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【MLB for 2020】ヤンキースがエルズベリーをリリースへ!各クラブのルール5D用のロスター・セッティングは?(追記あり)

各クラブが40-manロスターを確定 

 現地2019年11月20日、MLBの各クラブは毎年ウインターミーティングの最終日に行われるルール5ドラフトに向けて、東部時間夜8時を期限とした40manロスターの確定を行いました。

 2019年のウインターミーティングは12月8日-12日 @サンディエゴで開催で、ルール5ドラフトは12日にあります。

 これにより、プロスペクトは40人枠に入るのか、あるいはルール5ドラフトの対象となるのかが決まります。あくまでプロスペクトの制度のためのロスター・セッティングではあるのですが、限られた40人の枠内を調整しないといけないわけですから、誰かが外れます。それによってFA市場にも影響があるので結構注目の日でもありました。

 そんな中、ヤンキースは一つの決断を下しました。

ヤンクス、エルズベリーをリリースへ

 ヤンキースは、36才の外野手、ジャコビー・エルズベリー(Jacoby Ellsbury)をリリースする決断を下しました。

ジャコビー・エルズベリーとは

 ジャコビー・エルズベリーとは、オールスターに1度出場、ワールドシリーズ制覇に貢献すること2度、ゴールドグラブ賞を1度、シルバースラッガー賞を1度受賞。さらに、盗塁タイトルを3度(2008/2009/2013)奪取。そのうち2009年には70盗塁を達成。ゲームを生き生きとさせる瞬発力をもった選手でした。

 左バッターの時にホームスチールを成功させるほどのすごい選手でした。

 そして元レッドソックス。2005年アマチュアドラフトのレッドソックス1巡目指名(全体23位)でプロ入りした超エリート選手でした。2013年、レッドソックスがワールドシリーズ制覇を成し遂げたオフにFAとなり、なんとヤンキースに移籍したのでした。そんなことが出来るエージェントはもちろんスコット・ボラス氏。

Just a moment...

ヤンキースと7年153Mで契約(2013)

 2013年12月、エルズベリーとヤンキースが合意した契約は7年$153M。2014シーズンから始まり2020シーズンまで。年平均$21.14 M x 7年に加えて、2021年はクラブオプションで行使の場合は$21M、バイアウトは$5Mという超大型契約でした。

度重なる怪我  

 球場を盛り上げる力をもったエルズベリーでしたが、2015年は5月後半から約1ヶ月強を膝の怪我で欠場。2017年は5月後半に脳しんとうでまたしても約1ヶ月欠場。さらに、2018年は右腹斜筋を傷め、出場なし。2019年は3月に左尻の関節鏡手術に始まり、足底筋膜炎で足も手術。

 このようにここ2年間は出場なしでタンパにあるリハビリ施設で時間を過ごすばかりでした。最後のMLB出場は2017年ALCS Game 4までさかのぼります。

ヤンキースでの成績

 結局、ヤンキースでは実働4年で520試合、2,171打席、1,934打数、511安打、打率.264、OBP .330、SLG.386、HR 39、RBI 198、RUN 273、盗塁 102。

BOS、NYY双方のファンから

 エルズベリーはレッドソックス時代の活躍が素晴らしかっただけに、ヤンキースへの移籍はファンもかなり怒りました。一方、ヤンキース・ファンからすればここ2年はもうとんでもない「不●●権」であると疎まれていて、エルズベリーは双方から反感を買うという、非常に厳しい立場に追いやられていました。

ヤンキース、残り金額を背負う

 ヤンキースにはエルズベリーに対して「今年こそ」という考えでキープする選択肢もありました。ただ、ここで考慮しなければいけないのが40人枠で、起用できるかどうかわからない選手で1人分の枠を使うことと、プロスペクトに果実を出してもらうことを考えた場合、やはりそれを選ばないとクラブとしてやっていけなくなるのがメジャーリーグ。もうリリースの一択しかありませんでした。

贅沢税上も2020年に$21M

 契約が2020年まで残っているということで、ヤンキースには2020シーズン分の$21Mのサラリーの支払義務があり、なおかつバイアウト分の$5Mもあることから計$26Mもの支払いを負ったままになります。そして贅沢税上もヤンキースの帳簿には$21Mが計上されたままです。

 なおエルズベリーをリリースしたことによる実働なしの$26Mは、ブルージェイズがトロイ・トゥロウィツキーをリリースした時の残額、計$38Mよりはまだマシです。ブルージェイズには2020年も$14Mのサラリー支払いが残っています。 二人とも、怪我の度合いが重かったです。

  エルズベリー、選手としてももう瀬戸際に立たされているという状態です。

追記:ヤンキース、がむしゃら

 さて、現地2019年11月23日、どうしてもエルズベリーに給与を払いたくない、あるいはどちらかと言うとどうしてもエルズベリーの2020年のサラリー分を贅沢税の帳簿に計上したくないヤンキースは行動に打って出ました。

 エージェントのスコット・ボラス宛にエルズベリーがクラブが承認していないアトランタのプログレッシブ・メディカル・センターのビクター・ブーケット博士の治療をクラブの許可無しに受けたということで2020年の支払い(バイアウト含めて$26M)は無効だとのクレームを立てました。

 これに対して選手会側は猛反発。エルズベリーの擁護に全力で当たっています。

 契約社会の恐ろしさというか、そこを切り口にするのか!というヤンキースのがむしゃらさに驚いています。裁判で争っても「そんなところを使ったから治りが悪かったんだ」という因果関係を証明できないのではないか?と思います。それをわかった上で少しでも値引きを狙っているのでしょうか??いやはや恐ろしい。追って詳細を記載したいと思います。

その他、ロスターセッティング

 では限定した情報ではありますが、DFA、ロスターINのめぼしいをリストアップしておきます。

【DFA】

  • 【CLE】RHP ニック・グッディー
  • 【KCR】RF ホルヘ・ボナフェシオ
  • 【MIA】LHP チェン・ウェイイン( Wei-Yin Chen/元中日)
  • 【NYM】RHP ドリュー・ギャグノン
  • 【NYY】1B グレッグ・バード( Greg Bird )
  • 【NYY】LHP ネスター・コルテス・ Jr.(Nestor Cortes Jr.)  
  • 【OAK】RHP ジャレル・コットン(harel Cotton )
  • 【STL】RHP ドミニク・レオン
  • 【TBR】3B マット・ダフィー(Matt Duffy )

【IN】

 プレミア12で出場していたエンゼルスのジョー・アデルは今回は入っていなかった模様です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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