凄まじいNLサイ・ヤング賞争い
現地2026年6月12日、ジェイコブ・ミズロウスキーがまたやりましたね。これはすごいです。
この日、アメリカン・ファミリー・フィールドでフィリーズを迎えたブルワーズは、ジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski)を起用。このゲームが始まる前までのERAは1.50で、8日に登板してブルージェイズから10奪三振をマークしたクリストファー・サンチェスのERA 1.54を抜き、登板前の時点でMLB NO.1のERA。

現時点で大谷選手のERAは1.06ですが、大谷選手は規定投球回数を満たしていないのでランクには出てきていない状況です。次の登板までまたチームの試合数とイニング数に開きが出るので、シーズン終盤にかけて計画的にキャッチアップしたいところです。

今季のナ・リーグのサイ・ヤング賞争いはすごいです!!少し出遅れておりますが、ポール・スキーンズもおりますからね。さらにレッズのチェイス・バーンズ、ブレーブスのクリス・セールもいい投球を見せております。
ミズロウスキーが先発最速の104.5MPHを記録
さて、そのジェイコブ・ミズロウスキーがすごかったですね。しかも相手は戦力が正常化したフィリーズです。
1回表、フィリーズはまた超攻撃的布陣で臨み、カイル・シュワーバーがリードオフ。このカイル・シュワーバーに対し、ミズロウスキーはご覧のベロシティーを計測。なんと104.5mphを計測しました。中継では四捨五入されますので、105mph表示!
これは2008年に投球計測が始まって以来、先発投手による最速の投球です!
- Ball 1 – 0 103.4 mphFour-Seam Fastball
- Ball 2 – 0 103.4 mphFour-Seam Fastball
- Called Strike 2 – 1 104 mphFour-Seam Fastball
- Foul 2 – 2 103.5 mphFour-Seam Fastball
- Foul Tip 2 – 3 104.5 mphFour-Seam Fastball
2番トレイ・ターナーにも103mph以上を連発し、3番のブライス・ハーパーは104mph以上を2球投じて三球三振。圧巻の立ち上がりでした。
2回表のミズロウスキーは9球で三者凡退。しかも2奪三振。
このミズロウスキーの投球に打線も反応したように、1回裏にこの日、オープナーで先発したフィリーズのリリーバー、タナー・バンクスからウィリアム・コントレラスがタイムリー・ダブルを放って1点を先制。2回には2番手のアンドリュー・ペインターからヒットと送りバントで手堅く塁を進め、内野ゴロとワイルド・ピッチで2点目をゲット。
3回表は下位打線から三者連続三振を奪い、費やしたのは13球のみ。
カイル・シュワーバーのシングルが唯一のヒット
フィリーズとすれば、これはパーフェクトも考えたのではないか?と思う1巡目でした。3回表、先頭のカイル・シュワーバーは初球の90.8 mphのスライダーを叩き、これがCFへのクリーン・ヒットとなり、早い段階でパーフェクトを阻止。この後、トレイ・ターナーから三振を奪い、ブライス・ハーパーをダブルプレーに仕留めてこのイニングも3人で終了。
カイル・シュワーバーのシングルは終わって見ればこれが唯一のヒットで、しかも唯一の出塁となり、ニア・パーフェクトという投球でした。
5回表もまだまだ100mphを連発するミズロウスキー。ブルワーズ打線は5回裏にジェイク・バウアーズが3ランHRを放って3点を追加し、5-0で前半を終えました。
6回表、ミズロウスキーは先頭のガブリエル・リンコネス・Jr.に粘られましたが、それでも投じたのは7球。最後は100mphの4シームとのギャップで88.5 mphのカーブで三振。そしてこのイニング最後の打者のジャスティン・クロフォードには102mphの4シームで空振り三振。
6回裏、ブルワーズは今度はジャクソン・チューリオがタイムリーを放って1点を追加し、6-0 に。
7回表のミズロウスキーの投球はなんと7球!シュワーバーからハーパーまで簡単に打ち取りました。8回表は11球で3-4-5番を打ち取り、いよいよ9回表へ。
9回表、ミズロウスキーは先頭のガブリエル・リンコネス・Jr.を1球で1Bゴロに仕留めて1アウト。つづくJT・リアルミュートには4球全てが100mphオーバーで最後は102.9mphで3Bゴロで2アウト。そして最後のバッターになったジャスティン・クロフォードの初球には103.7mphを計測。9回ですよ!そしてクロフォードを4球で三振に仕留めてゲームセット。
ブルワーズが6-0で勝利。ミズロウスキーが被安打1、BB 0、SO 15でシャットアウト勝利を収めました。本当にニア・パーフェクトでした。
15Kを奪いながら、マダックスを達成!!
フィリーズは追い込まれれば、チャンスは低いので若いカウントから甘いボールを仕留めにかかる戦略を採ったと思うのですが、これが結果的には早打ちとなってしまい、ミズロウスキーの球数は95球!
しかもですよ、15奪三振を奪いながらの95球です。三振の数だけで最低でも45球が必要な中、95球で収めるとは!ストライクは74球です!!ゾーンでしか勝負していないということですね。もはや異次元過ぎて、この時代にこんな投手を見られて本当に幸せです。
15奪三振でマダックス達成とは信じられないですね。

なお、15奪三振はミズロウスキーのキャリアハイ。そしてこれは今シーズンのメジャーリーグの1試合での最多奪三振数。また、シャットアウト勝利はブルワーズにとってブランドン・ウッドラフが約3年前にマーリンズを完封して以来。
15KはMIL史上2位タイ
1試合15奪三振はブルワーズ史上では2位タイ。コービン・バーンズが2021年8月11日に達成していました。ちなみにブルワーズ史上1位はベン・シーツで、2004年5月16日のブレーブス戦で18奪三振を記録しています。
100mph以上を58球!
この日、ミズロウスキーは100mphを超える速球を58球も投げ、そのうち31球は102mph以上。これはいずれも投球計測時代における新記録です。
過去8試合のERAは0.17
ミズロウスキーは過去8試合でERA 0.17という好調ぶりを維持。先発登板を除けば、これは1913年に自責点が公式記録となって以来、8試合連続の防御率としては最低であり、2018年にレッドソックスのクリス・セールが記録した0.20を上回っています。
最速はリリーバーのチャップマンの105.8mph
なお、ピッチトラッキング時代における球速記録は、2010年9月24日に当時レッズにいたアロルディス・チャップマンが記録した105.8mphが最速。
また、奪三振を奪った最速球は、2024年9月3日にエンゼルスのリリーフ、ベン・ジョイスが記録した時速105.5mphが最速。
いずれもリリーバーです。ミズロウスキーはこの日、104.5mphを達成したのは1回表の先頭打者に対してでしたが、9回の3アウト目の打者に対しても103.7mphを記録したというのは驚きでしかありません。
フィリーズとしてはサイ・ヤング賞争いをしているクリストファー・サンチェスを援護したかったのでしょうが、そもは叶わず、逆にミズロウスキーのすごさを演出してしまいました。
ミズ、今季はどこまで行くのか!?
お読みいただき、ありがとうございました。

コメント