DFA後のトレード
現地2026年5月12日、ドジャースとDバックスとの間でトレードが成立しました。ドジャースは現地2026年5月8日にDバックスからDFAとなったアレク・トーマスをトレードで獲得です。
こちらはDFA後の手続きで成立したトレードですでに双方ともにオフィシャルとしています。
つい先日、ジャイアンツのパトリック・ベイリーのガーディアンズへのトレードが決まりましたが、今季は有名選手がよく動きます。ジャイアンツ、Dバックスともに巻き返しを計っての決断であることは共通しておりますね。今回のケースはDバックスがCFのテコ入れに着手した結果でした。
トレード概要
まず、今回のトレードは1:1です。
ドジャースはCFのアンディー・パヘスの控えが手薄だったこともあり、DバックスでCFを守ってきたアレク・トーマスを入れて、プロスペクトを出すという形態です。ドジャースは通常、ゲームに出られる選手を出してプロスペクトをもらい、それによりドラフト上位指名が不可の状態を補って、ファームシステムを潤沢にする手法を採りますが、今回はその逆。放出するプロスペクトはまだ芽が出ていないレベルの17歳のOFです。
ドジャースGet
- アレク・トーマス(Alek Thomas/26)OF| B/T: L/L
DバックスGet
- ホセ・レケナ(Jose Requena/17)OF|B/T: R/R
Dバックスがアレク・トーマスをDFAにした理由
アレク・トーマスと言えば、もうDバックスでバリバリにレギュラーで出ていたCFで、Dバックスが現地2026年5月8日にそのトーマスをDFAにしたのがそもそも驚きでした。
(1)アレク・トーマス、打撃が伸びず!
まず、トーマスがDFAとなったその背景の一つは打撃にあります。2022年に22歳でメジャーデビューしたアレク・トーマスはマイナーでは素晴らしい成績を上げてきました。プロデビューした2018年から2019年にかけては打率.300超えを記録。
デビュー前年の2021年も2Aと3Aを併せて.313/.394/.559、OPS .953をマーク。大いに期待されてメジャー・デビューを果たしたのですが、その後はメジャーの投手陣に苦戦。
2022年からの4シーズン以上を通して、.230/.273/.361、HR 31。もともとスプリント力のある選手なので、長打よりもコンタクト力が期待されての昇格でしたが、そのコンタクト力が影を潜め、かなり苦戦してきました。
トーマスは積極的なタイプの打者なのですが、2026年はスイング率と空振り率の双方が高く、つまり振ってはいるものの、当たらない、あるいはヒットにならないという状態でした。特に変化球への対応に苦戦し、BBレートも低いので、このタイプの選手の命とも言えるOBPが.300を超えません。
彼のOBPは2022年シーズン以降、1000打席以上立った打者の中で9番目に低い数値です。
(2)ライアン・ウォルドシュミットに賭ける!
そして、DバックスがトーマスをDFAにした理由の2つ目がプロスペクトのライアン・ウォルドシュミット(Ryan Waldschmidt)の昇格です。2024年のDバックスの1巡目指名のCFは右投右打で2026年はトリプルAで.289/.400/.477、HR 3、二塁打 9本をマーク。
ある程度、メジャーのボールに慣れる期間を差し引いてもトーマスの起用とさして変わらない。むしろ、慣れてからは彼の方がある程度の長打も期待出来、「ゲームでオフェンスで寄与するケースが増える」とDバックスは踏んだようです。これが何を意味するかと言えば、CFは彼に賭けた!ということであります。秋には大きな戦力になるべく、ここで彼に投資したような感じです。
LAD: マイケル・シア二をDFAに
調停ステータスのアレク・トーマスのサラリーは1年/$1.9625M (2026)。ドジャースはこのうち残りの約$1.4Mを引き継ぎました。マイナー・オプションの残っていたトーマスは一旦はトリプルAのオクラホマシティにアサイン。ただ、メジャー・ロスターには当然入っております。
トーマスの$1Mを超えるサラリーはすでに贅沢税の閾値を大きく超えているドジャースの支出をわずかに押し上げるものですが、そこはあまり問題ではなさそうです。それよりも、トーマスの調停ステータスが少なくともあと2シーズンもあることが重要で、彼がものになれば安い投資ということになります。ちなみにトーマスのマイナー・オプションは今季、あと20日間以上過ごすと、2027年には消えると言われています。
マイケル・シアにはスピードと守備に優れたCF。オフシーズンではウェイバー公示でピンポン玉のように複数のクラブを書面上では渡り歩きました。ドジャースにも2度獲得されています。
彼はトリプルAオクラホマシティで107打席、.225/.355/.303、HR 0、SO 30という成績でした。マイナー・オプションの最終年を迎えており、今後5日以内にトレードされるか、ウェイバー公示されるかで次の行き先が決まります。
トーマスは守備はいい!
打撃に行き詰まりのあるアレク・トーマスですが、守備はかなり良いです。
2024年初頭に左ハムストリングを痛めて以来、スプリントスピードと守備評価はやや低下したものの、守備と走塁は依然として平均以上との評価があります。
ドジャースはアンディ・ペイジスの控えが不在でした。4番目のOFアレックス・コールはどちらかと言えばコーナーポジションの方が適しており、左投手対策のプラトーンで起用されつつ、チームに貢献。
ドジャースは、キケ・ヘルナンデスが6月には復帰する見込みで、OFの層は厚くなります。どこでも出来るキケですが、年齢的な要素からするとCFよりもLFが良さそうに思います。ただ、CFをやれと言われれば、肩も含めていいプレーを見せることは確実かと。
DバックスのOF
アレク・トーマスの抜けたDバックスは、コービン・キャロルとルルデス・グリエル・ジュニアがコーナー・スポットを守り、CFは上述のウォルドシュミット、あるいはホルヘ・バロッサが守る予定です。
Dバックス:ホセ・レケナ
Dバックスが獲得したホセ・レケナはベネズエラ出身のまだ17歳で、プロデビューはこれからです。身長6フィート3インチ(約190cm)の右打者で、2026年1月にアマチュアFAとしてドジャースとサイン。今のところ、ポジションはLF・RFで、スプリント力を活かしたCFタイプではなく、パワーと強肩を武器とするOFタイプです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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