【MLBアウォード2020】ルーキー・オブ・ザ・イヤー(ROY)はカイル・ルイスとデビン・ウィリアムスに決定!

良いなと思ったらシェアお願いします

ALはカイルが圧勝!NLは接戦でデビン

 現地2020年11月9日、2020シーズンのROYこと(Rookie of the Year)の投票が行われ、ア・リーグはマリナーズのカイル・ルイス、ナ・リーグはブルワーズのデビン・ウィリアムスに決定しました!

 Congratulations!

投票方法

 投票は全米野球記者協会(BBWAA)に所属する会員の中の30人が、3名を1位から3位まで記載。ポイント制となっていて、1位は5点、2位は3点、3位は1点が付与され、合計点が表示されます。

ア・リーグはカイル・ルイスが満票

 ア・リーグのファイナリストは、カイル・ルイス(OF/マリナーズ)、ルイス・ロバート(OF/ホワイトソックス)、クリスチャン・ハビエル(RHP/アストロズ)の3名でした。

【AL投票結果】

 投票の結果、カイル・ルイスが圧勝。30名全員が1巡目ですべてカイル・ルイスに投票したことに。一人くらいルイス・ロバートがいてもとは思いましたが、これはすごいことですね。

 なお、ア・リーグの満票は史上12人め。カールトン・フィスク、デレク・ジーター、マイク・トラウトらがおりました。マリナーズから満票が出たのは初めてです。

 投票した記者の名前などはこちらを(https://bbwaa.com/20-al-roy/

  • カイル・ルイス/ SEA: 30 (1st) — 150 ポイント
  • ルイス・ロバート/CWS: 27 (2nd)/ 2 (3rd) — 83 ポイント
  • クリスチャン・ハビエル/ HOU: 11 (3rd) — 11ポイント
  • ショーン・マーフィー/ OAK: 1 (2nd)/ 4 (3rd) — 7 ポイント
  • ウィリー・カストロ/DET: 1 (2nd)/ 4 (3rd) — 7 ポイント
  • ジェームス・カリンチャック/ CLE: 5 (3rd) — 5 ポイント
  • ジャレッド・ウォルシュ /LAA: 1 (2nd)/ 1 (3rd) — 4 ポイント
  • ライアン・マウントキャッスル/BAL: 1 (3rd) — 1 ポイント
  • ブレイディー・シンガー /KC: 1 (3rd) — 1 ポイント
  • ヘスス・ルザルド (Luzardo)/ OAK: 1 (3rd) — 1 ポイント

ナ・リーグは大接戦でデビン・ウィリアムス

 ナ・リーグはファイナリストとしてジェイク・クロネンワース(2B/パドレス)、アレク・ボーム(3B・1B/フィリーズ)、デビン・ウィリアムス(RHP/ブルワーズ)の3名が選出されていました。

【NL投票結果】

 デビン・ウィリアムスはリリーバー。リリーバーがROYを獲得するのは7人目。過去ではクレイグ・キンブルがそうです。なおリリーバーの受賞者7名のうち5人がALの投手です。

 ブルワーズでは3人めの受賞者。過去の受賞者は2007年のライアン・ブラウン、1992年のパット・リスタッチ。

 投票した記者の名前などはこちらを(https://bbwaa.com/20-nl-roy/

  • デビン・ウィリアムス/ MIL: 14 (1st )/ 6 (2nd)/ 7 (3rd) — 95 points
  • アレク・ボーム(Alec Bohm)/ PHI: 9 (1st)/ 8 (2nd)/5 (3rd) — 74 points
  • ジェイク・クロネンワース(Cronenworth)/ SDP: 6 (1st)/ 12 (2nd)/ 8 (3rd) — 74 points
  • トニー・ゴンソリン/ LAD: 1 (1st)/ 1 (2nd)/ 3 (3rd) — 11 points
  • ダスティン・メイ/ LAD: 2 (2nd)/ 2 (3rd) — 8 points
  • ケブライアン・へイエス(Ke’Bryan Hayes)/ PIT: 1 (2nd)/ 2 (3rd) — 5 points
  • アンドレス・ヒメネス(Andrés Giménez) NYM: 1 (3rd) — 1 point
  • シクスト・サンチェス / MIA: 1 (3rd) — 1 point
  • イアン・アンダーソン/ ATL: 1 (3rd) — 1 point

カイル・ルイスとは

 カイル・ルイスは1995年7月13日生まれの25才。2016年マリナーズ1巡目指名です。デビューは2019年9月10日。今季はルーキーステータスを維持してのシーズンインでした。

 2020年の成績は58試合、206打数54安打、打率.262、OBP .364、SLG .437、OPS .801。HR 11、RBI 28、二塁打が3。四球が34もあります。盗塁は5。OPS +は126。

 CFでの出場、あるいはDHでの出場でした。

ダイナミックなウォールプレー

 打撃もさることながら、守備がすごかったですね。特にウォール際のリーピングキャッチは非常にダイナミック。スピードがありましたね。

膝の故障に苦しんだがゆえの25才ルーキー

 カイル・ルイスは上記の通り、今季が25才のシーズン。2019年のデビュー時は満24才でした。MLBで24才、25才のルーキーはたくさんおりますが、ドラフト1巡目で全体11位という高い評価で入った外野手のデビューとしては遅いです。しかも彼は2016年のNCAAでベスト・カレッジ・プレーヤーとも言えるゴールデン・スパイク・アウォードの受賞者でもありました。

プロ入り直後の大怪我

 遅くなったのには理由があり、やはり怪我です。マリナーズとサインしてプロとしてマイナーでデビューしてすぐに、ホーム・コリジョンにより右膝のACLを断裂、そして半月板も傷めました。これはこれからプロでやろうという若手外野手にとっては痛すぎる怪我でした。これで2016年はシーズン・エンド。

 2017年には復帰し、秋にはアリゾナ・フォール・リーグに参加するまでになりましたが、リハビリを兼ねたシーズンだったため打撃が落ちました。

2018年がようやくプロとして1年やっていこうというシーズンになり、この年はフューチャー・ゲームのロスターにも名を連ねました(2018フューチャー・ゲーム・ロスター)。それでも86試合の出場にとどまり、2つのレベルを合わせて、打率.244、OBP .306、SLG .405、HR 9、RBI 52。

 2019年はダブルAが中心。ダブルAでは122試合で打率.263、OBP .342、SLG .398、HR 11、RBI 62。9月にデビューとなったのでした。

 よって、彼のダイナミックな外野手守備は実は怪我で苦しんだ後に生まれたプレーであると考えると割と感慨深いものがあるかもしれませんね。

デビン・ウィリアムスとは

NLのROYの受賞者、デビン・ウィリアムスは1994年9月21日生まれの26才。2013年のブルワーズ2巡目指名でプロ入りした投手です。ドラフト時は高校卒でした。

 プロ入り後2年はルーキーリーグでたっぷり過ごしたという徹底的に鍛えられた投手です。一段一段レベルを上げていき、マイナー4シーズン目の2016年にはクラスAプラスまで昇格。

 順調にスキルも積み上げていたのですが、2017年にトミー・ジョン手術。デビューが遅いというのはやはりこのような大きな怪我が過去にあったことが大半です。

 2018年に復帰し、14試合に登板。

 翌2019年は術後初のフルシーズンでダブルAで37試合、53.1イニングに登板し、リリーフだけで7勝2敗、ERA 2.36を記録。トリプルAで3試合をERA 0.00で過ごし、2019年8月7日にメジャー・デビューとなりました。メジャーでは13試合、13.2イニングでERA 3.95。

 2020年はルーキーステータスを維持してシーズンインし、22試合、27.0イニングで、4勝1敗、ERAは0.33を記録!見事にROYを勝ち取りました。

チェンジアップの使い手 

 なんと言っても投球の半分以上の52.7%がチェンジアップという非常にテクニカルな投手。それでいて4シームはアベレージで96.4mphを誇るという、レッズのルイス・カスティーヨに似たスタイルです。投球フォームやボールの質はまた違いますが、チェンジアップの使い方がうまいという点ではそう言っても過言ではありません。

 他にカット、スライダーも持っています。4シームの96mphからチェンジアップの85mphまでこのレンジで4つのボールを待たないといけないというのは打者からすれば非常に厄介な投手ですね。

ルイス・ロバートは失速が痛かった

 非常にセンセーショナルなデビューを飾ったホワイトソックスのルイス・ロバートは、56試合、打率.233、OBP .302、SLG .436、HR 11、RBI 31、盗塁 9、BB 20、三振73という成績に。

 9月の成績が81打数11安打で、打率.136、OBP .237、SLG .173、HR 1、RBI 7と失速したのが痛かったです。

ルーキーステータス超え

 今季、戦力となってしまい、惜しくもROYのステータスを超えてしまった選手を何名か上げておきます。

【ルーキーステータス】

  • 打者はat bat(打数)が130以内。※打数ですから打席数ではなく、四球などを除いたものです。
  • 投手は、50イニング以内 
  • 26人ロースター(登録選手枠)在籍期間が累積で45日以内。(試合に出ていなくても、試合に出られるよう登録されている期間が、前年までに45日を越えていないこと。)  ※25人枠に入っている間にDL(故障者リスト)やミリタリー(軍隊服役)期間が重複していればそれは除く。

【AL】

  • RHP ブレイディー・シンガー(ロイヤルズ) 64.1 IP
  • RHP ジェームス・カリンチャック(インディアンス)MLS 1.017
  • LHP ヘスス・ルザルド(アスレチックス) 71.0 IP (2019-20)

【NL】

  • RHP ダスティン・メイ(ドジャース)90.2 IP (2019-20)

ルーキーステータスがまだ有効

  • RHP イアン・アンダーソン(ブレーブス) 32.1 IP
  • 3B ケブライアン・へイエス(パイレーツ)AB 85
  • RHP シクスト・サンチェス(マーリンズ)39.0 IP
  • OF ランディー・アロウザリナ(レイズ)AB 84 (2019-20)
  • LHP ギャレット・クロシェ(ホワイトソックス) 6.0 IP
  • RHP マイケル・コペック(ホワイトソックス)14.1 IP(2018)
  • RHP タナー・ハウク(レッドソックス)17.0 IP

お読みいただき、ありがとうございました。