LADはNYY→PHI→NYM
現地2026年7月17日、ドジャースの後半戦が始まりました。その対戦相手は2024年のワールドシリーズの相手、ヤンキースでしかも舞台はブロンクス。ヤンキースは前半戦終盤に調子を落としたとは言え、やはり気合の入る相手でもあります。
そしてドジャースはこのブロンクスでの3ゲームシリーズを終えた後、今度はフィラデルフィアに飛んでフィリーズとの3ゲームシリーズをこなし、最後は再びニューヨークに戻ってメッツとの3ゲームシリーズ。今回の東海岸の遠征はなかなかハードな相手が続きます。
大谷が復帰
そしてオールスター・ファン投票のフェーズ1で3,341,257票の最多得票を集めてNL DHでのスターターを決めた大谷選手でしたが、6月11日のパイレーツ戦で痛めた左膝の治療のため、このオールスターは欠場。水を抜く処置をしました。



その大谷選手はDHとしてこの日のゲームのスタメンに名を連ねました。
大谷の投手復帰はフィリーズ戦
なお、投手復帰は今のところ、現地7月22日(水)のフィリーズとのGm3が予定されております。いい状態で臨んでもらいたいですね。
佐々木が抜群の安定感
さて、ヤンキースとのGm1はドジャースが佐々木朗希投手、ヤンキースがゲリット・コールというマッチアップ。
この日の佐々木投手は本当に良かったですね。2025年の終盤にリリーフとして登場した時のような安定感がありました。
100mphが21球!MAXは101.8mph
投げる表情も非常に穏やかで本人もかなりの好調さを感じていたのではないかと思うほどのこの日の佐々木投手は6回2アウトまで投じたのですが、投球のばらつきもなく、終始安定。
100mphをヒットする映像が多いなと思ったら、100mph以上をなんと21球も投じました。これはすごいですね。これは2008年に投球追跡データが導入されて以来、ドジャースの投手としては最多の記録でした。さらに自己最速となる101.8mph(約163.8kmh)も計測。
唯一の失点は失策絡み
3回までをヒット2本に抑えていた佐々木投手でしたが、先制点を与えてしまいます。
4回裏、ポール・ゴールドシュミット、コディー・ベリンジャーから連続で三振を奪った佐々木投手でしたが、この後、ジャッソン・ドミンゲスにインコースの100.4mphの4シームをうまく右中間に運ばれ、2アウトから出塁を許します。打球コースとしては2塁打コースでしたが、CFのアンディー・パヘスが内野への返球を急いだ際にボールをジャックル。この処理のもたつきの間に3塁への進塁を許してしまいます。記録は二塁打とエラー。
そしてつづくジャズ・チザム・Jr.のときに今度は捕手のダルトン・ラッシングがスプリットを受けそこねてパスボールとなった際にドミンゲスが生還して1点を献上。ただ、エラーも絡んでいたので自責点はつかず。
スコアレスでゲリット・コールが先発のゲームで先に点を奪われてしまったのでした。
ただ、試合後にダルトン・ラッシングが「試合の半分くらいは、彼のスプリッターを捕るのに苦労したよ。まあ、それはかなり良い兆候だと言えるだろうね」と語った通り、スプリットの精度もかなり良かったと言えます。
佐々木投手は5.2イニングで94球を投じ、ストライクは58球。被安打5、失点1、ER 0、BB 1、SO 5という内容でした。
評価が変わるか?
ドジャース・ベンチのたいたいの佐々木評は、「彼が好調な時はチームメートやコーチ陣もその投球に確信に満ちた力強さを感じ取る。その球筋は相手打者を翻弄し、そして(この日のラッシングのパスボールのように)時に捕手さえも手こずらせるほど素晴らしい・・・」という良い評価がある反面、「登板日にどのような球を投げるか、それを正確に予測できる者はドジャースの周囲には誰もいない」という皮肉交じりの評も。
この日の登板前の直近25.0イニングでER 22を記録していた佐々木投手。どんなに好投していてもドジャース・ベンチは、「予期せぬ事態」が起こり得ることを心得ているということでもあります。
ロバーツ監督はもっとわかりやすく言語化しており、「数点失ってから立ち直ることもあれば、好投していたのに突然崩れることもある」と。これがだいたいの佐々木評です。
しかし、この日の投球に関しては「予期せぬ事態」が起きそうな予感は微塵もなく、ロバーツ監督も「最後まで素晴らしい投球を見せてくれた」と喜んでおりました。
続投か、代え時かがベンチもわかるようになれば良いですね。
ルーキーイヤーの山本を想起させる
なお、ロバーツ監督はこの日の佐々木投手の投球を見て2年前、ルーキーイヤーの山本由伸投手がまだリーグ全体からその実力を疑われていた時期に、ニューヨークで圧巻投球を見せ、その実力を大いに知らしめたのを思い出したようです。確かにそれくらい良い投球でした。

ゲリット・コール、失投に泣く
安定感と言えばヤンキース先発のゲリット・コールですね。前回のワールドシリーズの後にトミー・ジョン手術を行い、今回は術後初のドジャース戦のマウンド。序盤6イニングで被安打3の投球を披露し、先制点を守っていきました。
しかし、7回表に疲れが出たか、崩れます。まずは先頭のムーキー・ベッツを四球で歩かせ、つづくマックス・マンシーは2球で追い込み、優位な状態を作ります。しかし、ファウルで粘られ決めに行くことができません。そして、7球目に投じたスライダーが外からゾーンに甘く入ってしまい、これをマックス・マンシーに仕留められました。打球は打った瞬間、それとわかる一発でアッパー・デックへ。ゲリット・コールはこの失投で逆転を許し、ここで降板となりました。
ムーキー・ベッツに四球を与えたところ、マウンド・ビジットがあったのですが、さすがの大エースを無理やり降ろすことは出来ませんでした。
8回裏に同点を防ぐ中継プレー
そして2-1のスコアのままゲームは8回裏に。ドジャースのマウンドは3番手のアレックス・ベシア。ベシアは先頭のアーメッド・ロザリオを3Bゴロに打ち取り、まずは1アウト。
しかし、トレント・グリシャムには2球で追い込むも、スライダーが決まらずに四球で歩かせてしまいます。そして、1アウト1塁となって打席はオールスターでもタイムリーを放ったベン・ライス。ライスは2球目の甘いスライダーを右中間深くに運び、ウォール直撃のHRを放ちます。
ここでドジャースに好プレーが生まれます。ウォールからの反射にすばやく反応したCFのアンディー・パヘスはもはや打者走者の3塁への進塁を阻止するべくそれ用にカットに入ったムーキー・ベッツにすばやく返球。
ところが、受け取ったムーキー・ベッツは1塁ランナーだったトレント・グリシャムがまだ3塁を回ったばかりという位置にあるのに気づき、急遽方向を変更。ホームへすばやく送球。これが間一髪間に合ってグリシャムはホームでアウトに。
上空から見るとくの字になりすぎた形となりましたが、この角度からホームでアウトにしたドジャースの一連のプレーは見事でした。捕手のダルトン・ラッシングもきれいにホームベースを空けており、タッチに無駄がなかったです。
8-6-2の見事なリレー・プレーでした。
ベシアはこの後、ゴールドシュミットを深刻敬遠にし、2アウト1、2塁とするも、コディー・ベリンジャーをCFフライに打ち取り、最大のピンチを攻守で乗り切りました。
9回裏はタナー・スコットが3人で抑えてゲームセット。ドジャースが2-1のロースコアでヤンキースに競り勝ちました。

この日、大谷選手は4-0でした。捉えた当たりもあったのですが、後半戦の初HRはGm2以降に持ち越しということに。
お読みいただき、ありがとうございました。

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