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【MLB記録】2026年初のサイクル安打達成者はPCA!しかも、4-3-2-1-0という見事なリバース・サイクル!

PCA、特別なサイクルを達成!

 現地2026年6月15日、リグレー・フィールドで行われたロッキーズ@カブス戦で、記録が生まれました。カブスのリードオフのピート・クロウ=アームストロング(Pete Crow-Armstrong、以下PCAとします)がサイクル安打を達成しました!

 おめでとうございます!

 これがまた特別なサイクル安打でした。

PCA、4-3-2-1-0と逆順に達成

 PCAは1回裏、ロッキーズ先発のマイケル・ローレンツェンの2-1カウント後の甘いカットボールを鋭いスイングで対応し、これがCFへ飛び込むソロHRとなり、まずは4塁打を達成!

 さらに3回裏に回ってきた第2打席では2-2カウント後の甘いシンカーを右中間に弾き返し、打球がウォールに跳ね返って難しい処理となり、PCAの足で楽々とトリプルを達成。PCAの足でも年間4本から6本という三塁打をここで達成したことで、サイクル安打達成がグンと近づいてきました。

 5回裏には1アウトから第3打席が回ってきて、やはりローレンツェンから今度はインローの難しいカットボールをRF線に弾き返し、これが二塁打となって、サイクル安打にリーチがかかりました。

 そして7回裏、今度は左腕のブレナン・バーナディーノが投じたシンカーが甘いところに入ってきたのをRFへラインドライブのシングル!

 PCAはこのように4塁打→3塁打→2塁打→1塁打の逆順でサイクル安打を達成したのでした!

 しかも、8回裏の第5打席では1アウト2、3塁の場面でRFへ犠牲フライを放ち、これで塁打で数えて4-3-2-1-0と見事な順番で達成したのでした。

リバース・サイクルは史上初かも

 このホームラン、三塁打、二塁打、シングルヒットという逆順でのサイクル安打、つまりリバース・サイクルは、おそらくMLB史上初の達成ではないか?と思われます。

ナチュラル・サイクルは過去に14名

 この逆で、シングル→二塁打→三塁打→本塁打の「ナチュラル・サイクル」と呼ばれるサイクル安打は1910年から数えて計14名が達成。直近では以下の3名が達成しています。2006年が最も新しい達成ですから、これもかなりレアなサイクル安打と言っていいでしょう。

  • ホセ・バレンティン(José Valentín) – 4/ 27/ 2000 (Chicago White Sox)
  • ブラッド・ウィルカーソン(Brad Wilkerson) –6/24/2003 (Montreal Expos)
  • ゲイリー・マシューズ・Jr.(Gary Matthews Jr.) – 9/13/ 2006 (Texas Rangers)

 なお、最初の4打席でのサイクル安打達成はカブスでは1987年4月29日にアンドレ・ドーソン(Andre Dawson)が達成して以来のこと。ドーソンの時は4-2-1-3の順でした。

カブスでは13人目

 PCAのサイクル安打達成はカブスでは史上13人目の達成。前回達成は、2025年3月31日に捕手のカーソン・ケリーが達成しております。

 そしてPCAのサイクル安打は今季のMLBで初のサイクル安打達成ということになりました。

評価された犠牲フライ

 とにかく成績も感情も「ムラッ気がある」というのがPCAの評価だったと思います。2025年もシーズン序盤に予想外の長打力を発揮し、HRとRBIでリーグをリード。しかし、終盤にはかなりしりすぼみとなり、残念な結果に。そして打席で頻繁に見かける感情的な行動。

 ただ、この日のPCAの態度は首脳陣から高く評価されました。とりわけ、8回裏の犠牲フライの打席がそうです。

 ロッキーズは6回表に四球絡みで1点を取ると(この時点でスコアは1-1)、カブスは6回裏にマット・ショーのタイムリー・トリプルで2-1と勝ち越しに成功。

 しかし、8回表、ロッキーズはコール・キャリッグに3ランHRが出て、4-2と逆転します。

 8回裏に至るまでにはこのような流れがありました。8回裏、カブスは先頭のペドロ・マルチネスがシングルで出塁。マット・ショーが倒れた後、PHのマイケル・コンフォートが四球で出塁。この後、ロッキーズ・バッテリーにワイルドピッチがあり、1アウト2、3塁でPCAに打席が回ってきました。

 PCAは2-2カウントまで粘って、直後の5球目、スライダーが真ん中高めに入ってきたところを捉えて外野フライを放ち、この犠牲フライでカブスは3-4と1点差に詰め寄り、9回裏のサヨナラの布石となりました。 

 かつてのPCAならヒーロー気取りで打とうしたと思われますが、この打席は冷静さを保って臨み、高めの球をRF深くに放っての犠牲フライ。つまり、意図を持って打席立ち、得点を上げた点が素晴らしいのです。クレイグ・カウンセル監督も「感情をコントロールし、ヒーローになろうとしないこと。その成長ぶりを見るのは本当に嬉しい」と語りました。

 これで逆転圏内に入ったカブスは9回裏、ペドロ・ラミレスの同点打と押出四球で2点を奪い、サヨナラ勝利を収めたのでした。

 またPCAは相変わらずの守備のすごさも首脳陣に改めて評価されております。

MLB Gameday: Rockies 4, Cubs 5 Final Score (06/15/2026)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf…

カブス、サヨナラ勝利は今季9度目

 なお、この勝利カブスにとって2026年シーズンで9度目のサヨナラ勝利で、またホーム36試合終了時点でのサヨナラ勝利数は2015年と並びました。

今永先発

 また、このゲームのカブスの先発は今永投手で、5.2 IPで被安打5、失点1、ER 1、BB 1,SO 3を記録。ここのところ、被弾が多かった今永投手でしたが、この日は被弾なしで、好投し、ゲームを作りました。

2010年以降のサイクル安打達成者

歴代NO名前NameClubM-D-Y
350ピート・クロウ=アームストロングPete Crow-ArmstrongCHC06-15-2026
349バイロン・バクストンByron BuxtonMIN07-12-2025
348カーソン・ケリーCarson KellyCHC03-31-2025
347ウェストン・ウィルソンWeston WilsonPHI08-15-2024
346ハビアー・エドワーズXavier EdwardsMIA07-28-2024
345ヨルダン・アルバレスYordan AlvarezHOU07-21-2024
344ワイアット・ラングフォードWyatt LangfordTEX06-30-2024
343ホセ・アルトゥーベJose AltuveHOU08-28-2023
342エリー・デラクルーズElly De La CruzCIN06-23-2023
341JT・リアルミュートJ.T. RealmutoPHI06-12-2023
340セドリック・マリンズCedric MullinsBAL05-12-2023
339ルイス・アラエズLuis ArraezMIA04-11-2023
338ノーラン・アレナドNolan ArenadoSTL07-01-2022
337オースティン・ヘイズAustin HaysBAL06-22-2022
336ジャレッド・ウォルシュJared WalshLAA06-11-2022
335エドゥアルド・エスコバーEduardo EscoberNYM06-06-2022
334クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL05-11-2022
333エディー・ロザリオEddie RosarioATL09-19-2021
332フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL08-18-2021
331ジェイク・クロネンワースJake CronenworthSDP07-16-2021
330トレイ・ターナーTrea TurnerWSH06-30-2021
329キャバン・ビジオCavan BiggioTOR09-17-2019
328ジョナサン・ビヤーJonathan VillarBAL08-05-2019
327トレイ・ターナーTrea TurnerWSH07-23-2019
326ジェイク・バウアーズJake BauersCLE06-14-2019
325大谷翔平Shohei OhtaniLAA06-13-2019
324ホルヘ・ポランコJorge PolancoMIN04-05-2019
ブロック・ホルトBrock HoltBOS10-08-2018
323チャーリー・ブラックモンCharlie BlackmonCOL09-30-2018
322クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL09-17-2018
321クリスチャン・イェリッチChristian YelichMIL08-29-2018
320ムーキー・ベッツMookie BettsBOS08-09-2018
319ホセ・アブレイユJose AbreuCWS09-09-2017
318エバン・ロンゴリアEvan LongoriaTBR08-01-2017
317コディー・ベリンジャーCody BellingerLAD07-15-2017
316ノーラン・アレナドNolan ArenadoCOL06-18-2017
315カルロス・ゴメスCarlos GomezTEX04-29-2017
314トレイ・ターナーTrea TurnerWSH04-25-2017
313ウィル・マイヤーズWil MyersSDP04-10-2017
312ジョン・ジェイソJohn JasoPIT09-28-2016
311ラージャイ・デービスRajai DavisCLE07-02-2016
310フレディー・フリーマンFreddie FreemanATL06-15-2016
309マット・ケンプMatt KempSDP08-14-2015
308エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-03-2015
307チェ・シンスShin-Soo ChooTEX07-21-2015
306ブロック・ホルトBrock HoltBOS06-16-2015
305マイケル・カダイヤーMichael CuddyerCOL08-17-2014
304アレックス・リオスAlex RiosTEX09-23-2013
303ブランドン・バーンズBrandon BarnesHOU07-19-2013
302マイク・トラウトMike TroutLAA05-21-2013
301エイドリアン・ベルトレAdrian BeltreTEX08-24-2012
300アーロン・ヒルAaron HillARI06-29-2012
299アーロン・ヒルAaron HillARI06-18-2012
298スコット・ヘアストンScott HairstonNYM04-27-2012
297パブロ・サンドバルPablo SandovalSFG09-15-2011
296ジョージ・コターレスGeorge KottarasMIL09-03-2011
295カルロス・ゴンザレスCarlos GonzalezCOL07-31-2010
294ケリー・ジョンソンKelly JohnsonARI07-23-2010
293ベンジー・モリーナBengie MolinaTEX07-16-2010
292ジョディ・ゲラットJody GerutMIL05-08-2010
2010年代からのサイクル安打達成者(現地2026年6月15日)

 ※ブロック・ホルトのこの日の達成はポストシーズンでの達成(2018 ALDS Gm3)ゆえ、カウントからは除外しています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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