スポンサーリンク

【MLB Pre2023】5番目のOF、ジョー・アデル、勝負のシーズンに向け2安打を放つ

際立つ運動能力が開花するか?

 現地2023年3月7日、大谷選手、マイク・トラウトなどWBCで主力が抜けているエンゼルスですが、この日はカクタス・リーグでパドレスと対戦。

 このゲームはエンゼルスが左腕のタッカー・デービッドソン、パドレスがセス・ルーゴが先発。

 タッカー・デービッドソンは2022年のトレード・デッドラインでクローザーのライセル・イグレシアスとのディールでブレーブスから移籍。今季、期待されている左腕です。

 一方のパドレスのセス・ルーゴはここ数年メッツのブルペンを支えてきた速球派右腕。先発への転向を希望し、FAでメッツを出てパドレスと2年/$15M保証(2023-24)、2023年終了後にオプトアウト可、2024年は$7.5Mのプレーヤー・オプションでサインしました。

 この二人の出来への関心も然ることながら、もう一つの注目はエンゼルスのOFのジョー・アデルです。この日は待望の結果が出ましたよ!!

両先発は無失点投球

 その前に両先発の出来ですが、良い結果が出ております。

 まずタッカー・デービッドソンは3イニングを投げて、被安打2、無失点、奪三振4、BB1。パドレス打線もエンゼルス同様にフアン・ソト、ザンダー・ボガーツらがWBCで抜けている状態ではありましたが、良い内容だったと思います。今スプリング・トレーニングの成績はこの日を入れて3試合で、7.0イニングを投げ、奪三振10、ERA 2.57と好調をキープ中。

 そして気になるセス・ルーゴですが、この日はコツンコツンとコンスタントに安打を許していた状態で、3.1イニングを投げて被安打7を記録。しかしながら、無失点に抑え、5奪三振、1BBという成績。今スプリング・トレーニングの成績は、この日を入れて3先発、8.1イニングで被安打12。この被安打の多さはちょっと気になりますね。

ジョー・アデル、2安打

 さて、ジョー・アデルですが、6番RFで先発出場。2回表の第1打席では空振り三振。イニング先頭の前打者のマット・タイスが二塁打で出塁し、チャンスメイクしたのですが、進塁させることも出来ませんでした。

 しかし、4回表の第2打席は、またしても先頭打者として二塁打を放って出塁したマット・タイスを2塁に置いて、3Bベース強襲の痛烈なヒットで進塁させることに成功。打つ方向が違うとの指摘もあるでしょうが、積極的にバットを振ってチャンスを拡げたことは評価して良いところではないでしょうか。

 そしてエンゼルスが0-2とビハインドの状況の6回表、先頭のマット・タイスが凡退し、1アウトで回ってきた打席で、エイドリアン・モレホンからLFへの二塁打を放ち、チャンスメイク。アデルの二塁打を機にエンゼルスがこのイニングに2点を奪い、2-2のタイスコアに追いつきました。

 アデルは3打席で交代。この日はマルチ安打を放ち、浮上のきっかけを掴んだかもしれません。

5人目のOF

 エンゼルスのCFにはマイク・トラウトがおり、センターラインに要石のような存在感を放っております。

 そして、今オフ、エンゼルスはブルワーズからハンター・レンフローを獲得。彼がRFを守ると思われます。

 残るコーナースポットのLFには、2022シーズンにブレイクしたテイラー・ウォードが配置されるでしょう。この3人を考えただけでもかなりの重量打線です。しかも、守備も良い。ちなみに、マイク・トラウトとハンター・レンフローは見た目がよく似ていますね。

 さらにエンゼルスは、2023年1月にオリオールズからFAとなっていた(その前はレイズ)、MLBの愛されキャラ、ブレット・フィリップスとサイン。彼を4番目のOFとして考えています。

 ということはジョー・アデルはその次の5番目。非常に厳しい立場です。

毎試合がショーケースのアデル

 2017年ドラフトの全体10位のアデルは、このカクタスリーグで11試合中9試合に出場。打数は圧倒的に多く、エンゼルスのコーチ陣は今スプリング・トレーニングでジョー・アデルの実力を見極めようとしています。

 いわば毎日がショーケースというプレッシャーのかかる状況でプレーしています。

 ところが、このスプリング・トレーニングのこの試合の前までは19打数の2安打と結果が出ずに苦戦。この日、ようやく1試合でのマルチ安打を放ち、22打数4安打としたところです。ゆえに数字も悪く、打率.182、OBP .250、SLG .364、OPS.614、HR 1、RBI 2。

高い意欲は評価されている

 ただ、アデルの身体能力は高く評価されており、ネヴィン監督もアデルのOFの守備力を買っています。

 身体能力だけでなく、どうやら高い意欲も十分に評価されている模様。

 アデルはオフの期間はずっとアリゾナのスプリングトレーニング施設でバットを振っており、クリスマスに休んだだけ。

 その向上心はチームメイトにも伝わっており、マイク・トラウトは「彼は1日も休まなかった。彼の働きぶりを見ていると、間違いなくチャンスに恵まれるだろう」と述べるほど。

 周囲はライバルだらけではありますが、仲間内から好評価を得て、かなり応援されているというのが伝わってきます。

 アデルの場合、打撃スキルよりも打席でのメンタリティーに問題があったようで、マーカス・テームズ新打撃コーチと一緒に磨きをかけてきたようです。

 これまではその身体能力から競技を間違えたのではないか?とまで言われてきて、野球IQにも疑問符がつくプレーの多かったジョー・アデルでしたが、この努力が花開く時が近いかもしれません。

 アデルのプレーに要注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
【MLB2025】大谷が勝ち越しの43号!しかし、ドジャースはサヨナラで敗戦し、パドレスに並ばれる
【MLB2025】ドジャースのトニー・ゴンソリンが今季終了。インターナル・ブレース手術を実施
【MLB2025】ミルウォーキーが洪水被害に遭うも、ブルワーズは0-5から大逆転してメッツをスウィープ(今季2度目の9連勝)!
【MLB2025】大谷が40号HR!ドジャースはスネルも好投し、トロントに大勝!
【MLB2025】レッドソックスは9回に追いつくも、サヨナラ負け!隠し球も出たパドレスとのGm2
【MLB2025】カーショウとシャーザーのマッチアップはスキルが結集した好ゲームに!大谷、ムーキーが活躍してLADが勝利
【MLB2025】W・ビューラーが6回無失点と好投!吉田もHRを放ち、レッドソックスがパドレスとの初戦に勝利!
【MLB2025】マリナーズが首位と1.5ゲーム差に!しかし、1Bのジョシュ・ネイラーが左肩を傷める!
【MLB2025】レッドソックス、ローマン・アンソニーと8年/130Mドルで延長契約へ
【MLB2025】クイック投法で100mph!大谷が4回/8Kをマーク。打っては39号/メジャー1000安打達成
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、9日の休養で凄みを増して13勝目!レッドソックスは7連勝!
【MLB2025】カイル・シュワーバーが大谷を抜く39、40号のマルチHR!
【MLB2025】ドジャース・山本、6回途中スコアレスで記念すべき10勝目をマーク!
【MLB2025】スピードウェイ・クラシックはブレーブスが勝利!前日の雨のサスペンデッドからの再開
【MLB2025】レッドソックス、アストロズをスウィープ!首位トロントと3.0ゲーム差へ
【MLB2025】タナー・ハウクがトミー・ジョン手術へ!復帰は2027年が濃厚
【MLB2025】スピードウェイ・クラシックは雨のため、サスペンデッド・ゲームに!8月3日に再開へ
【MLB2025】ヤンキース、トレードDLの補強が機能せず、マイアミに大逆転を許す!J・バード、D・べドナー、C・ドバルが打たれる!(追記あり)
【MLB移籍2025】ドジャースのトレードDLが控えめだったのは、けが人の復帰を見込んだもの
【MLB移籍2025】トレード・デッドライン情報!パドレスがとんでもないアップグレードを行う!(追記あり)
【MLB移籍2025】フィリーズ、ツインズのクローザー、ヨアン・ドゥランを獲得!
【MLB移籍2025】ブルージェイズがオリオールズからセランソニー・ドミンゲスを獲得
【MLB2025】エマニュエル・クラセがトレードDLの市場から消える!リリーバーのディールは大波乱へ
【MLB2025】ドジャース戦で離脱したアロルディス・チャップマンは背中の痙攣で大事に至らず
タイトルとURLをコピーしました