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【MLB2022】最悪の怪我をしたデビン・ウィリアムズ、開幕はOK

“Airbender”が反省

 2021シーズンは10月3日がレギュラー・シーズンの最終日でしたが、それを待たずしてシーズン・エンディングとなったのがミルウォーキー・ブルワーズのセットアッパー、デビン・ウィリアムズ(Devin Williams )でした。

 95勝67敗でナ・リーグ中地区を制覇したブルワーズではありましたが、ポストシーズンに入る前に非常にショッキングな出来事になったのがこのデビン・ウィリアムズの怪我。クラブの関係者だけでなく、全MLBファンをがっかりさせたと言っても過言ではないワースト・インジャリー(最悪の怪我)をしたデビン・ウィリアムズがこの怪我について語りました。

壁にパンチ→利き手を骨折

 ブルワーズがNLセントラルを制したのが2021年9月26日のこと。

 その日、行われたセレブレーションでデビン・ウィリアムズが壁にパンチをして右手を骨折したのは多くのMLBファンがご存じのことですね。

口論があった模様

 シャンパン・ファイトで盛り上がり、壁にパンチしたというのが当初の情報で、「なんで?」と思ったものです。

 今回のThe Athleticさんが独占したインタビューでも肝心なところはやはり出ませんでしたが、どうやら口論があった模様。言葉を返す代わりに、壁にパンチをした。そういう経緯だったようです。それはそうですよね。酔って壁にパンチというのは完全に中が抜けていますから。

 しかし、誰とどんなことで言い争ったかはやはり闇のまま。デビン・ウィリアムズは当初もそうでしたが、今回も反省の弁を述べるに留まりました。もっとも、ここで口論相手と口論内容を明かしても人のせいにしたという印象しか与えませんし、「愚かなことをした」という自戒の言葉を述べた方がベターだと思います。

クラブハウスでは非難も

 肝心な時期に、セットアッパーという重要な役割を担う投手が野球由来ではないところで怪我をしたということで、中にはフラストレーションを感じた選手も多かったようです。一部、ブランドン・ウッドラフやロレンゾ・ケインなどは起こったことは仕方ないと寄り添い、ケアしたようです。

かつてやってしまったハンター・ストリックランドもケア

 NLDSのロスターに入ったハンター・ストリックランドも「自分を許さなきゃいけないぞ」とデビン・ウィリアムズにテキストメッセージを送った模様。

 実はハンター・ストリックランド自身もかつてドアにパンチをし、右手を骨折してシーズンを離脱した経験がありました。

 2018年6月18日、当時ジャイアンツにいたハンター・ストリックランドは、マーリンズ戦で4-2とリードした状況でクローザー・ロールとして9回のマウンドに。ところが、四球から始まり、J.T.リアルミュートに二塁打を打たれるなどして、あっという間に2点のリードを吹き飛ばして3点を奪われ逆転負け。

Just a moment...

 その不甲斐なさに感情を顕にしたハンター・ストリックランドはドアにパンチ。これで右手を骨折し、約2ヶ月間、戦列を離れた経験があったのでした。

 ハンター・ストリックランドは開幕からクローザー・ロールを担い、この負傷したゲームまで73試合中34試合に登板し、13セーブを上げていました。そしてこのゲームの炎上を含めてもERAは2.84。このゲームの前までは2.01とバツグンの成績を残していたのです。

 このシーズンはマーク・マランソンが不調でストリックランドがクローザーを任されていましたが、2ヶ月の離脱以降は、主に現在ブレーブスにいるウィル・スミスがゲームを締めるようになりました。

2020年もPSで投げられず

 2020シーズンは打者に全く仕事をさせなかったデビン・ウィリアムズ。22試合、27.0イニングに登板し、被安打がたったの8!失点が4、自責点が1、被本塁打が1、与四球が6、奪三振が53で、ERAが驚異の0.33でした。

 これにより、2020年のROYを獲得。サイ・ヤング賞の投票にも7位に入りました。

 そんなすごかった2020年ですが、デビン・ウィリアムズは肩を傷め、ポストシーズンには投げられず。ブルワーズ自体もワイルドカード・シリーズでドジャースにスイープされてしまいました。

 今回の右手骨折で2年連続でポストシーズンに登板できていませんでした。

スプリング・トレーニングからOK

 デビン・ウィリアムズですが、2021年10月5日に手術に成功。右手にプレートを入れるという予想以上の大変な手術でした。

 すでに完治しており、2022年のスプリング・トレーニングにはOKという状態に。

 2021シーズンは58試合、54.0イニングに登板し、被安打は36、失点は17、自責点が15、与四球が28、被本塁打が5、奪三振が87。ERAは2.50。さすがにフルシーズンになりましたから、2020年のようには行きませんでしたが、素晴らしい投球をしていたことは間違いないですね。

”Airbender(エアーベンダー)”

 デビン・ウィリアムズのニックネームは普通に”Dave”ですが、もう一つ異名があり、ピッチング・ニンジャさんがつけた名前でしょうか、”Airbender(エアベンダー)”とも呼ばれていますね。

 エアーベンダーという言葉ですが、これは造語です。もしも日本語にするなら「空気操者」あるいはイメージに近い言葉だと「空気曲げ男」というところでしょうか。

 エアーは「空気」ですね。ベンダーのbendは「曲げる」です。benderには俗語で「大酒飲み」という意味もあるようですが、ここは普通に「曲げる」という意味でいいかと思います。なぜなら、ご覧の通りの変化ぶり。

チェンジアップが63.8%  

 魔球はチェンジアップ。デビン・ウィリアムズがチェンジアップ多めなのはファンならご存じかと思います。4シーム、カット、シンカーも含めた4つの球種のうち、チェンジアップのシェアが2021年はなんと63.8%。さすがにこれは偏り過ぎですね。4シームがアベレージで95mph以上をマークしていますから使い方がもったいないと筆者は思います。

 ちなみに2020年のチェンジアップのシェアは52.7%でした。

 五分五分で警戒していても打てないボールなのですから、もう少しうまく使ってもらえたらなとは思います。

 また魔球を見せてもらいましょうね。本当にロックアウト、早く終われ。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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