9回表の嘘のような展開
現地2026年8月28日のアナハイムでのフィリーズ@エンゼルスは信じがたい展開となりました。特に9回表はこんな脚本を誰が書くのか?というくらいの嘘のような展開となりました。
フィリーズは逆転ムードがから絶望に襲われ、もうだめだと思ったところからまさかの逆転勝利を収めました。
リード・デトマーズはまたも好投!
エンゼルス先発はトレード・デッドラインでもエンゼルスがプロテクトして残したリード・デトマーズ。このゲーム前までの成績は7月から9試合に先発して、ERA 3.10と好投が続いているのですが、いかんせんチーム事情が悪すぎるので、彼が登板してもエンゼルスは1勝8敗。デトマーズ自体の成績も1勝3敗です。
ちなみにオールスター後のデトマーズのERAは1.56です。輝くばかりの好投が続いています。

そのデトマーズは1回から3回を三人ずつに仕留める素晴らしい投球。4回表にトレイ・ターナーとブライス・ハーパーに連打を許すもダブルプレーで凌ぎました。
5回表、デトマーズはイニング先頭のアレク・ボーム、そしてブライアン・デラクルーズに連打を浴び、ピンチを招きます。2アウトまで漕ぎ着け、ランナー1、3塁となったところで、デレク・ヒルが1塁前にセーフティー・バントを決め、これでボームが生還して1失点。この後、カイル・シュワーバーにもシングルを許すも、RFのジョシュ・ローがホームでブライアン・デラクルーズを刺してチェンジ。1失点で凌ぎます。これはデラクルーズの走塁ミスでもありました。
6回表も凌いだデトマーズはここで降板。球数86球で被安打8、失点1、ER 1、BB 0、SO 2とフィリーズを相手にゲームを作りました。さすがです。
アンドリュー・ペインター、初回は大荒れ
フィリーズ先発はアンドリュー・ペインター。期待のルーキーはここまでいまひとつピリッとしない投球が続いておりますが、それでもローテーションは守り続けております。
1回裏は独り相撲で大荒れとなりました。ペインターは先頭のザック・ネトーを四球で出した後、マイク・トラウト、ウェイド・メックラーに連打を浴びてノーアウトのまま1点を先制されます。この後はバントと四球で1アウト満塁とされた後、ワイルピッチを2つ重ねて2点を追加されてしまいます。初回は3失点。
この後、どうなるか?と思われたペインターですが、2回以降は別人に!2回から5回までの4イニングを三者凡退、6回裏はヒットを1本打たれたものの、ダブルプレーで凌いで結果的に3人で終了。初回のフラフラから一転、こちらも2回以降はゲームを立て直しました。
9回表のドラマ
ゲームは両クラブともに2番手以降が素晴らしい投球を見せ、スコア3-1でエンゼルスがリードしたまま9回表のフィリーズの攻撃へ。
エンゼルスはクローザーのベン・ジョイスを投入。フィリーズは先頭のルイス・アラエズが2Bゴロに倒れて1アウト。この時点でやばいなという空気が流れました。
しかし、アレク・ボームは荒れ球のベン・ジョイスから死球を受けて出塁。わずかに望みが出てきました。つづくジャスティン・クロフォードもストライク、ボールがはっきり分かる投球で四球で出塁し、同点のランナーを出します。ここでバッターはブライソン・ストット。
エンゼルス、ウェイド・メックラーが望みを絶つHR強奪
やはり荒れ球のベン・ジョイスに対し、ストットはフルカウントまで粘ります。6球目、コースはゾーンからは外れていたのですが、インコースのベルト付近に来た98.3mphの4シームをストットは捉えます。打った瞬間はHR。これでフィリーズが3ランHRで逆転!・・・かと思われました。
ところがこれをRFのウェイド・メックラーが両翼のポール付近のウォールが低くなっているエンゼル・スタジアムの特徴を活かして、リーピング・キャッチ!見事にこれを抑え、完全なHRを阻止しました。これは凄かったですね。
これでフィリーズの望みは絶たれたと思われました。
まさかの代打逆転グランドスラム
いいプレーで逆転を阻止。これは完全なエンゼルスの流れです。
ところが、2アウト1、2塁でベン・ジョイスがワイルドピッチを投じ、ランナーがそれぞれ進塁。2、3塁となります。これで再び、フィリーズがヒット1本で同点の希望が芽生えました。
つづくバッターのJT・リアルミュートはストライクとボールがはっきりわかるベン・ジョイスから四球を選んで出塁。フィリーズは2アウト満塁とします。
つづくバッターは左打席のブランドン・マーシュだったので、エンゼルス・ベンチは左腕のサミー・ペラルタを投入。ベン・ジョイスを諦めました。立ち直らなかったです。
フィリーズは代打に右打席のエドムンド・ソーサを起用。今季は打撃がやや不調ゆえ、この日はベンチ・スタートでした。
そのソーサは3球目、チェンジアップが真ん中低めに来たところを完璧に捉え、打球はライナーで左中間スタンドへ。一度は望みを絶たれたフィリーズが代打のエドムンド・ソーサのグランドスラムで5-3と大逆転したのでした。
この後、フィリーズは2連打でさらなるチャンスを作るも、ハーパーが倒れて追加点はならず。
9回裏、フィリーズはジョナサン・ボーランが1アウト1、2塁のピンチを招くも、ホセ・シリ、アダム・フレイジャーから連続三振を奪ってゲームセット。
フィリーズが5−3で大きな勝利を収めました。

それにしてもこんな筋書きがあるでしょうか?ウェイド・メックラーのHR強奪で普通はゲームセットです。やはり投手の不要な四球は命取りになるということですね。
リード・デトマーズはまたしても好投が不意にされてしまいました。
ブレーブスを追うフィリーズはしっかりとついて行っています。なお、この勝利でフィリーズはワイルドカード枠の順位で首位のカブスに1.0ゲーム差に迫っております。ワイルドカードを戦うなら大声援の地元でやる方がいいでしょうから。
お読みいただき、ありがとうございました。

コメント