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【MLB2026】前日に球種盗みのクレームを入れて敗れたDバックス。今度は0-4の劣勢から頭部死球を機に大逆転(追記あり)

燃えるカブス@Dバックス戦

 8月も残り僅かとなった現地2026年8月25日、カブス、Dバックスの両クラブがアツい戦いを繰り広げています。

 Dバックスとのシリーズを前にした23日時点のカブスの順位はNLセントラルで2位。首位ブルワーズとは6.0ゲーム差でポストシーズンに進むにはワイルドカード枠を抑えておく必要があるのですが、そこは盤石で、現時点でワイルドカード枠1位をキープ。同枠2位のフィリーズとは2.0ゲーム差ゆえ、まだまだひっくり返される可能性もありますが、それでもポストシーズン圏内をガッチリとキープしています。

 一方のDバックスは現時点でワイルドカード枠4位で同枠3位のパドレスを追う展開。なんとしても3位に入るためには勝てる星を積み重ねて行く必要があり、ピリピリとしています。

Gm1で球種伝達の疑いでクレーム

 そんなDバックスは24日に行われたカブスとのGm1で0-2のビハインドの5回表、先発のメリル・ケリーがチェンジアップを投じるタイミングで、カブスの3Bコーチのインティン・ベリーが2塁ランナーにそれを伝達しているのに気づきました。2Bランナー経由で打者への伝達が可能な状況だったのです。実際に打者に伝達したかどうかはわかりません。

 そこでDバックス・ベンチは監督のトレイ・ロブロ、投手コーチのブライアン・カプラン、ベンチ・コーチのジェフ・バニスターらがインティン・ベリーコーチに対して「やめろ」と大声を上げ、さらに、カブス側からもベンチ・コーチのライアン・フラハーティらが応酬。ダイヤモンドを挟んで互いに怒号が飛び交いました。

Gm2の試合前にロブロがカンセルに謝罪 

 ただ、結論としてはこれは問題なかったのです。この怒号の応酬の後、どうなったかというと、6回表にマイケル・コンフォート、カーソン・ケリーのHRが飛び出すなどカブス打線が得点を重ね、Dバックスもカブス先発のケビン・ゴーズマンに手こずり、0-7でシャットアウト負けとなりました。

 ロブロ監督やダイヤモンドバックスのコーチ陣は、ベースコーチによるサインの伝達を禁じるルールがあると思い込んでいたため、MLBのフィールド運営担当シニア・バイス・プレジデントであるマイケル・ヒル氏に電話をかけ、ルールの詳細を確認。

読み取ったサインの伝達は可能

 それによると、今年導入されたルール変更により、投手がプレートに足を乗せた後は、コーチがボックス(半長方形で示された約60センチ四方のエリア)から出ることは禁止されているものの、ボックス内にとどまっている限り、読み取ったサインを自由に伝達してよいことになっていることが判明。

 これにより、Dバックス監督のトレイ・ロブロが、カブス監督のクレイグ・カウンセルに誤解を謝罪。カウンセルもそれを受け入れ、両クラブともこの件を水に流して前に進むことになったとのことです。

 Dバックスも機会があれば同じことをする用意があるということでした。

Gm2はカブスのペース

 そんないざこざがあった後のGm2は、ブランドン・ファート(Dバックス)、クレイ・ホームス(カブス)が先発。

 力のある右腕同士の投げ合いは序盤3イニングは動かず。

 しかし、4回表、カブスは先頭の鈴木誠也選手のシングルをきっかけに1アウト2、3塁のチャンスを作り、ここでイアン・ハップがRFへ3ランHRを放ち、カブスが3点を先制。

 さらにカブスは6回表にも、またも先頭で回ってきた鈴木誠也選手が2塁打を放ってチャンスメイク。ここでマイケル・ブッシュがタイムリーヒットを放って得点。4-0としてリードを拡げます。

Dバックス、ローラーの頭部死球後に逆転

 完全なカブス・ペースで進んでいた8回にアクシデントが発生します。カブスは8回裏からダニエル・パレンシアを投入し、逃げ切りを図りました。

 先頭のイルデマロ・バルガスがLFフライに倒れて1アウトとなり、バッターはCFで先発出場していたジョーダン・ローラー。2球目、98.5mphの4シームがジョーダン・ローラーの頭部へ直撃。顔面直撃か?と思うような非常に怖いシーンとなりました。

 ただ、不幸中の幸いで投球は顔面を直撃したというよりは、バイザーと耳当てにも一部当たっていたようで衝撃は幾分か緩和されたように見えます。ローラーはしばらくうつ伏せで寝そべった後、自力で立ち、その際には顔はきれいなままでした。

 ただ、頭部に当たったことは事実で、しかもこめかみにも近いということでローラーはここで退場。代走にホルヘ・デローサが起用されました。

パレンシアは明らかに動揺

 その後、ダニエル・パレンシアは明らかに動揺。直後のラーズ・ヌートバーを四球で歩かせ、ピンチを拡げます。つづくコービン・キャロルからは三振を奪い、1アウトを取ったものの、この後はカブリエル・モレーノのタイムリー・ダブルなどで3失点し、スコアは4-3の1点差に。

 Dバックスはジャスティン・マルチネスが9回を無失点に抑え、流れを作ります。

ライアン・ウォルドシュミットがサヨナラ2ランHR

 9回裏、1点を追うDバックスは代わったジェイコブ・ウェブに先頭を打ち取られ、1アウトを奪われるも、ティム・タワが四球で出塁。同点のランナーを出します。Dバックスは代走にホセ・フェルナンデスを起用。

 つづくイルデマロ・バルガスは捉えた当たりを放つも、RFの鈴木選手へのライナーに倒れて2アウトに。

 ここでDバックスはホセ・フェルナンデスに盗塁のサインを出し、2塁への進塁を試みます。タッチプレーが微妙なタイミングとなり、VTR判定となりましたが、ここはセーフ。Dバックスがスコアリング・ポジションに同点ランナーを進塁させることに成功しました。

 ここでバッターはライアン・ウォルドシュミット。2-1カウント後の4球目、ハンギング・スライダーとなったのをウォルドシュミットが見逃さず、これがLFスタンドに入る2ランHRとなり、Dバックスがサヨナラ逆転勝利を上げました。スコアは5-4でDバックスの勝利。

MLB Gameday: Cubs 4, D-backs 5 Final Score (08/25/2026)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf…

 Dバックスは完全な負け試合の流れでしたが、4点差を逆転。これは勢いが出るかもしれませんね。

 一方のカブスは勝利ムードから一転。頭部四球が崩れるきっかけとなってしまいました。

 この勝利により、Dバックスはワイルドカード枠3位のパドレスにゲーム差1.0に迫っております。

(追記)今度はボーク判定をめぐり

 現地2026年8月26日、Gm3でもまた騒動がありました。

 スコアレスで迎えた6回表、カブスはPCAがRF線に二塁打を放って出塁。つづく鈴木誠也選手の3Bゴロの間にPCAは3塁へ進塁。Dバックスはシフトを敷いていたので打球は本来ならSS前の弱めの当たり。また、通常はランナー本人よりも右に転がった場合、2Bランナーは進塁を自重しますが、ここは脚力のあるPCAですから、猛然と3塁への進塁を決めました。

 続くアレックス・ブレグマンが浅いRFフライに倒れ、PCAも自重。

 2アウトとなり、バッターはマイケル・ブッシュ。2-1カウントとなり、3BランナーのPCAはワインドアップで投げるE・ロッドに足で揺さぶりをかけます。この時、ワインドアップの動作に入っているにもかかわらず、E・ロッドはラバーから軸足を後方に外してホームに送球。

 これはボークです。ところが、判定はボークではない。これにPCAが怒り、あわや退場になりかけるシーンがありました。

 ボーク(Balk)とは、ピッチャーが投球や牽制(けんせい:ランナーを刺すために塁へボールを投げること)の際に行ってはいけない不正な動作(反則)のことで、具体的には以下が挙げられます。

  • ボークの主な具体例
    • 投球動作を途中で止めた
    • セットポジションで完全に静止しなかった
    • 投げるふりをして実際には投げなかった
    • (一塁・三塁への偽投)走者がいない塁に送球、または送球するふりをした
    • 打者が構えていない、または正対していないうちに投球したボールを落とした(投手板に触れている状態)

 公認野球規則(5.07a)において、ワインドアップについては以下の厳格なルールが定められています。

  • 投球動作を始めたら、途中で止めても変更してもいけない
  • 動作を開始した後は、プレートを外してはいけない
  • 「動作の開始」とみなされる具体例
    • 自由な足(軸足ではない方の足)を1歩後ろ、または横に引いた体を揺らす動作
    • (ボディスイング)を始めた腕を大きく振りかぶった
    • これらの動きをほんの少しでも行った後で「あ、ランナーが走った!」と気づき、慌ててプレートを外す行為はすべて「投球動作の中断・変更」とみなされ、ボークが宣告されます。

 よって、完全なボークです。

 これは全うな判定ならカブスが先制点を上げていたところ。この後、マイケル・ブッシュは四球で歩いて、ニコ・ホーナーが倒れたので得点が入りませんでした。

 この直後にDバックスは前日に頭部死球のジョーダン・ローラーが先制のソロHRを放ち、これが決勝点に。最終スコアは2-0でDバックスの勝利

 カブスにとっては寂然としない判定でした。

 以上、追記でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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