前夜で疲弊していたレッドソックス
現地2026年8月7日、前夜、延長13回の激闘の末にホワイトソックスを12対11で下したレッドソックス。もう最後はブルペンを使い果たし、ブライアン・ベイヨーが投げ切るしかない状況で2イニングを投げきりました。この日は疲労と興奮が入り混じった状態ではありましたが、フェンウェイ・パークは熱気に包まれておりました。

そしてこの日、何より必要だったのはブルペンを疲弊させないことでしたが、先発のペイトン・トーリが力強いピッチングで、その課題を成し遂げました。
トーリは中4日
今トレードデッドラインで結局、有望な先発投手を獲得しなかったレッドソックス。連勝前に機能していたコナリー・アーリーはILとなり、デッドラインでカーティス・ミードとのトレードでナショナルズに移籍しました。ブライアン・ベイヨーは先発以外では力を発揮しているので、ローテーションはやはり1人足りない状況。ここはギャレット・クロシェは9月下旬に復帰しそうな感じではありますが、ここからのほぼ2ヶ月はブルペン・デーも含めて内部から補うしかありません。
頻繁にマウンドに上がっている印象のあるペイトン・トーリは前回は8月1日のドジャース戦に登板し、この日は中4日。ドジャースを相手に9安打を浴びたものの、失点2、ER 2に抑え、QS(クオリティー・スタート)を達成しています。もう少し大事に使いたいところではありますが、そんなトーリがこの日はさらに輝く投球を披露。
6回を14K、しかもたった84球
立ち上がりから2三振を奪ったトーリは、4回までなんとパーフェクト投球を披露。このうち2回と4回は三者連続三振。5回表に先頭のタイラー・ソダーストロムにソロHRを打たれ、パーフェクトは途絶えましたが、その後許した安打は6回表の先頭のアスレチックスのマックス・マンシーによる1安打のみ。
結局、ペイトン・トーリは6回を投げて、被安打2、失点1、ER1、BB 0、SO 14、HR 1という結果に。これだけ三振を奪って球数はなんと84球。
MAXは99.mphを計測し、98mph以上のボールを計14球。とにかくボールに切れがありました。
R・クレメンスに並ぶ!
トーリの記録した14奪三振は、2019年5月14日にクリス・セールが17奪三振を記録して以来、レッドソックスの投手としては最多の数字に。また、23歳以下のレッドソックスの投手としては、1986年4月29日にロジャー・クレメンスが初めて20奪三振を記録して以来の好成績に。
J・ロジャース「2024年のT・スクーバルのようだった」
また、この日相棒としてマスクをかぶったのはジェイク・ロジャース。今デッドラインでアドレー・ラッチマンとともにオリオールズから移籍してきました。

ジェイク・ロジャースは元タイガースの捕手でもありますが、この日のペイトン・トーリの投球を受けた感想として、「しびれるような投球だった。彼のメンタリティが好きなんだ。マウンドに上がって、自信のある球をストライクゾーンに投げ込んでくる。これまで遠くから彼の投球を見てきたけれど、実際に捕手の位置から、あの圧倒的なエネルギーを目の当たりにできたのは本当に楽しかったね」と語りました。
また、「2024年にスクーバルと快進撃を続けていた頃を思い出したよ。どんな球を要求しても、相手は弱い当たりか空振りをしてしまう、そんな感覚だった。今夜の彼にもそれがあったね。ストライクゾーンで勝負し、打者に立ち向かった彼には脱帽だよ。素晴らしい仕事をしてくれた」とも語っています。
なお、トーリは、6回を終えてダグアウトに下がる時に、フェンウェイのファンから「トーリ」コールをもらい、これが率直に嬉しかったようです。
打線は13得点
ジャレン・デュランのHRを含む15安打で13得点。セダン・ラファエラ、ウィリャー・アブレイユ、吉田選手、アンドリュー・モナステリオ、アンソニー・シーグラー、ジェイク・ロジャースと6人の打者がマルチ安打を放っています。
レイモンド・ブルゴスが3イニングをパーフェクト
またレッドソックスにとっての朗報はこの日、メジャー契約をセレクトされて昇格してきた左腕のレイモンド・ブルゴスの投球。ブルゴスはプエルトリコ出身でこれまでは2025年にジャイアンツでわずか1イニングに登板したのみで、今季はメキシカン・リーグで開幕を迎えたもののリリースされ、5月末にレッドソックスとマイナー契約を結んで加入してきた投手。
トリプルAでは主に先発として64.0イニングを投げてERAは5.63。
大量リードもあってベンチは彼を起用したのですが、なんと3イニングをパーフェクト。最後はアスレチックスが繊維を幾分か喪失していたのは確かですが、次につながるいい投球だったと思います。
9連勝!
この勝利により、レッドソックスは64勝51敗とし、直近30試合で27勝目を挙げました。チャド・トレイシー監督代行率いるチームは、1900年以降のシーズンにおいて、30試合の中で27勝3敗以上の成績を残した史上10番目のチームとなり、2017年に22連勝を達成したインディアンス以来の快挙を達成ています。これで9連勝です。
レッドソックス、ALイースト2位のヤンキースに0.5まで迫ってきました。ヤンキースもお尻に火が点いて連勝していますが、この勢いでいいゲームを続けてもらいたいですね。
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