ジャイアンツ、苦戦が続く
ジャイアンツの不振は、日を追うごとに悪化しているように見えます。すでに2026年6月17日時点で、8月3日のトレード・デッドラインに向けて、「売り」の準備を始めていると報道されているジャイアンツですが、 現地2026年6月21日の日曜日の午後にローンデポ・パークで行われたジャイアンツ@マーリンズ戦で、ちょっとした騒動が勃発。
デバースが代走を拒否
事態は9回表に起こりました。
この日、ジャイアンツはスコア1-2と1点のリードを許した状況で9回表の攻撃を迎えます。マーリンズの9回のマウンドはレイク・ベイチャー(Lake Bachar)。ここまで41.2 IPでERAは3.02。
そしてイニング先頭の打席に入ったのがラファエル・デバース。デバースは2球で追い込まれるも、その後はベイチャーのスプリットを警戒しつつ、ボール球を選び、フルカウントから四球で出塁。イニング先頭で同点のランナーとして出塁に成功しました。
ジョナ・コックスが代走を告げられる
追い込まれていたジャイアンツのトニー・ヴィテロ監督はここで当たり前のように代走を送ることを決断。ジョナ・コックスを告げました。
ジョナ・コックスは今シーズン、28.8ft/secのスプリントスピードを記録し、トリプルAで34回の盗塁企図で27盗塁を成功。いわば代走の切り札で、阪神で言えば、四球で出た大山選手に代走・植田海を告げるようなもの。これはベンチとすれば当然ですね。ちなみに、デバースのスプリントスピードは26.2ft/secで決して遅くはないですが、コックスとのスピード差は歴然。さらに、デバースはジャイアンツに移籍してからまだ1度も盗塁を決めておりません。
デバースは代走不要をアピール
ところが、コックスが、スライディングミットをはめて一塁へ向かうと、デバースが1塁ベース上からダグアウトに向かって指を振って「代走は不要」だとサインを送っているではないですか。
当惑したのはコックスで一塁コーチのシェーン・ロビンソンと一塁塁審の近くで立ち往生。デバースは依然として交代不要のサインを送り続けます。
しかし、交代はすでに正式に決定しており、この代走拒否は覆せません。ようやく諦めたデバースは1塁ベースを空けるも、すぐさま顔をヘルメットで覆い、悔しさを滲ませました。
この日、デバースは3-0。出塁は最後のBBによる1回のみでした。
延長に入れば、デバースがいるかいないかは相手へのプレッシャーも違ってくるところでしたが、9回に同点に追いつかないと終わりですから、監督の決断は何も悪いところはありませんね。
デバースのまずかったところ
デバースのまずかったところは不服な態度を表現したところです。ダグアウトに戻ったデバースはチームメイトが背中を叩いて労おうとしましたが、ヘルメットを叩きつけ、すぐにクラブハウスへと向いました。
冷静に事態を見て欲しかったですね。
ジャイアンツはなんとか事態を収拾
試合後、トニー・ヴィテロは「彼は走れるという合図を送っていたんだ」と、少し背景も説明しました。
19日から始まったマーリンズとのシリーズの前の18日は移動日で、その休み明けのGm1でヴィテロはデバースをDHで起用。これはデバースは足に少し痛みがあったがゆえの決断でした。ただ、Gm2、Gm3では1Bで起用。
さらにヴィテロは「彼(デバース)は競争心もあって、試合に出続けたいと思っています」ともコメント。かなり好意的には捉えています。
ただ、「一度発表した以上、決定事項です。試合に勝つために最善を尽くすしかありません。もちろん、ジョナ(コックス)に走塁してもらいたいところです。彼は比較的素早いですから。そして得点できる可能性が最も高い選択肢を選びました」と。
またヴィテロはデバースとは毎日コミュニケーションを取っていること、そして選手たちに求める競争心を挙げ、ある意味、デバースのやる気も評価。
ただし、「今回の件でデバースと話し合う必要はないと考えている」とも述べています。
これ以上、事を荒げるつもりもなく、現場の監督としてはなんとか事態を収拾したと言っていいでしょう。
ジャイアンツ、得点ならず
さて、最終回のジャイアンツの攻撃ですが、つづくジュン・ホー・リーがLFフライに倒れてランナーを進めることが出来ず、さらにつづくウィリー・アダムスはコックスが動くタイミングもなく、2球目のスプリッターに手を出し、5-4-3のダブルプレーに倒れてゲームセット。マーリンズが2-1のスコアで逃げ切りました。

ローガン・ウェブ、好投が報われず
この日のジャイアンツの先発はエースのローガン・ウェブで、2回裏にカイル・ストワーズにソロHRを打たれて先制点を与え、4回裏には2アウトから四球と二塁打で追加点を許し2失点。
この日は8回まで103球を投げて被安打5、失点2、ER 2、BB 1、SO 5、HR 1。
ローガン・ウェブはこれで3試合連続で8.0イニングを投げぬき、さらに6月3日も7.0イニングを投げていますから、6月はほぼ完投をし続けているという状況です。
ジャイアンツ、TDLでどう動くか?
ジャイアンツはこの日の敗戦で31勝46敗に。ロッキーズが今落ちてきているので、最下位は免れております。
ただ、もはやポストシーズンへの進出はほぼ0に近く、トレード・デッドラインでは「売り」に出るのは確実。
また、ジャイアンツは「売り」に出たとしてもローガン・ウェブはブロックして流出を防ぐことは名言。ジャイアンツがなんとかしたいと思っているのは大型契約のこの3名。
- ウィリー・アダムス: .223/.266/.420、OPS .686、HR 13
- マット・チャップマン: .243/.330/.386、OPS .716、HR 7
- ラファエル・デバース: .238/.302/.433、OPS .735、HR 11
ラファエル・デバースも入っています。いずれもサラリーが高いため、トレードも難しいのですが、この日の出来事を監督はなんとか収拾させた感がありますが、バスター・ポージーがどう捉えているのか?むしろ、デバースを出すことに傾いたのではないか?などとも勝手に考えております。
ALではレッドソックスもジャイアンツお同じような成績で、トレード・デッドライン前にまた人事が動くかもしれません。果たしてデバースを戻すこともあるのか?そんな選択肢もまだ捨てきれていないですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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