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【MLBフロントオフィス2019】レッドソックス、デーブ・ドンブロウスキー社長を解雇

2018 WSチャンプ1年後の解雇

現地2019年9月8日、レッドソックスはデーブ・ドンブロウスキ社長をシーズン終了を待たずに解雇しました。

↑2019トレードデッドライン後の会見

デーブ・ドンブロウスキー氏は複数あるレッドソックス組織内のベースボール・オペレーション部門の社長で、他のクラブではGeneral Manager(GM)の仕事をメインにこなしていた人です。下記にあるようにPresidentではあるのですが、日本で言うとチーム構成を行う編成部門に当たるところのトップでした。権限がはるかに多い部長と言っていいかもわかりません。

ベースボール・オペレーションはビジネス・アフェアーズ、ファイナンス/アナリティクス/IT、ヒューマン・リソースなどレッドソックス内に複数ある部門のうちの1つです。

Red Sox Front Office Directory | Boston Red Sox
The full roster of Front Office staff for the Boston Red Sox.

解雇理由

NYYとの4連戦での勝ち越し消滅→発表

現地2019年9月8日は2019年最後のヤンキース戦で地元フェンウェイでの4連戦のGame3が行われていた日でした。

Game1は取ったものの、Game2でエラーが出て敗戦、そしてこの日のGame3では先発のリック・ポーセロが悔やみまくったという5-10での敗戦。

BOX SCORE

ゲームの件は後述します。4連戦が1勝2敗となり、勝ち越しが消えたタイミングでの発表となりました。

D・ドンブロウスキー社長の業績

デーブ・ドンブロウスキー社長がレッドソックスに就任したのは2015年8月。

2016年から2018年まで、レギュラーシーズンの勝利数が93勝、93勝、108勝を数え3年連続でア・リーグ東地区のペナントを制しました。

2016年と2017年はALDSで敗れたものの、2018年のドジャースとのワールドシリーズを制したのは記憶に新しいところです。

しかし、2年連続ワールドシリーズ制覇を狙った2019シーズンは現地2019年9月8日時点で76勝67敗でア・リーグ東地区3位。最終的には85勝前後で落ち着きそうなペースです。

ワイルドカード枠を見ても8日時点で2枠目のアスレチックスがすでに84勝を上げていることから、ほぼポストシーズンへの望みは絶たれたと言っていいでしょう。

レッドソックス以外のクラブが全敗するようなあり得ないシチュエーションしか見込みがありません。

このタイミングで解雇となりました。

レッドソックス以前のキャリア

デーブ・ドンブロウスキー氏が初めてGMになったのはモントリオール・エクスポス。1988年シーズン終了後でした。

エクスポスでは1989年から3年間就任。ナ・リーグ東地区4位、3位、6位でした。

その後、1993年のフロリダ・マーリンズの創業とともにGMに就任。2001年まで担当し、1997年にワールドシリーズ制覇。

タイガースでは2002年、ランディー・スミスGM(Randy Smith )がシーズン開始直後の4月22日に解雇されたのを引き継ぐ形でGMに就任。

以降2014年まで13シーズンにわたってGM職に就いておりました。その間、2006年と2009年にワールドシリーズ出場を果たすもいずれも敗退。ただ、2011年から2014年まで4年連続でア・リーグ中地区のペナントを獲るなどの見事な実績もあります。

GMとしての癖

ドンブロウスキー氏の特徴としてこれはタイガース時代とレッドソックス時代を総括してですが、下記のようなことが言えると思います。

クローザー不在でチャンスを逃す

今季のレッドソックスはパッチワークリレーと言ってもいい状態でブルペンをつないできました。これもクローザーが決まらなかったがゆえの苦労です。

2018年はクレイグ・キンブレルという不動のクローザーがおりましたので、投手陣も打撃陣も安定していました。

普通、ブルペンの失点が多いと、点を取っても取っても勝てないことがつづくので打線も調子を崩すものですが、今季のレッドソックスは年間を通してすごい打線でしたね。それを作ったところは評価したいのですが、クローザーがいなかったのはアンバランスでした。

これはタイガース時代にも言えたことで、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーを抱えながらもワールドシリーズ制覇が出来ませんでした。これもクローザーを固定化出来ずにいたことでせっかくのMLBナンバー1スターター陣を活かせなかったということがありました。

いずれも予算の配分と選手の結果が伴わなかったことが要因ですが、配分いいの?ということは外から見ていると結構あったりします。もちろん、完璧なGMなどおりません。

プロスペクトが枯渇

Pre2019のトッププロスペクト100にレッドソックスから選ばれたのは0人。

トレードで現有戦力補強に力を入れるあまり、マイケル・コペック、ヨアン・モンカダなど超有望な若手を他クラブへ放出し、プロスペクトが枯渇している状況になりました。

ドンブロウスキー氏が退いた後の2015年以降のタイガースはニコラス・カステヤーノスが育ったのは朗報だったものの、タレントは乏しくなりました。

長期契約で苦しむ

MLBの長期契約の中で中でかなりインパクトのあったミゲル・カブレラの8年$152.3Mという契約を2008年3月に結んだのはドンブロウスキー氏。さらに、ジャスティン・バーランダーと7年180Mを2013年3月に結んだのもドンブロウスキー氏。

2018年はボガーツと7年$132M、クリス・セールと5年$145Mなど。

Pre2019の長期契約に関しては、FA市場がここまでベテランの高額を毛嫌いするとは予想できなかった面もあります。

しかし結果的には自ら結んだ長期契約で贅沢税の関係から補強できなかった面が痛かったです。

次のGMは?

残り期間はアシスタントGMが引き継ぐ

現在の【レッドソックスのエグゼクティブ】

今のところ、ドンブロウスキーさんの仕事をアシスタントGMのポジションにあったエディー・ロメロ(Eddie Romero)氏が引き継ぐことになっていますが、後任は決まっておりません。

BOS 歴代GM

レッドソックスの歴代GMのメンバーです。

レッドソックは前任のベン・シェリントンも2013年のワールドシリーズ制覇の後に解雇しています。今回のドンブロウスキーさんの解雇はシェリントン氏のそれよりも期間が早いです。

Dave Dombrowski2015-2019
Ben Cherington2012 – 2015
Theo N. Epstein2006 – 2011
Ben Cheringon/Jed Hoyer (interim)2005-06
Theo N. Epstein2002-05
Michael D. Port (interim)2002
Daniel F. Duqette1994-02
James “Lou” Gorman1984-93
Haywood C. Sullivan1978-83
Richard H. O’Connell1965-77
Michael F. Higgins **1963-65
Richard H. O’Connell *1961-62
Stanley R. “Bucky” Harris1959-60
Joseph E. Cronin1948-58
Edward T. Collins1933-47

2019年終了後のレッドソックスの状況

今季終了後、FAとなるのはJ.D.マルチネス(オプトアウトの場合)、リック・ポーセロ、ミッチ・モアランド、スティーブ・ピアース、ブロック・ホルトなどです。これは後日きちんと書きます。

NYYとのGame3でポーセロ言葉を失う

この日先発したリック・ポーセロは4回を被安打7、失点6、被本塁打2。

ゲーム後、ファンのみなさんに不甲斐ない投球で申し訳ありませんというコメントを出しています。

“This has been the toughest year of my career, by far, It has been the most disappointing and the most emotional. I don’t have the words to describe it other than: I’m sorry to the Red Sox fans who have to watch me. I’m sorry to my teammates, the guys who have been playing their asses off all year.”

お読みいただき、ありがとうございました。

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