CBOのC・ブレスローがトレードを実施
現地2026年7月25日、今トレード・デッドラインに向けた動きで初めて大きなディールが成立。これは驚きのディールでもあります。
レッドソックスとナショナルズの間でトレードが成立。レッドソックスのトップ・プロスペクトのコナリー・アーリーがナショナルズに動くこととなりました。レッドソックスはアーリーを出して内野手のカーティス・ミードを獲得です。
なお、このディールは現時点で両クラブともにオフィシャルにはしておりません。
トレード概要
1:1のわかりやすいトレードではありますが、一応、概要も記しておきます。
ナショナルズGet
- コナリー・アーリー(Connelly Early/ 24) LHP
表記はConnellyはリンキングが起こって「コナリー」に聞こえますので、そのように記載しています。
レッドソックスGet
- カーティス・ミード(Curtis Mead/ 25) 3B, 1B, 2B | B/T: R/R
ともにプレーオフ進出を狙う
この両クラブはともにプレーオフ争いの真っ只中。15連勝が効いたレッドソックスは現時点でALワイルドカード枠の2位を確保。
一方、ナショナルズはドジャースさえ凌ぐMLB NO.1の得点力を誇り、現時点でNLのワイルドカード・スポットには入っていませんが、53勝52敗でこの3枠に入る可能性を十分に秘めているポジションにあります。
確かにマッチはしているが
コナリー・アーリーを出すか?というのが正直なところ。確かに今は肘の炎症で離脱していますが、戻ってきたら強力なローテーションの一人になる逸材でもあります。
ひょっとしたら、怪我が長期化することを念頭に置いてのトレードなのか?そこはわかりません。コナリー・アーリーは投球を再開していたところでした。
コナリー・アーリーとは
24歳のコナリー・アーリーは、2023年のレッドソックスの5巡目指名でプロ入りした左腕。2025年9月にメジャーデビューし、そのデビュー戦で11奪三振を記録し、鮮烈なデビューを飾りました。

最初の4試合で許したERはわずか5点。2025年のポストシーズンでは唯一の登板で苦戦したものの、レギュラーシーズン終盤の好調ぶりが評価され、今シーズンは先発ローテーション入りを果たしました。

フル稼働の2026年はまだルーキー・ステータスで、今シーズンは17試合に先発登板し、ERA 3.44という好成績をマーク。7月には肘の炎症で戦列を離れましたが、上述の通り、現在は投球練習を再開しています。
アーリーの奪三振数はリーグ平均レベル。BBレートはマイナーリーグ時代と同水準まで上昇していました。これは肘の影響もあったと思われます。今シーズンのSIERAは4.04。SIERAとはSkill-Interactive Earned Run Averageの略で守備力や運の要素を排除し、三振・四球・打球の質(ゴロやフライ)を総合的に評価する防御率のこと。今季の実態はERA 3.44よりもSIERA 4.04の方がより実像に近かったかもしれませんが、ローテーションを守ってきたことは大いに評価されるべき左腕。
ナショナルズはチームの得点が574とMLB NO.1にもかかわらず、チームERA 4.76でMLB 24位と非常に非効率な戦いを続けております。アーリーの獲得はナショナルズにとって大きな戦力補強であり、アーリーは今シーズン終了後も5年間、クラブの支配下にあります。そこもレッドソックスは捨てたということに。

ナショナルズの先発ローテーションは、オールスターのフォスター・グリフィンと元トップ・プロスペクトで先日、ウィルソン・コントレラスと揉めたケイド・カバーリが牽引。この2人に続くのは、ザック・リッテル、マイルズ・マイコラス、アンドリュー・アルバレスといった投手陣で、ERAはいずれも5点台。

アーリーを手放したのは上述しましたが、肘の不安があったからか?とも勘ぐってしまうくらいもったいないトレードに思います。
ただ、割と客観的に見た場合、レッドソックスはコナリー・アーリーとレンジャー・スアレスが離脱しても、先発ローテーションは全く衰えておりませんでした。一つは左腕のジェイク・ベネットが安定した投球を見せているのが大きいです。さらに、インターナル・ブレイス手術から復帰したパトリック・サンドバルもまずまずの成績を残しています。
レンジャー・スアレスはすぐに復帰予定。ただ、ギャレット・クロシェはポストシーズン想定かと思います。
あとは現地2026年7月25日、ブルージェイズ戦でソニー・グレイが乱調だったのは気になります。とは言え、割とローテーションは盤石であると言っていいでしょう。
カーティス・ミード
レッドソックスがゲットしたのカーティス・ミードは2026年10月の誕生日で26歳になる内野手。
2018年5月にインターナショナル・アマチュアFAとしてフィリーズとサイン。出身はオーストラリアです。
プロとしてのキャリアの滑り出しはゆったりとしたもので、2018年はGCLフィリーズ・ウェスト(フィリーズ傘下のルーキー・リーグ)でわずか2試合に出場したのみで、6打数1安打。オーストラリア出身のミードはシーズンオフごとにオーストラリア・リーグに参戦。2017-18年から2020-21年にはオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)のアデレード・バイトでプレー。
2019年11月20日、ミードはレイズに移籍。この時のトレード相手がクリストファー・サンチェスでした。
2020年はコロナ・パンデミックでマイナーがキャンセルとなり、2021年にマイナーリーグでのプレーを再開。この年、トリプルAのダーラム・ブルズでプレーしております。下位の2つのレベル(クラスAで47試合打率.356、ハイAで53試合打率.282)で極めて高い打撃成績を残したことが、この急速な昇格を裏付けていました。2021年は全レベルで104試合、.321/.378/.533、二塁打 38、HR 15を記録。これでレイズ内でもトップクラスのプロスペクトとしての地位を確立。
2022年はダブルAでシーズンをスタートさせ、56試合で打率.305をマーク。2022年のフューチャーズ・ゲームではアメリカン・リーグ選抜に選出されております。

レイズ時代の2023年8月4日にタイガース戦で三塁の守備固めとしてメジャー・デビュー。初打席でシングルヒットを放っています。メジャーには24試合に出場し、打率.253。
2024年はメジャーでは28試合のみで大半をトリプルAで過ごしました。
2025年はレイズで49試合に出場し、打率は.238。同年のトレード・デッドラインでレイズがエイドリアン・ハウザーを獲得したトレードで複数の選手とともにホワイトソックスに移籍。ホワイトソックスでは41試合で打率.240。
2026年3月28日、カーティス・ミードはマイナーの選手とのトレードでナショナルズに移籍。これが運命を変えました。
ナショナルズに移籍して以降、カーティス・ミードは技術が向上。ボール球に手を出さなくなり、空振りも減り、ストライクゾーンの球も場合によっては見送るようになりました。この洗練されたアプローチによりSOレートはを20%未満に抑えられ、BBレートも11.5%とアップ。さらに、より効果的なコンタクトにも繋げており、低迷していたハードヒットレートは、今シーズンは42.5%にまで上昇。おまけにバレルレートも2倍以上に伸びております。
2026年のカーティス・ミードは87試合で.254/.352/.500、OPS.852をマーク。二塁打、HRともに17本。RBIは46でBBは39。ナショナルズの強力打線の中で堅実な仕事を全うしてきたのでした。
レッドソックスでは3Bとして起用される可能性が高く、その場合、ケイレブ・ダービンは2Bに回るかもしれません。ただ、ミードの3BとしてのDRSは-2、OAAは-4で守備はダービンの方が上です。場合によってはミードが2Bを守るかもしれません。
レッドソックスはアンソニー・シーグラーを2Bで起用して以降、打線のつながりがよくなったので、シーグラーを埋もれさせるのはちょっともったいない気がします。
果たしてこのトレードはどう出るのか?
ナッツのPOBOは元BOS
このトレードの背景にはコネクションもあるようです。ナショナルズのPOBO(President of Baseball Operations)は今季からポール・トボーニ(Paul Toboni )で、彼は2025年までレッドソックスのアシスタントGMを担っていた人物。
コナリー・アーリーを熱望されたのかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。

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