1997)、最多ダブル(2002)、100 RBI シーズン4度(1998, 1999, 2002 & 2003)など、今ではドジャース戦の終了後のコメンテーターをやられておりますが、そもそもはレッドソックスの顔でした。

 2004年のトレード・デッドラインでカブス、エクスポス、ツインズも絡んだブロックバスター・トレードでカブスへ移籍。それを決めたのがエプスタインでした。今回のトレードではそのときの衝撃を思い出しました。

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