スポンサーリンク

【MLBルール・チェンジ】「大谷ルール」を含めた2022年の4つの新フィールド・ルールについて

オーナーの追認待ち

 現地2022年3月23日、MLBとMLBPA(選手会)は2022シーズンにおける新フィールド・ルールの4つについて合意しました。

 これには、オーナーの追認が必要となり、2022年3月28日(月)から始まる週のオーナー審議される予定です。30クラブのオーナーのうち、過半数が賛成に回れば新フィールド・ルールとして施行されます。なお、複数のソースを見る限り、可決される見込みです。

 では、2022シーズンの4つのルール・チェンジを見ておきたいと思います。シーズンを戦う上で非常に重要になってきます。

【1】「大谷ルール」降板後もDHで残れる

 今回のルール・チェンジ最もインパクトのあるのはこれです。

  • 新ルール案では、先発投手がDHとしてもラインナップされている場合、降板後もDHとして残ることが出来る。

 2021シーズン、DHのあったア・リーグでは、先発投手が打撃のラインナップに組まれていた場合、そのゲームはDHを没収されていました。

 例えば、エンゼルスが「1番:ピッチャー 大谷」というラインナップを組んだ時、エンゼルスはDHを没収されていましたね。よって、大谷投手の降板後は、リリーバーが打席に入らねばならず、このやりくりが非常に大変でした。

 このルールでは、先発投手がDHも兼任でき、数回で降板しても、DHとしてラインナップに残れるというもので、2021年のオールスターゲームと同じです

ユニバーサルDHの考え方

 新CBAではユニバーサルDHの採用が決まりましたが、これは労使協定にかなったルール・チェンジと言えます。ユニバーサルですから、いわばデフォルトで、DH(Designated Hitter:指名打者)が常にあるということです。

「2番:ピッチャー 大谷」のアナウンスは無くなる?

 細かいことです。ユニバーサルDHなので、たとえ、先発投手が打席に立ったとしても、ラインナップには「DH」という表記を残しておくというのが考え方としてはスッキリすると思います。

 例えば、エンゼルスでこのようなラインナップが組まれたとします。

【ラインナップ 例】

  1. ジョー・アデル RF
  2. 大谷翔平 DH
  3. マイク・トラウト CF
  4. アンソニー・レンドン 3B
  5. ジャスティン・アップトン LF
  6. ジャレッド・ウォルシュ 1B
  7. ルイス・レンヒーフォ 2B
  8. デービッド・フレッチャー SS
  9. カート・スズキ C
  • P:大谷翔平

 先発投手が2回出てきますが、このような表記であればスッキリします。よって、スコアボードや、BOX SCOREなどは、常に10名が名を連ねる状態になるのではないかと思います。

 場内アナウンスはどうするのでしょうか?「1番 ピッチャー 大谷」の方がインパクトはありますね。これはシーズンが始まってからの楽しみということで。

 2021年のオールスターで二刀流が見たいという声から、MLBは特別にルールチェンジをしました。今回のルール・チェンジでもそれが見たいということで、これは”Ohtani rule”と呼ばれことになりそうですね。

 また、今後、より二刀流の選手が増える可能性がありそうです。

P→ポジションへ

 DHは常に残しておくという発想なら、投手からポジションへ就くことも普通に考えれば可能かと思っています(これは念の為、もう少しお待ちください)。

 マイケル・ローレンツェン・ルールなるものも出るかもしれません。

【2】1ヶ月のアクティブ・ロスター拡大

 2022年シーズンに限り、シーズン最初の1ヶ月間のアクティブ・ロースターが拡大することも決まりました。

  • 【5/1まで】
    • アクティブ・ロスターは28人
    • 投手の制限はなし
  • 【5/2から】
    • アクティブ・ロスターは26人
    • 投手は13人まで

 これはCBAの団体交渉が長引いたことにより、スプリング・トレーニングが3週間に短縮されたことに対応するものです。これにより特に投手は開幕から数週間はチューンナップしやすくなりました。

 ロスターは5月2日に26人に戻され、戻された後のチームのロスターには投手を最大で13人までしか登録出来なくなります。

【3】延長はオートマティック・ランナー(2022限定)

 延長戦では、オートマティック・ランナーが2塁につくことが決まりました。これはパンデミックによって短縮された2020年シーズンに導入され、2021年シーズンにも引き継がれましたが、2022シーズンも採用となりました。ただし、それ以降はやらないことに。

 得点のチャンスを作ることで、プレーのペースを速めることが目的です。なお、日本の高校野球のように1,2塁から始めません。あくまで2塁ランナー一人からのスタートです。

【4】ダブルヘッダーは9回まで

 また、2022年のダブルヘッダーは9イニングに戻ります。2022年と2021年はパンデミックの影響で、ヘルス・セイフティー・プロトコルの一環として導入されましたが、7イング制はなくなりました。

 当初は現地3月31日からオープニングとなっていて、それが現地4月7日に移行しましたので、その間に組まれていた各クラブの6試合はダブルヘッダーになります。結構、ハードですね。

 以上、オーナーの追認が必要ですが、導入が決まりそうなルールをピックアップしました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】大谷が5回ノーヒッター&50号HR!しかし、ドジャースは勝ちゲームを落とす
【MLB2025】フィリーズ、ドジャースとの死闘を制し、NLイースト2連覇を達成!
【MLB2025】カル・ロリーがミッキー・マントルに並ぶ54号HR!マリナーズはAL西地区単独首位へ
【MLB2025】大谷が49号!ドジャースはカーショウの初回の4失点を跳ね返して勝利
【MLB2025】タイガースのタリク・スクーバルとハビアー・バイエスの怪我の状態
【MLB2025】ウォーカー・ビューラーがフィリーズ移籍後初登板!失点傾向をケアして勝利投手に
【MLB2025】アロルディス・チャップマンの無安打記録に終止符を打ったのはシェー・ランゲリアス!
【MLB2025】レッドソックスのコナリー・アーリーが5回、11奪三振の衝撃デビュー!
【MLB2025】ドジャース、今度はコンバインド・ノーヒッターを逃すも、大きな勝利を上げる
【MLB2025】スレイド・セコーニが7回までノーヒッター!ロッキオの守備も光り、ガーディアンズがWCレースでKCを抜く!
【MLB2025】大谷が今季12本目のリードオフを含む47、48号のマルチHR!ドジャースは連敗ストップ
【MLB2025】山本が9回2アウトまでノーヒットノーラン!しかし、ドジャースは大惨事に!
【MLB2025】大谷が緊急で先発!100mph超えを連発するも、ドジャースはまたけが人が出てサヨナラ負け
【MLB2025】NLサイ・ヤングへ! ポール・スキーンズがドジャースを圧倒!ERAは1.98に!
【MLB2025】レッドソックス、試練の終盤戦へ!ローマン・アンソニーが腹斜筋を傷めてIL入り
【MLB2025】ジャイアンツ vs ロッキーズ戦でデバースの一発を巡り、ベンチクリアー!
【MLB2025】大谷、プロスペクトのババ・チャンドラーから強烈な一発(46号)!しかし、ドジャースは敗戦!
【MLB2025】パドレスのスーパー・ブルペン、ジェイソン・アダムが左足大腿四頭筋を傷めて離脱へ
【MLB移籍2025】フィリーズ、ウォーカー・ビューラーをマイナー契約で獲得!
【MLB2025】センセーショナルな活躍を見せるA’sのニック・カーツが右腹斜筋を傷める
【MLB2025】レッドソックス、アロルディス・チャップマンとの延長契約(2026)に合意
【MLB2025】レッドソックスのペイトン・トールが鮮烈デビュー!P・スキーンズとの投げ合いで好投!
【MLB2025】レッドソックス、ウォーカー・ビューラーをリリースへ
【MLB2025】カイル・シュワーバーが1試合4HR!HR数は49となり、NL単独トップに
【MLB2025】ブルワーズのクローザー、トレバー・メギルが屈筋腱を傷めてILへ
【MLB2025】大谷が移籍後初勝利!ドジャースは計19奪三振の大記録を打ち立てる!
【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
タイトルとURLをコピーしました