PCA、キャリア初の1試合3HR
現地2026年8月29日、リグレーでのレッズとの3ゲームシリーズのGm2で、ピート・クロウ=アームストロングこと、PCAがやりました。1試合3HRの快挙です!
このゲームが始まる前のPCAのHR数は33本でしたから、この日で一気に36本に増えました。ナ・リーグのHRランキングではカイル・シュワーバー、マット・オルソンに次いで3位です。
(NL HR数)現地2026年8月29日時点
- カイル・シュワーバー(PHI):40
- マット・オルソン(ATL):37
- PCA (CHC) : 36
ハンター・グッドマン(COL): 36
レジェンド達の集合
この日、カブスはクラブ創設150周年を記念したイベントを開催し、レジェンド達が集合しました。カブスの創設は1876年。シカゴ・ホワイトストッキングスでスタートし、複数の名前を経て1904年に現在のシカゴ・カブスとなりました。
現地2026年8月29日時点の成績はご覧の通り。”Playoffs”はプレーオフ進出回数、”Pnnts”とはリーグ優勝のことです。”WS”はワールドシリーズ・チャンプの回数。
| Tm | Years | W | L | W-L% | Playoffs | Pnnts | WS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シカゴ・カブス Cubs | 1904-2026 | 9673 | 9451 | .506 | 22 | 11 | 3 |
| シカゴ | 1888-1903 | 294 | 248 | .542 | 0 | 0 | 0 |
| シカゴ・オーファンズ Orphans | 1898-1901 | 278 | 299 | .482 | 0 | 0 | 0 |
| シカゴ・コルツ Colts | 1890-1897 | 550 | 516 | .516 | 0 | 0 | 0 |
| シカゴ・ホワイト ストッキングス White Stockings | 1876-1887 | 701 | 382 | .647 | 0 | 6 | 0 |
| Total | 1876-2026 | 11,496 | 10,896 | .513 | 22 | 17 | 3 |
この中には609HRのサミー・ソーサ(ニックネームは、Slammin’ Sammy or Say it Ain’t Sosa)の姿も。
「今日、3本打ってくれ」by サミー・ソーサ
レジェンドたちが勢ぞろい、さすがのPCAも「ある意味、今日一番緊張したのは、サミー・ソーサやビリー・ウィリアムズの目の前で試合前のルーティンをこなすことでしたね」と語りました。
そして、試合前のバッティングケージでの会話の中で、サミー・ソーサはあるPCAにある「リクエスト」を口にしました。
「ソーサは『今日は3本打ってくれ。3本必要なんだ』と言ったんです」と。また、「本当にその通りになりました。彼が一体どんな『力』を僕に授けてくれたのかは分かりませんが」と苦笑いも。
なお、ファースト・ピッチはカブスでデビューし、復帰も含めて計10シーズン在籍したグレッグ・マダックスが行いました。
PCAの3HR
(1本目)左中間へ
リードオフに入ったPCAは1回裏、レッズ先発のアンドリュー・アボットから2球目の甘く入ってきた4シームを左中間スタンドに放り込み、まず1本目のHRを放ちます。第34号。
この後、カブスは鈴木誠也選手のシングルとアレックス・ブレグマンの2ランHRで計3点を先制。
(2本目)2回裏にRFスタンドへ
2回表にカブス先発のケビン・ゴーズマンがユーヘイニオ・スアレスに2ランHRを浴びて2点を返された直後の2回裏、早くも2打席目が回ってきたPCAは2アウト2塁で4球目のハンギング・カーブを捉え、これがRFスタンドに入る2ランHRとなり、この日2本めの35号を放ちます。
カブスは2回裏にも3点を奪い、6-2とリード。
(3本目)7回裏に3ランHR
ケビン・ゴーズマンは3回にも失点。1アウトからエリー・デラクルーズに四球を出した後、ルーキーのサル・スチュワートにLFへ2ランHRを浴びて2点を返され、スコアは6-4に。
4回裏、PCAは先頭打者としてシングルを放って出塁し、追加点に貢献したPCA。
そしてスコア10-5で迎えた7回裏、1アウト1、2塁で打席が回ってきたPCAはトニー・サンティランのスラーブをCFへ運び、これが3ランHRに。第36号となりました。カブスはこれで13-5とリードを拡大。
4本目とはならず
もはや試合が決まってしまい、レッズは8回裏に捕手のホセ・トリビーノをマウンドへ。1アウト2塁で打席が回ってきたPCAは4本目のHRを期待されましたが、ホセ・トリビーノは58.1 mphの球速ながら、ナックル・カーブでPCAを詰まらせ、2Bゴロに仕留めて4本目を阻止しました。
ゲームは17-5とカブスが勝利。Gm1で打ち負けましたので、リベンジを果たしました。

PCA,MVPレースに拍車
ナ・リーグのMVP争いで大谷選手、カイル・シュワーバーとともに名乗りを挙げているPCA。
この日は3HRもさることながら、守備機会でも尽く美技を披露。彼のところに飛べば、どんな打球もアウトになるというくらいに素晴らしい捕球を見せました。この日は本塁への送球で間に合わないケースがありましたが、これはもう致し方ないコースでもありました。
この日、大谷選手が投手復帰が遅れることが判明。大谷選手は今季は打撃ではHR数が30本と思うように量産出来ておりませんが、それでも投球は85.2 IPでERA 1.79を計測。この両面はMVPへの大きな要素でもあります。
ただ、その投手復帰が遅れるということで、PCAのMVPレースにかなり優位に働いております。
この日の試合開始時点で、PCAのWARは8.6(FanGraphs)でメジャー全体をリード。一方、大谷選手は6.9(打撃WAR 4.0、投球WAR 2.9)で2位につけています。
3HRを放ったこの日の試合終了後、PCAのWARは9.1に上昇しました。
ちなみに、WAR 9.1は1シーズンあたりの記録としてロジャース・ホーンスビー(1929年に11.0)、サミー・ソーサ(2001年に9.9)、アーニー・バンクス(1959年に9.7)、ロン・サント(1967年に9.5)に次ぐ数字です。
1試合10 TB(Total Bases)
またこの日、PCAは今シーズン5度目となる「トータルベース(塁打数)10以上」をマーク。これは1900年以降でラリー・ウォーカー(1997年)、ジョニー・マイズ(1940年)、ジミー・フォックス(1933年)と並んぶタイ記録。なお、この記録の最多保持者はネルソン・クルーズで、2019年に6回を記録しています。
なお、PCAはこれでキャリア通算9度目の「1試合トータルベース10以上」を達成。ちなみにカブスにおける「1試合トータルベース10以上」の試合数の歴代上位には、ビリー・ウィリアムズ(12回)、サミー・ソーサ(12回)、ハンク・サウアー(10回)、アーニー・バンクス(10回)で、PCAはそれらのレジェンド達をまもなく抜くことになりそうです。
PCA、40-40達成?
今季は32盗塁を決めているPCA。HR数もこの日で36本となり、もはや40-40も視野に入っています。カブスは残り27試合。このペースだとこれもクリアーしそうですね。このマイル・ストーンをクリアーすれば、MVPはPCAにグッと近づくかもしれません。
CINのサル・スチュワートが30号HR
なお、サル・スチュワートはルーキーながら30号HRを達成。レッズのルーキーがシーズン30HRを記録したのは、1956年に38本を放ったフランク・ロビンソン以来、実に70年ぶりのこと。
また、サル・スチュワートはすでに100 RBIをマークしており、この日の2 RBIを加えてシーズンRBIは104に。そしてレッズのルーキーとして初めて、30 HR/ 100 RBIを達成しております。
30HRを達成したルーキー
なお、3回表に2ランHRを放ったレッズのサル・スチュワートはこれでシーズン30本目。ルーキーで30HRを達成したのは2025年にアスレチックスのニック・カーツが達成して以来。2年連続での達成となりましたが、下記の通り(直近の分だけ)、頻度はそれほど多くないです。このメンバーを見ると、もはやサル・スチュワートはエリート・コースを歩むことになりそうですね。ただし、スキャンダルが無ければの話。
- ニック・カーツ(アスレチックス / 2025年): 36本を記録。
- ピート・アロンソ(メッツ / 2019年): 53本(ナ・リーグ新人記録)。
- アーロン・ジャッジ(ヤンキース / 2017年): 52本。
- コディー・ベリンジャー(ドジャース / 2017年): 39本
- ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス / 2014年): 36本。
お読みいただき、ありがとうございました。

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