2026年 3月/4月のMonthly Awards
現地2026年5月4日、MLBは2026シーズンの最初の1か月の月間最優秀各賞を発表。大谷選手がPOM(Pitcher of the Month)を受賞しました。
開幕から1か月。今季は特にスタートに明暗が分かれたシーズンとなりました。特に各クラブの勝敗がはっきり分かれた中、現時点で下位チームであっても大いに実力を発揮できた選手もおります。
まずは各賞を見てみたいと思います。
AL Player of the Month
まず、ア・リーグのヒッターに送られるAL プレーヤー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀賞)は、アストロズのヨルダン・アルバレス(Yordan Alvarez)が受賞しました。
今季、アストロズは選手の過渡期にあり、クラブ側も積極的に補強に動かなかったため、4月30日時点でALウエスト最下位(11勝19敗)と苦戦した中、ヨルダン・アルバレスは得点力の点で貢献。
2025年シーズンは4月下旬にスイングの際に右手を負傷。5月になり、痛みの原因がようやく骨折と判明してIL入りとなり、その影響でたった48試合しか出場出来ず。しかし、ヘルシーさを取り戻した2026年は開幕からロケット・スタート。その存在感を大いに示しました。
3/4月は打率.356、OBP .462、SLG .737でOPSはMLB最高の1.199をマーク。さらに、BB数(21)はSO数(14)を上回り、相手投手にとって脅威の存在に。4月末の時点でHR数でアルバレスに並んだのはアーロン・ジャッジと村上選手のみで、12本をマーク。
アルバレスの強みは投手の左右を気にしない点にあるのですが、最初の1か月の左右投手に対する打率はいずれも.333をマーク。ここまで左投手を気にしない左打者はなかなかいません。
ヨルダン・アルバレスのPOM(月間最優秀選手賞)受賞は通算3度目。2023年9月/10月以来の受賞となりました。
NL Player of the Month
ナ・リーグの最初の1か月のヒッターのMVPはDバックスの1Bでスイッチヒッターのイルデマロ・バルガス(Ildemaro Vargas)。
34歳のベテラン1BはこれまでDバックスで多くの時間を過ごしてきました。途中、トレードで他クラブに移籍してもなぜか最終的にDバックスに戻るを繰り返し、今季は1Bを中心に、2B、3B、SS、LF、DHとそのユーティリティーぶりを発揮。
2026年3月30日のタイガース戦でシーズン・デビューしたバルガスはいきなり2安打をマーク。それ以降、その勢いは衰えず、4月末の時点でMLB最高打率となる.378をマーク。
今季はシーズン最初の24試合すべてで安打を記録。2025年から続く連続安打記録を27試合まで延ばしました。DバックスのPOMの受賞は2024年8月にコービン・キャロルが聚集して以来のこと。撃ちまくりましたね。
AL Pitcher of the Month
もはや、アン・ヒッタブルとまで言われたのがエンゼルスの右腕、ホセ・ソリアーノ(José Soriano)。 投球内容の刷新と制球力の向上により、真のエースへと変貌を遂げました。
ホセ・ソリアーノは、4月末の時点でERA 0.84をマーク。これは規定投球回数に達した投手の中でトップで、彼は最初の7試合の先発でわずか4失点しか許しませんでした。
シンカーを武器とするこの右腕は、少なくとも1900年以降、開幕戦を除くシーズン最初の6試合の先発で合計1失点(またはそれ以下)しか許さなかった最初の投手となりました。
また、ホセ・ソリアーノは、規定投球回数に達した投手の中で対戦相手の打率を5番目に低い.163に抑えました。ホセ・ソリアーノの受賞はエンゼルスでは2014年8月にマット・シューメーカーが受賞以来初。エンゼルスでは15人目の受賞者となりました。
NL Pitcher of the Month
ナ・リーグの投手で最初の1か月で最もクオリティーの高かったのが大谷翔平選手です。
今季はNLサイ・ヤング賞を加えるのか!?というほどの活躍ぶり。2026年にフルタイムの投手として復帰する中、非常に順調なスタートを切りました。今シーズン、少なくとも30イニングを投げたすべての投手の中で、大谷選手のERA 0.60はNO.1です。
これは、1912年にNLでERが公式統計になって以来、ドジャースの選手がシーズン最初の5回の先発で記録したERAとしては5番目に低いものです。今季の最初の5試合の先発で許した失点はわずか4(ER 2)。大谷選手が月間最優秀投手賞を受賞したのは初ですが、月間最優秀選手賞はすでに6回受賞しています。

AL Rookie of the Month
ア・リーグのルーキーの中で最初の1か月で最も活躍した選手に送られるAL ROMはタイガースのケビン・マクゴ二グル(Kevin McGonigle)が受賞しました。
ケビン・マクゴニグルはタイガースの開幕ロースターに名を連ね、SSとして活躍。21歳のマクゴニグルはデビュー戦でいきなり4安打を放ち、1900年以降デビュー戦で4安打を記録した21人目の選手となりました。
マクゴニグルは4月に打率.328、出塁率.426、長打率.509、OPS.935を記録。卓越したバットコントロールとパワーを駆使してタイガースで最も生産性の高い打者となりました。タイガースのルーキーでこの賞を受賞したのは史上7人目。2024年7月のコルト・キース以来の受賞者となりました。
4月末までに12 HRを記録した村上選手のスラッシュラインは.236/.375/.564、OPS .939。SLGの点では村上選手の方が上で、OPSもそれが反映されて上ではありますが、打率、OBPで上回ったケビン・マクゴニグルが受賞することとなりました。
NL Rookie of the Month
ナ・リーグの最初の1か月で最も活躍したルーキーとしてROMを受賞したのはレッズのサル・スチュワート(Sal Stewart)。4月単月のチーム打率が.226でMLB最下位となったレッズの中で大いに力を発揮したのがサル・スチュワートでレッドソックスとの開幕シリーズで打ちまくりました。
サル・スチュワートは.281/.373/.570、OPS .943をマーク。3/4月は15本の長打を放ち、うち9本はHRと、規定打席に達したルーキーの中でトップとなるSLG.570をマーク。サル・スチュワートの受賞はレッズ史上9人目。2023年5月にスペンサー・スティールが受賞して以来のこととなります。

AL Reliever of the Month
3月/4月のALの最優秀救援はブルージェイズのルイス・バーランド(Louis Varland)が受賞。
ブルージェイズはジェフ・ホフマンが2025年のポストシーズンでもひっくり返されるケースが多かった中、そこを補ったのが元ツインズのルイス・バーランドでした。その安定感は2026年も継続し、今やクローザーとして君臨。ルイス・バーランドは3月/4月に15.0イニングを投げ、SO 26、ERA 0.56、SOレート43.3%を記録。AL屈指のクローザーとなっております。ブルージェイズのリリーバーがこの賞を受賞したのはこれで4人目。2022年に2度受賞したジョーダン・ロマーノ以来の受賞者です。
NL Reliever of the Month
ナ・リーグの3/4月の最優秀救援はもちろん、パドレスのメイソン・ミラー(Mason Miller)。
100mphを優に超えるファストボールを武器にミラーの空振り率は55.9%を記録。そしてSOレートは脅威の53.7%。
今シーズンで10イニング以上投げた投手の中でMLB ベストであり、他を圧倒しています。
2025年8月から続いていた歴史的な無失点イニング連続記録は34 2イニングで途切れたものの、ミラーは16試合でERA 1.10を記録。早くもクローザーでサイ・ヤング賞になるのでは?と注目度を高まっております。27歳のミラーにとって、これはキャリア3度目の受賞。パドレスに移籍してからは2度目の受賞となります。
最初の1か月で好成績を上げた選手達でした。大谷選手はNLサイ・ヤング賞を受賞するかもしれないというシーズンとなっています。
5月も楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

コメント