20Kのケリー・ウッドが引退
こんにちは(´;ω;`)
なんとも悲しいニュースが入ってきました。
シカゴ・カブスのケリー・ウッド投手(Kerry Wood #34)が、現役引退を発表し、現地2012年5月18日のゲームが最後の登板となりました。
ウッドの引退が明らかになったには18日。実は、ウッドの引退の決断は急だったのです。
Wood had talked to Sveum about retiring in the last couple weeks, but he made it clear on Thursday this was it.
(ウッドが監督のスウェイムと引退について話したのは2週間前。しかし、引退の意思を固めたのは、昨日の木曜日だった。)
この日が最後の登板になることはファンも知らされていませんでした。
しかし、昨日の決断を聞いた監督のスウェイムは、彼に最後の花道を用意するため、ブルペンでの準備を言い渡しました。
最後の登板でも96マイル
18日はインターリーグの初戦。対戦相手は同じシカゴのホワイトソックス。
8回表、3-2と逆転されたカブス・スウェイム監督は1アウトをとったところで先発のサマージャ(Samardzija)に代わり、ウッドをマウンドへ。
これ以上追加点を与えない大事な場面でのリリーフでした。バッターはコナーコ(Konerko)に代わり、途中から出場のビシエド(Viciedo)。
- 初球は96マイルのファストボールでストライク。
- 2球目は76マイルのカーブをファウルで2ストライク。
- 最後は78マイルのカーブで空振り三振。
打者一人を空振り三振、相手の流れを断ち切る素晴らしい投球でした。
【動画】ウッドの最後の登板(2012年5月18日:現地)
燦然と輝く98年の1試合20奪三振
ケリー・ウッドと言えば、やはり98年ルーキーイヤーの5戦目の登板の1試合20奪三振という輝かしい記録ですよね。
見た目の良さと、投げ方のかっこよさ、そして圧倒的なボールの力にMLBファンを釘付けにしました。
【動画】MAY/6/1998: Cubs pitcher Kerry Wood strikes out 20 batters
and ties a Major League record for strikeouts in a nine-inning game
いやー上の動画は今見ても惚れ惚れするファストボール!糸を引いてます。
故障との闘い
98年鮮烈なデビューを飾ったウッドですが、同年後半に肘を故障。
プレーオフに出場するも余計に肘を悪化させ、翌年の99年にトミー・ジョン手術。その後約3年半をリハビリに費やし、2000年5月2日にメジャー復帰。リハビリ期間にはずっとチームに帯同し、相手投手の研究データをとるなどとても熱心な態度がチームやファンに人気のあったところでもあります。
史上最速の1000K
2001年には完全復活し、2003年にはMLB史上最速で1,000奪三振を記録。イニング数(853)とゲーム数(134)双方で最速です。
2004年以降は毎年のように怪我を頻発させ、度々DL入りし、先発からリリーフへの転向を余儀なくされました。
2009年にはインディアンスに移籍、2010年途中にはヤンキースに移籍し、リベラの前のセットアッパーとして期待されましたが思うような成績をあげられませんでした。
2011年にカブスに復帰し、今日引退となりました。
ウッドの通算成績
Win | Lose | Save | ERA | Game | GS | CG | IP |
86 | 75 | 63 | 3.67 | 446 | 178 | 5 | 1,380 |
Hits | Runs | ER | HR | BB | IBB | SO | WHIP |
1,083 | 599 | 563 | 148 | 666 | 22 | 1,582 | 1.27 |
(凡例)
- ERA :防御率、
- Game:登板試合数、
- GS:Game Started(先発)、
- CG:Complete Games(完封)、
- IP:投球回数、 Hits:被安打
- Runs:失点、
- ER:Earned Runs(自責点)、
- HR:被本塁打、
- BB:フォアボール、 IBB: 敬遠四球、 SO:奪三振、
ウッドは、超かっこいいピッチャーでした。
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