強者同士の対戦のGm2
現地2026年5月23日、ドジャースは前日の22日からミルウォーキーにてブルワーズとの3ゲーム・シリーズ中。現時点でNLの勝利数NO.1はブレーブスですが、ドジャース、ブルワーズの2クラブはNLをリードする強者同士。ゆえに非情に楽しみなカードでもありました。
Gm1では過去8試合の登板でERA 2.45を誇っていたジャスティン・ロブレスキーが初回に打者7人から6安打を浴び、そのうちの1本がウィリアム・コントラレスの3ランHRと1、2回を併せて5失点という予想外の立ち上がりとなりました。ドジャース打線はブルワーズ先発のローガン・ヘンダーソンから5イニングで2安打を奪うのが精一杯で沈黙。
ロブレスキーは3回以降は立ち直ったものの、ドジャースは序盤の失点を取り返すことが出来ず、結果、5-1のスコアでブルワーズが完勝。ドジャースに対してこういう勝ち方が出来るのがブルワーズです。

3Bはサンティアゴ・エスピナル
なお、Gm1で手首に死球を受けた3Bのマックス・マンシーはGm2では欠場。サンティアゴ・エスピナルが3Bに就きました。マックス・マンシーはX線検査の結果、陰性だったようです。打ち身ということで数日休むだけで済みそうです。
ブルワーズ、2試合連続で電光石火の攻撃
さて、迎えたGm2はドジャースは佐々木朗希投手が先発。ブルワーズは26歳の左腕のロバート・ガッサー(Robert Gasser)。
ドジャースは1回表、リードオフの大谷選手が見逃し三振で1アウト。ロバート・ガッサー(Robert Gasser)は幅を用いた横への揺さぶりでなかなかの投球内容でした。その後、フレディー・フリーマンが四球で出るも、ドジャースは初回は無得点。
佐々木が初回に3失点
そして1回裏の佐々木朗希投手の立ち上がりはリードオフに入ったジャクソン・チューリオに2球目の97.6 mphの4シームをCFへグランドルール・ダブルを放たれ、いきなりのピンチを迎えます。打たれたボールはほぼ真ん中でした。
2番のブライス・トゥランにはストライク先行となったものの、スプリッターが3球続いたためか、4球目のゾーン外のスプリッターをLFにうまく弾き返される二塁打を放たれ、この当たりでチューリオが生還してブルワーズに先取点を奪われます。
3番のアンドリュー・ボーンはスプリッターでボテボテのピッチャーゴロに打ち取ったものの、処理を焦った佐々木投手が1塁にスローイング・エラー。送球が逸れる間に2塁ランナーのブライス・トゥランが生還してブルワーズは2点目をゲット。佐々木投手の1塁へのスローイングにフレディー・フリーマンは腕を伸ばしませんでした。これは打者走者と交錯するコースだったゆえですが、それにしてもホームへ生還するランナーがいるのにその割り切り方がすごいなと思いました。ここまではまだノーアウト。
続くクリスチャン・イェリッチには2球連続でボールでカウントを悪くしましたが、3Bゴロに仕留めてようやく1アウト。続くゲイリー・サンチェスにはストレートの四球を与え、1アウト1、2塁と再びスコアリングポジションにランナーを置く展開に。
そして、つづくジェイク・バウアーには3球連続でボールを投じ、この時点で早期降板は必至と思われましたが、佐々木投手はここからゾーンへの投げ込みが始まります。バウアーには計9球を投じて空振り三振を奪い、これで2アウト。
あと1アウトというところで、サル・フレリックを打席に迎え、ストライクが先行のいいペースで追い込みます。しかし、6球目の97.4 mphの4シームが真ん中高めに浮いてしまい、これをSSの頭上にライナーで弾き返され、ムーキー・ベッツがリーピング・キャッチを試みてグラブに当てたものの、後逸。これでクリスチャン・イェリッチが還ってブルワーズは3得点目。ムーキー・ベッツが弾いた後はCFのアンディー・パヘスが素早くこの打球を処理。3塁を狙ったゲイリー・サンチェスをアウトにして、これでようやく3アウトとなりました。
ブルワーズはこれでGm1に続き、2試合連続でドジャースの先発から3点以上を得点。2試合とも、甘いボールを叩いたケースが多かったとは言え、きっちりやってきました。これはデータに基づいた攻撃なのか、はたまたクセを見抜いてのことなのか、真相は定かではありませんが、明らかに意図のある攻撃でした。アプローチ(読み)がうまいですね。
佐々木投手は初回だけで計35球を計上。
佐々木、チャンスを潰した後を抑える!
2回表、ドジャースは1アウトからカイル・タッカーがトリプルを放ち、追撃のチャンス。しかし、テオスカー・ヘルナンデスとミゲル・ロハスが凡退して得点ならず。
2回裏、チャンスを潰した後で、佐々木投手には要注意のイニングとなりましたが、まずは下位打線のジョーイ・オルティズとデービッド・ハミルトンを打ち取り、2アウト。この後、2巡目となったジャクソン・チューリオを打席に迎え、2球目のインコースへの87.4 mphのスライダーをセンターに弾き返され、チューリオには再び二塁打を打たれます。さらに、ブライス・トゥランには四球を出して2アウト1、2塁のピンチに。
ここでブルワーズは一発のあるアンドリュー・ボーンの打席でしたが、佐々木投手はここではスプリット、フォーク、4シームで緩急差をつけて攻略。ボーンをRFフライに打ち取って、ピンチを脱出しました。2回裏は14球。
佐々木、3回からは別人
佐々木投手は3回からは安定。ほぼストライク先行で5回までの3イニングをいずれも三者凡退に抑える安定した投球を披露。もはや別人でした。
この日、とても評価されたのは、崩れそうな初回を経て、その後はしっかりと持ち直したこと。これはGm1のジャスティン・ロブレスキーもそうでしたが、試合中にしっかりと立て直すことでリリーバーの負担が軽減されますし、何よりGm2のように見方打線の逆転を呼び込むことも可能に。
佐々木はスライダーの使用率を高めました。1巡目は21%、2巡目は35%。当日に切れのある球種を多く選択することも冷静に投げている証拠とも言えるでしょう。
何より、さらにベンチを喜ばせたのはこの日の最速が5回裏の最後に出たこと。3アウトとなったアンドリュー・ボーンの打席の初球で99.5mphを記録しました。
佐々木投手は5.0 IPで87球を投げ、被安打4、失点3、ER 2、BB 2、SO 4をマークしました。
ロバーツ監督も評価
この日の佐々木投手についてロバーツ監督は「これは若い選手が本当に成長し始め、チームに対する責任を理解し始めている証拠だ」語り、「先発投手としてイニングを消化し、アウトを取らなければならない。それが常に容易なわけではない。彼はそこで崩れてもおかしくない局面だったが、昨年ならその初回を乗り切るのがもっと難しかったかもしれない。しかし彼はそれを乗り越え、さらに4イニングを無失点に抑えた。本当に感心している。登板するたびに学び、メジャーリーガーとして成長しているように見えるからだ」と。
また、前回登板のエンゼルスで7.0 IP、被安打4、失点1、BB 0、SO 8をマークしたことと併せて、「彼は本当に大きく成長し、自信も増したと思う。フィールド外での振る舞い、コーチ陣とのコミュニケーションが増えた様子からもそれを感じ取る。マウンド上のリズムやペースからも感じ取れる。…最も重要なのはストライクを投げることだ。今は以前より確実にストライクを投げている」とも。
打線も援護
佐々木投手の尻上がりによくなる投球に打線も援護を開始。4回表にフレディ・フリーマンとアンディ・ペイジスが二塁打を放って初得点をもたらすと、テオスカー・ヘルナンデスがLFポール直撃の3ランHRを放ち、このイニングで4点を奪い、4-3と逆転に成功。
さらに、ドジャースは8回、9回にかけて計7得点を上げて、11-3のスコアで勝利。

テオスカー・ヘルナンデスはこの試合で6 RBI を記録して勝利に貢献しました。勝利投手は佐々木投手で、3勝目をマーク(3勝3敗)。ERAは4.93。
ドジャース・ブルペンが無失点記録を更新中
佐々木投手降板後に後を継いだブルペンは6回から9回までの4イニングを無失点でリレー。これでドジャース・ブルペンの無失点イニングは36イニングに伸び、これはフランチャイズ・レコードとなりました。
それを降順(直近から)で並べると下記の通り。
| Date | vs | SP | IP(先発) | IP(ブルペン) | RUN(ブルペン) |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/23 | @MIL | 佐々木朗希 | 5.0 | 4.0 | 0 |
| 5/22 | @MIL | J・ロブレスキー | 5.0 | 3.0 | 0 |
| 5/20 | @SDP | 大谷翔平 | 5.0 | 4.0 | 0 |
| 5/19 | @SDP | E・シーハン | 4.0 | 5.0 | 0 |
| 5/18 | @SDP | 山本由伸 | 7.0 | 1.0 | 0 |
| 5/17 | @LAA | 佐々木朗希 | 7.0 | 2.0 | 0 |
| 5/16 | @LAA | J・ロブレスキー | 6.0 | 3.0 | 0 |
| 5/15 | @LAA | W・クライン | 2.0 | 7.0 | 0 |
| 5/14 | SFG | E・シーハン | 6.0 | 3.0 | 0 |
| 5/13 | SFG | 大谷翔平 | 7.0 | 2.0 | 0 |
| 5/12 | SFG | 山本由伸 | 6.1 | 2.0 0.2 | 0 1 |
ブルペンの好投は5月12日から始まっており、この日、山本投手が7回1アウトまで投げ、この後をブレイク・トライネンが引き継いたのですが、1失点を喫しました。そして8回表のエドガルド・ロドリゲスから無失点イニングがスタート。5月23日のブルワーズとのGm2まで計36イニングで継続中です。
これは素晴らしいですね。
下記の埋め込みはカイル・ハートでメジャー3年目の右腕。今季、新たにブルペンに加わり、ここまで15.0 IPでERA 0.60。今季の失点は今季初登板となった4月15日のメッツ戦でHRで計上した1失点のみ。2戦目以降は14試合連続で無失点を継続中です。
Gm3は山本由伸投手とブランドン・スプロートの投げ合いです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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