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【MLB】2022”アマチュア”ドラフト・プロスペクト100にクマール・ロッカーも名を連ねる(追記あり)

MLBパイプラインが選ぶ2022ドラフト候補

 現地2021年12月16日、プロスペクトにフォーカスしたMLBパイプラインが2022年のドラフト・プロスペクト100なるランキングを発表。NO.1にアンドリュー・ジョーンズの息子、ドリュー・ジョーンズ(ひょっとしたらドルーかもしれません)がランクインして話題となっています。ランキングを紹介してくれたのはもちろん、ジョナサン・メイヨ(Jonathan Mayo)さんですね。

今回はアマチュア・ドラフトの候補達

 毎年1月には「すでにプロになっている」トップ・プロスペクト100が発表されます。

 これはMLBパイプラインが選ぶプロの若手選手の有望株のこと。トップ・プロスペクト・ランクはほかに2つの老舗メディアが有名で1つはアマ・ベースボールを追いかけ続けているBaseball America(https://www.baseballamerica.com/)、そしてもうひとつも昔から有名なBaseball Prospectus(https://www.baseballprospectus.com/)。この3つによって、ランキングが若干異なったりします。

 今回話題となったはアマチュア・ドラフトのプロスペクト。ドラフト候補ですね。それにランキングがついたもの。

NPBで例えるなら??

 もしもNPBで例えるなら、ドラフト特集をよくやっている『野球小僧』がBaseball AmericaやBaseball Prospectusのような位置づけでしょうか。そしてMLBパイプラインは、要はNPB機構が若手有望株をメインに取り扱うメディアを作り、「NPBパイプライン」のようなブランドをつけて特集しつづけ、しかもランキング付けをやるようなもの。もしそれをやるならなかなかハードルが高そうですね。

 言えるのは、日本でもドラフト候補生にワクワクするように、アメリカも「どんな選手がいるんだ!」と次世代スターに興味津々な訳ですね。

NO.1にアンドリュー・ジョーンズの息子

 今回、話題となったのはアトランタ・ブレーブスをメインに活躍し、GG賞を10度受賞、オールスターに5度出場、SS賞も受賞し、通算434HRを放ち、楽天ゴールデンイーグルスにも所属したことのあるアンドリュー・ジョーンズの息子さんのドリュー・ジョーンズがNO.1に選ばれたこと。

Just a moment...

ドリュー・ジョーンズとは?

 ドリュー・ジョーンズは、2003年11月28日生まれの18才。現在は、ジョージア州にあるウエスレヤン高校(Wesleyan high school )のSenior(シニア)、高校3年生です。

日本とアメリカの学校の「学年」の数え方の違い(ENGLISH JOURNAL ONLINE)

 5ツール・プレーヤーとして注目されています。身長は6フィート4インチ(193cm)で、父の6フィート1インチ(185cm)をすでに超えています。打撃もお父さんから色々な考えを教わっており、非常にきれいで力強いスイングをしています。

 非常に期待される逸材であることは間違いありません。

ヴァンダービルト大か?プロか?

 このドラフトで指名されることは間違いなし。ただし、すでにヴァンディー・ボーイズこと、ヴァンダービルト大学の進学が内定しています。

 アメリカのハイスクール卒業選手がなぜ大学に進学するのかと言えば、やはりドラフト時のサイニング・ボーナスが違うからです。

 ドラフトのいわゆる契約金は、ボーナス・スロットという名のサイニング・ボーナスが年ごとに決められていて、これよりはみ出るとペナルティーが発生したりします。ちなみに2020年の全体1位のボーナス・スロットは$8.415M。2位で$7.79M。

 ドリュー・ジョーンズも通常の高校卒のように、遅いラウンドでの指名なら間違いなくヴァンダービルトに進学するでしょう。しかし、もしも全体1位あるいは2位というトップ順位での指名であれば?

 そうなるとヴァンダービルト大でなく、プロに行くという決断を下すと思われます。よって、プロになるかどうかは指名順位次第ということに。

 2021年は初めてオールスター・ブレイク中にドラフトが行われました。2022年のドラフトの日時は決まっていませんが、いずれにしても夏であり、アメリカの9月の新学期前に行われます。ヴァンディー・ボーイズか?プロか?なかなか楽しみではあります。

ドラフト候補一覧

 なお、今回明らかになったドラフト・プロスペクト・ランクは下記リンクをご参照ください。

クマール・ロッカーが31位にランクイン

 さて、記憶に新しい2021年のアマチュア・ドラフト。

 全体1位の候補して右腕のクマール・ロッカーが注目されていました。ひょっとしたらドリュー・ジョーンズの先輩になるかもしれないヴァンダービルト大の選手ですね。ジャック・ライターともに、ヴァンダービルト大の2枚看板でもありました。

 この2人のどちらが全体1位か?というところでしたが、結果は全体1位の指名権のあったパイレーツが捕手のヘンリー・デービスを指名。

 そして全体2位の指名権をもったレンジャーズがジャック・ライターを獲得しました。

 そして、当のクマール・ロッカーはなんと全体10位。メッツからの指名となりました。なぜ、指名順位を落としたのかと言えば、2020シーズンのピッチングの不調。特に球速の低下が見られ、出れば抑えると思われた2019シーズンと違い、マウンドでの安心感がなくなっていました。

 さらに指名したメッツは肘の懸念を示し、上限であるスロットの$4.7Mを遥かに下回る金額を提示。スロットの40%とも言われています。

 これに不服としたクマール・ロッカーはメッツへの入団も拒否。指名時は3年生だったので、もう1年ヴァンダービルトに残るという手もあったものの、その選択肢は取り止めました。メッツとの契約が破談したため、一時はNPB入りも噂されました。

 2021ドラフト後のクマール・ロッカーの動向は明らかになっておらず、どうしていたのか?と思っていました。

 今回、2022年のドラフト候補にも入り、まだMLB入りの可能性も出てきています。

 なお、お父さんはNFLの元選手のトレイシー・ロッカー。クマール・ロッカーは高校までフットボールのラインマンでもありました。フットボールは高校で辞め、大学では野球に専念していました。

 このブランクも鍛えていることは間違いありません。エージェントはスコット・ボラスなので、ドラフト後の身の振り方、あるいはトレーニングについてもなんらかの指示もあったでしょう。

 むしろ、クマール・ロッカーがどうなるのか、なかなか興味深いというお話でした。

追記:独立リーグでプロデビュー

 2022年5月半ばに、クマール・ロッカーは独立リーグであるフロンティア・リーグのトライシティ・バレー・キャッツ(Tri-City ValleyCats)でプレーすることを発表。

 そして現地2022年6月4日、同リーグのトロワリヴィエール・エーグルス(Trois-Rivieres Aigles)戦に先発。今季の初先発であり、プロでのデビュー戦になります。

 ロッカーは4イニングを60球、被安打3、失点2、自責点2、BB0、SO6という成績を残しました。

  • Game Score(フロンティア・リーグのサイト)

 MLBのドラフトは2021年からオールスター・ウィークでの開催に変わりました。これから約1.5ヶ月で数試合投げると見られ、プロのスカウトがどう判断を下すか?が見ものです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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