ブレーブスにとっては劣勢からの挽回でナイス・ゲーム
現地2026年8月26日、ドジャース@ブレーブスのナ・リーグの強者同士の注目のシリーズのGm2が行われ、ブレーブスがGm1に続いて連勝。シリーズ勝ち越しを決めました。
この両クラブは仮に今の順位のままなら、ポストシーズンではNLDSで当たる可能性があります。あくまで今の勝率の順位であればです。下記のリンク記事に数日前の実績を基にしたものではありますが、シミュレーションを書いています。

しかし、このシリーズはドジャースにとってはフラストレーションの残る2戦となりましたが、ゲーム自体は非常に面白く、さすが強者同士という戦いぶりが繰り広げられております。
序盤はドジャースのペース
ドジャースが佐々木朗希投手、ブレーブスがAJ・スミス=ショーバー(AJ Smith-Shawver)のともに若い右腕同士の先発で始まったこのゲーム。
先制はブレーブスで、1回裏、2アウトから3番のマット・オルソンがインローへの難しいスライダーに対応し、これをRFスタンドに入れました。マット・オルソンのソロHRでブレーブスがまずは1点を先制。
追うドジャースは2回表に先頭のトミー・エドマンが二塁打を放ったのをきっかけにチャンスを作り、2アウト1、2塁でスタメン・マスクのハンター・フェドゥーシアがCFへタイムリーを放って1-1の同点に追いつきます。
さらにドジャースは3回表に、トミー・エドマンがRFへ2ランHRを放ち、ドジャースは3-1と勝ち越し。序盤はドジャースのペースでした。
佐々木降板で逆転を許す
ドジャース先発の佐々木投手は初回からHRを浴びただけでなく、その後もランナーを2人背負う投球が続くなど、苦戦の立ち上がり。
2回裏にも2本のシングルを浴びてランナーを背負う投球が続きます。
3回裏は三者凡退に抑え、これで乗っていけるか?と思われたのですが、4回裏に先頭打者のオジー・アルビーズに四球を与えた後、マイク・ヤストレムスキーにシングルヒットを許し、さらにオースティン・ライリーに犠牲フライを打たれ、ドジャースのリードは3-2と1点に縮まりました。
続いてショーン・マーフィーがグラウンド・ルール・ダブル1アウト2、3塁となった時にドジャースのトレーナー陣がマウンドへ駆けつけ、佐々木の状態を確認したところ、佐々木の降板が決まりました。右手中指のマメが潰れてしまいました。
この後、緊急でエドガルド・エンリケスがマウンドに上がりますが、アレックス・ボールドウィンに2点タイムリー・ダブルを打たれてあっさり逆転を許します。スコアは4-3でブレーブスがリード。この逆転タイムリーは明らかに準備不足による失投でした。
佐々木投手は3.1 IPで被安打6、失点4、ER 4、BB 2、SO 3、HR 1。
佐々木投手は後半戦に入ってから続けていた好調な流れが途絶えました。オールスター・ブレイク以降のこのゲーム前までの直近6試合の先発ではERA 2.31という好成績を誇っていたのですが、残念ですね。
佐々木はIL入りへ
試合後、ドジャースは佐々木投手を15 Days ILに入れる予定であると発表しています。これには後述する大谷選手の投手復帰も計算に入れてのことかと思います。
AJ・スミス=ショーバーがゲーム・メイク
先制点から勝ち越し点まで許したものの、ブレーブス先発のAJ・スミス=ショーバーは5回を投げきり、被安打5、失点3、ER 3、BB 3、SO 3、HR 1。数字以上に好投したと言っていいでしょう。
TJ明け3戦目
AJ・スミス=ショーバーはこの日の先発で今季3度目。出遅れたのは、2025年5月29日に右肘UCLを断裂し、 同年6月にトミー・ジョン手術を実施したため。
メジャーに復帰したのは2026年7月29日のメッツ戦で、1年2ヶ月ほどの短期間で復帰しました。球数も制限される中、多少打たれはしたものの、復帰3戦目でこれだけゲームメイク出来たのはブレーブスにとっては心強いものとなりました。
AJ・スミス=ショーバーとは
AJ・スミス=ショーバーは2002年11月20日生まれの23歳。ドラフトは2021年のブレーブスの7巡目指名で全体順位は217位。
2023年6月4日にメジャーリーグデビューを果たし、Dバックス戦にリリーフ登板して2.1IPを無安打に抑えました。同年6月9日の2戦目のナショナルズ戦で初先発。この試合は3-2で勝利し、彼は5.1IPで被安打3、失点2、ER 0を記録。その初シーズン、彼は5回の先発を含む6試合に登板し、25回1/3を投げて1勝0敗、防御率4.26を記録した。ただ、この時は勝ち星はつかず。
同年はポストシーズンにも登板。2023年10月11日のフィリーズとのNLDS Gm3に登板し、2.2 IPでトレイ・ターナー、ブランドン・マーシュ、ニック・カステヤーノスの3人にソロホームラン打たれるなど打ち込まれました。
2024年はシーズンの大半をマイナーで過ごし、メジャーでの唯一の出場は、5月23日のカブス戦での先発登板のみで、4.1 IPを無失点に抑えました。同年はメジャーでの出場機会は限られていたものの、10月1日のパドレスとのNLワイルドカードシリーズのGm1の先発に指名されました。この時、ブレーブスは苦境に立たされていて、エースのクリス・セールと右腕のレイナルド・ロペスが負傷していた上、ポストシーズン進出を確実にするためにその前日にメッツとの振替ダブルヘッダーをこなし、その結果、さらに多くの先発候補が器用できない状況だったのでした。
奇跡を期待したブレーブスでしたが、AJは試合開始早々、ルイス・アラエスにシングルを許し、フェルナンド・タティス・Jr. にHRを打たれるなど、苦戦。2回表に降板となりました。
2025年、AJは先発ローテーションの一角としてスタート。しかし、最初の3試合で打ち込まれ、13.2 IPで被安打19、失点 7を記録。その後、数試合にわたりトリプルAに降格。2025年4月29日に復帰し、ロッキーズ戦で初勝利をマーク。続く5月5日にも好投を見せレッズを7回までヒットレスに抑えたものの、8回表の先頭打者サンティアゴ・エスピナルにシングルを許しました。その後、追加点を許さずにその回を締めくくり、9回はエニエル・デ・ロス・サントスが無安打で抑えて、コンバインド1ヒッター、シャットアウトをマーク。しかし、5月終盤にUCLの断裂が発覚し、TJ手術となったのでした。
PSでもローテーションに
この日の好投により、AJのポストシーズンのローテーション入りはおそらく確実になったかと思われます。
ドジャースが再逆転
さて、ゲームの方ですが、6回裏にショーン・マーフィーのソロHRが出たブレーブスが6回を終えて5-3とリード。
7回表、ブレーブスはディラン・リーをマウンドに送りますが、大谷選手にダブルを打たれるなどピンチを招いて途中交代。ディディエ・フエンテスにスイッチしますが、2点を献上。ドジャースに5-5の同点に追いつかれます。
ブレーブスがサヨナラ勝利
ドジャースは8回表に2アウト満塁でマックス・マンシーというチャンスを作りましたが、無得点。8回裏にはブロック・スチュアートが大ピンチを迎えるも、これを無失点に凌ぎ、どちらに流れが転がるか、わからない展開となりました。
しかし、9回裏、マウンドに上がったタナー・スコットが、2アウトまで奪うも、そこからレーン・トーマスにダブルを打たれてピンチを招き、最後は代打のキム・ハソンにサヨナラ安打を打たれてゲームセット。
ブレーブスが6-5でサヨナラ勝利を収めました。

ブレーブス、ドジャースに迫る!
3連戦の最初の2試合を制したブレーブスは、シリーズ勝ち越しを決めただけでなく、シーズンの対戦成績での勝ち越しも決めました(このゲームを終えて4勝1敗)。これは、両クラブ間でタイブレークが発生した場合、ブレーブスが勝利することとなり、かなり有利に働きます。
NLで2つあるプレーオフ・バイ(ワイルドカード免除のこと)の2番目を巡る争いを繰り広げているブレーブスとドジャースですが、この日の勝利でブレーブスが78勝55敗、ドジャースが80勝53敗に。ブレーブスはわずか2ゲーム差まで迫ってきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
