ミズがまた快投
現地2026年7月26日、アメリカン・ファミリー・フィールドでロッキーズ@ブルワーズのシリーズ・ファイナルが行われ、ブルワーズ先発のジェイコブ・ミズロウスキー(Jacob Misiorowski)がまたやってくれました。
対戦相手のロッキーズはチーム打率.254で、MLB6位の打撃のチーム。ホームが高地で良く飛ぶクアーズ・フィールドなので、そのパーク・ファクターを考慮する必要はあるものの、それでも打撃力は確かなクラブです。にもかかわらず、ミズロウスキーはすごい投球を披露しました。
一体、今季何度目の快投!?
この日のミズのすごかった点
ジェイコブ・ミズロウスキーはこの日が後半戦2度目の先発ゲーム。
前回登板の7月20日のメッツ戦ではオールスターを挟んで中12日が空きました。ミズロウスキーはオールスター前に腕の疲れで1度登板をスキップしており、そのメッツ戦では4イニング、65球の制限付きで登板。
久々の登板となり、下半身との連動に苦労したようですが、それでも見事にゲームメイクし、チームの勝利に貢献しました。

この日はもう初回からすごかったです。
プレーボールから7者連続K
まず、ミズロウスキーは1回表から3回表1アウトまでなんと7者連続奪三振をマーク。これは2025年9月にクイン・プリースターが記録したプレーボールから6者連で三振を奪った記録を上回り、フランチャイズ・レコードとなりました。
14人連続アウト→12K
そしてミズロウスキーは5回2アウトまでなんと14人連続アウトの離れ業。さらにこのうち三振は12個を記録!
つまりは5回2アウトまで14個のアウトのうち、フライアウトが2つだけで後は全部三振。
最初の12人との対戦で11人から三振を奪いましたが、これは少なくとも1969年の地区制導入以降において、試合開始から4イニングで被安打ゼロのまま11奪三振を記録した初の投手となっております。
4シーム66球は全て100mph超え
この日、ミズロウスキーは4シームを66球投じ、その66球すべてが100mph以上を記録。これはピッチトラッキング導入後の最多記録更新で、塗り替えたのは自身の記録である6月12日のフィリーズ戦で樹立した58球です。
最速は104.7mphです。
ゲイリー・サンチェスとの名コンビ
この日、ブルワーズのマスクを被ったのはベテランのゲイリー・サンチェス。ウィリアム・コントレラスは4番DHでの出場でした。
4シームの投球数66球は全83球のうち80パーセントを占め、この配球はこれまでの使用率62.8%を大きく上回る選択でした。これはミズロウスキー自身も「ゾーンの高めに対して相手がバットを振ってくるのが見えて、『よし、これだ』という感じでした。実際に打たれるまでは」と語っており、相手打者の動きもよく見た上での戦略となりました。
このゲイリー・サンチェスの思い切ったリードも良かったと思います。
高め厳禁の難しさ
ミズロウスキーの豪球はロッキーズも当然知っていることですが、ロッキーズはそれを分かっていながら、チームとして対策を実行できなかったところがまたすごい点でもあります。
高めを意図的に使ったことは上述の通りですが、ブルワーズのパット・マーフィー監督は「ゾーンの上半分に制球されると、本当に打つのが難しいものだ。腕の振りの大きさや制球力、それに加えて変化球も持っているという事実が、さらに彼を攻略しにくくしているね」と語りました。
それでも1被弾
無双状態だったミズロウスキーですが、それでもこの日は1HRを打たれました。5回表、2アウト、つまり15人目の打者だったコール・キャリッグ(Cole Carrigg)は2旧連続で102mphを放り込まれて追い込まれていたのですが、5球目のアウトハイの101.9 mphの4シームをバットを立てて対応。左打席のキャリッグが放った当たりはそのままウォールをわずかに超えるソロHRとなり、ロッキーズとしては一矢を報いました。
この逆方向へのHRにより、パーフェクト・ゲーム、ノーヒットノーラン、そしてシャットアウト勝利の可能性が同時に消滅。
ヘッドを立てることで、ボールの勢いを利用出来、こういう打ち方をされるとさすがのミズロウスキーも致し方ないという表情でした。
その後、ミズロウスキーはウィリー・カストロに死球を与え、2アウト1塁と連続出塁を許す形となりましたが、最後はトロイ・ジョンソンをSSゴロに仕留めて3アウト。
ミズロウスキーは4イニングは計53球でしたが、この回を終えるのに30球を要したため、マーフィー監督はここで彼の登板を終了させました。
5.0 IPで83球、被安打1、失点1、ER 1、BB 0、HBP 1、SO12、HR 1という内容でした。
ミズロウスキーは試合後、「今日はかなり調子が良かった。下半身をうまく使えている感覚があった。僕の球速の大部分は下半身から生まれるものだから、すべての要素が噛み合えば、より楽に投げられるんだ」と語りました。
また、パット・マーフィー監督は5回の投球が長引かなければ、続投も可能だったとコメントしています。ただ、ブルワーズは残り2ヶ月間は彼の投球負荷を慎重に管理していく方針に違いはなく、これだけうまく管理されていれば、ミズロウスキーとしても安心ではないかと思います。なお、本人はまだ投げたがっていたようですが・・・。
ブルワーズ打線は終盤に爆発
ブルワーズ打線はロッキーズ先発のカイル・フリーランドから初回にブライス・トゥランの絶妙なセイフティー・バントなどもあり3得点を上げるも、ミズロウスキー降板時点で3-1の僅差が続きました。
しかし、6回裏に先頭のアンドリュー・ボーンが放ったソロHRをきっかけに5得点を上げ、試合を決めました。7回、8回にも追加点を上げたブルワーズが11-2で最終的には大勝しております。

ブルワーズはこのロッキーズとのシリーズも勝ち越し。カブスとのゲーム差は依然6.0ゲームも空いておりますので、下手な戦いをしなければこのまま順調にフィニッシュしそうな感じです。
マッカラーズ・Jr.をDFA
なお、ブルワーズはこの日、ランス・マッカラーズ・Jr.をDFAとしました。ブルワーズ移籍後は2試合、4.2 IPでERA 3.86とそれなりの結果を出していたのですが、マッカラーズ・Jr.はすでにリリースもされております。

ブルワーズがトレード・デッドラインでどのような動きを見せるのかも注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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