「あの野郎」的な試合の入り
現地2026年9月5日、レッドソックスがオリオールズとの4ゲームシリーズのGm3に臨み、序盤は打線がオリオールズ先発のクリス・バシットの投球に苦戦したものの、6回、7回で集中打を浴びせ、5-0と快勝!ソニー・グレーが両リーグを通じてハーラー・トップとなる17勝目を上げました。
このゲーム、レッドソックスの面々は前夜のいざこざを忘れていなかったようで、「あの野郎、とっちめてやる!」くらいに気合全開だったようです。

(前夜)B・アレクサンダーきっかけのベンチクリアー
現地2026年9月3日から始まったこのシリーズはGm1でアドレー・ラッチマンのエモーショナルな凱旋もあり、いいライバル関係でスタート。Gm1はレッドソックスが6-5で勝利。中盤に逆転し、最後はヒヤヒヤでしたが初戦を取りました。

トラブルが起こったのは翌日の現地2026年9月4日のGm2。このゲームは試合展開としては投手戦で、1回表にレッドソックスが2番のミッキー・ギャスパーがRFへソロHRを放って1点を先制。これを先発のレンジャー・スアレスが7回をスコアレスに抑え、さらに8回のギャレット・ウィットロック、9回のアロルディス・チャップマンで守り抜きました。打線はシェーン・バズの緩急の効いた投球とスライダーの出し入れに苦戦してなかなか追加点を上げられませんでした。

フラストレーションが溜まっていたのはオリオールズも同様。
何が起こった?何に怒った?
8回裏、オリオールズはウィットロックから先頭のブレイズ・アレクサンダーがLFへシングルを放ってチャンスメイク。同点のチャンスです。つづくサミュエル・バサーロはチェンジアップで抜かれてCF前のフライに倒れて1アウト。
そして問題のシーン。ルイス・ロバート・Jr.は3球目のスライダーをひっかけ6-4-3のダブルプレー。このプレーは何の問題もない、交錯も起こっていないキレイなダブルプレー。ところが1塁ランナーのブレイズ・アレクサンダーが急に怒り出し、ここからトレバー・ストーリーも何か言葉を投げつけ、双方で言い合いとなり、ベンチクリアー案件となりました。騒ぎが収まり、ベンチに引き上げる際にブレイズ・アレクサンダーが両手を何度も上げて観衆に何かを促すようなアピール。
結局、退場者も出すことがなく、警告試合として騒ぎは収まりました。
一体、何事?というのが多くの人の感想でしたし、ダグアウトに戻るギャレット・ウィットロックがそんなリアクションでした。
コリジョンはないものの、きつめのスライディング
試合後に両クラブのコメントを見ると、そういうことだったのか!とわかりました。問題はなかったものの、ややきつめのスライディングをしたブレイズ・アレクサンダー。おそらく本人も自覚があったのでしょう。それを責められたと誤解しての口喧嘩への発展ということでした。
これが分かりやすいのですが、プレーとしては本当にきれいなダブルプレー。アレクサンダーのスライディングは確かに2Bのニック・ソガードに対してやや厳し目。ブレイズ・アレクサンダーは「ベースへのクリーンなスライディングだったと思ったのに、じろじろと見られたんだなぜ見られているのか、その理由が知りたかった」と語りました。
一方、ニック・ソガードは、「彼はかなり激しくスライディングしてきた。スライディングそのものに文句はないけれど、僕らはダブルプレーを完成させたところだった。彼がどこまで滑り込んだかを確認するために振り返っただけなんだ。僕が振り返ったことを彼がどう思ったかは知らないけど、それだけの話だよ」と語りました。
「ジロジロ見られた」といのは、ソガードがスライディングしてきた位置を確認するために見ただけ。それにブレイズ・アレクサンダーが過剰に反応したのでした。
両クラブが集まった際、アドレー・ラッチマンとコルトン・カウザーが耳打ちし合っていましたが、たぶん「なんで?」「スライディングかな?」みたいなやりとりをしていたのかと思います。
煽る動作は奮起の促し
なお、ベンチに戻る際に煽る動作に関してブレイズ・アレクサンダーは「(9回裏にはアロルディス・)チャップマンが出てくるわけだし、観客を少し盛り上げたかったんだ」と語りました。
これがGm3で揶揄されるわけです。
Gm3、ソニー・グレイが怒りの7回シャットアウト
さて、長くなりましたが、Gm3です。レッドソックス先発のソニー・グレイはランナーを背負うイニングを複数回重ねましたが、それでも要所をきっちりとまとめるベテランらしい投球。7回裏は三者凡退に抑えました。
試合後、ソニー・グレイは前夜のベンチクリアーにかなり怒っており、「あいつらをぶっ潰してやりたかったんだ。特に、昨晩あの男がやろうとしていたことを考えればなおさらだ」とコメント。もう試合前から滾っていたということでした。アスレチックスの頃は可愛かったのに、いまや俳優のジャック・ニコルソンみたいになってきましたね。
IKFが揶揄
レッドソックスはオリオールズ先発のクリス・バシットに対し、初回から満塁のチャンスを作るも、一本が出ず。4回表には1アウト1、2塁のチャンスを作るも、ジャレン・デュラン、イーライ・ホワイトが連続三振に倒れ、またもバシットの投球の前に一本が出ず。
6回表に入り、2アウト満塁からようやくイーライ・ホワイトがタイムリーを放って均衡を破り、ようやくバシットを降板させました。ベテランらしい良い投球だったので、このイニングも抑えられるのかと思ってました。
さらにコナー・ウォンも代わったリコ・ガルシアからタイムリーを放って、このイニング3得点。
7回表、アルバート・スアレスに代わると、2アウト1、2塁からアイザイア・カイナー=ファレファ(IKF)がRFへ技ありのタイムリー・ダブルを放ってさらに2点を追加。5-0とします。
このとき、IKFは2塁ベース上で前日のブレイズ・アレクサンダーの観衆への煽りを揶揄する姿を見せて話題になっています。
レッドソックスはソニー・グレイ降板後、ジョバンニ・モラン、ザック・ワイザート、ワイアット・オールズでリレーし、このままシャットアウト・リレーを完成させ、シリーズ3連勝。勝ち越しを決めました。
オリオールズ、PSが厳しくなる!
ワイルドカード・スポットの3枠目を目指すオリオールズですが、これで69勝74敗となり、借金が5。現地2026年9月5日を終了した時点で3枠目はブルージェイズが食い込んできており、72勝71敗。ALウエスト2位のレンジャーズは70勝73敗でこちらも厳しくなってきました。
まだ連勝と連敗が重なればどうなるかわかりませんが、オリオールズもレンジャーズもまずは勝率5割のラインに早めに乗せないと日に日にポストシーズンへの確率が低くなります。現時点でもかなり厳しい状況ではあります。
ALのワイルドカード枠はついにALイーストで占められることになりましたね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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