BOSは6月20日ごろから好調を維持
現地2026年7月12日、レッドソックスの前半戦最後のゲームとなったシティ・フィールドでのメッツとのGm3はまさに好循環を絵に描いたようなゲームとなりました。9回表、1アウト1塁でロミー・ゴンザレスの放った当たりはSSゴロで6-4-3のダブルプレー・コース。これで万事休すと思ったときに予想外のことが発生しました!
地獄の4月・5月
開幕からレッドソックスは悪循環の連続で、良い要素が出てもすぐにモグラ叩きのように悪い要素が出現。どうしようもない状況で、監督を途中で変える荒療治を行うも効果がなく、これはトレード・デッドラインでは「売りに走るな」、そしてCBOのブレスローの運命もカウントダウンという状況に陥っていました。

しかし、6月19日のマリナーズ戦で勝ち越しを決めたころから良い要素が出始めると、つづくロッキーズとのシリーズには負け越しを喫し、一進一退に。ただ、内容は悪くなかったのです。それで、6月25日からヤンキースをフェンウェイパークに迎えての4ゲームシリーズが始まりました。またキャム・シュリットラーにやられて打撃も崩されるとネガティブに予想していたのですが、ジャッジ、スタントンが不在だったとは言え、レッドソックスはヤンキースを4ゲームスウィープしました。これで勢いに乗りました。

続くナショナルズとのシリーズでは負け越しを喫し、しかもベンチクリアー案件が発生して中心打者のウィルソン・コントレラスにサスペンション処分が科される事態に(当初の7試合から5試合に)。調子の良かったネイト・イートンも処分されたのも痛かったです。

悪い状態からロードがスタート
このような形でオフェンスの柱であるウィルソン・コントレラスのサスペンションをいつ実行に移すか?というところからロードトリップがスタート。
7月3日から始まったエンゼルスとのシリーズが始まる前はALのワースト争いの様相を呈していましたが、チャド・トレーシーはこのシリーズでウィルソン・コントレラスを起用し、レッドソックスはエンゼルスをスウィープ。この判断も良かったです。
そして勢いのあるホワイトソックスとの3ゲームシリーズがスタート。ここでまた調子を落とすのでは?と懸念されましたが、ケイレブ・ダービンとともにブルワーズから獲得したアンソニー・シーグラーが良い働きをし、ホワイトソックスもスウィープ。
こうなれば、あとは敵地でメッツも!ということで、ここでしっかりと連勝し、いよいよ前半戦の最終戦へ。
チームがいい循環に入っていると予想外に奇跡も起きるものですね。
負け確定からの逆転劇
このロード・トリップで劇的なカムバックを起こしているレッドソックスに唯一欠けていたのは「これぞ逆転劇」と呼べるような勝利でした。もう負けが確定した状態からの信じられないカムバック。こういう奇跡的な勝利が出れば、ポストシーズンがかなり現実味を帯びてきます。
実際、この日、レッドソックスはその奇跡的な勝利を上げました!
ザック・ソーントンに苦戦
この試合の流れですが、レッドソックスはメッツ先発のザック・ソーントン(Zach Thornton)の前にまるでチャンスを作れず。4シームが92-93mphほどの左腕なのですが、とにかくカットボールが厄介で4回までに出塁したのは四球の1つのみでノーヒット・ノーランを継続されておりました。
5回表に1アウトからアンドリュー・モナステリオが二塁打を放ったのがこの日の初ヒット。そして6回表に先頭のコナー・ウォンがシングルを放ったのが、このルーキー左腕から放った全ての安打となりました。たった2安打のみ。
ザック・ソーントンは7イニングを投げ、2ヒッター、BB 2、SO 5と好投。これはレッドソックスも連勝も止められてしまったか!という投球内容でした。
ペイトン・トーリーも好投
ただ、レッドソックス先発のペイトン・トーリーも好投。オールスターブレイク前ということでこの日は中4日でマウンドに。そしてゲームメイク優先で出力を上げてメッツ打線に対応。
トーリーは立ち上がり、先頭のA.J.ユーイングに二塁打を許すとワイルド・ピッチも絡めて3塁まで進塁され、フアン・ソトからは三振を奪って1アウトとするも、フランシスコ・リンドーアにタイムリー・ダブルを浴びて1失点を喫します。しかし、その後は落ち着いてゲームメイクし、4回裏2アウトでタイロン・テイラーに二塁打を浴びたところで降板。3.2 IPで奪三振7と力強い投球を見せました。
ブライアン・ベイヨーがリリーフで復帰
レッドソックスが2番手でマウンドに上げたのは、ブライアン・ベイヨー。開幕時はローテーションの一角でしたが、成績があまりにも不安定でレッドソックス不振の原因の一つでもありました。6月前半にマイナーへオプション。この日はメジャー復帰の初戦でした。

そのベイヨーは4回2アウトから引き継ぐと、ルイス・トーレンスから三振を奪ってこのピンチを脱出。
6回裏1アウトからフランシスコ・リンドーアに一発を浴びて1失点を計上。
しかし、この日のベイヨーの失投はこの1球のみで、それ以外は力強い投球を披露し、8回まで4.1イニングを被安打2、失点1、ER 1、SO 5と好投。なんと言ってもBB 0だったのが、マイナーで鍛え上げてきた成果だったと思います。
9回表にまさかの同点に
そしてゲームはメッツが2-0のスコアでリードして9回表に。メッツはここでエアー・ベンダーことデビン・ウィリアムスをマウンドに。
レッドソックスは先頭のセダン・ラファエラがデビン・ウィリアムスの代名詞であるチェンジアップを捉えてLF前シングルを放って出塁。まずは先頭打者を出しました。
つづくバッターはウィリャー・アブレイユで期待されましたが、2Bポップフライに倒れて1アウト。
ここでバッターはロミー・ゴンザレス。その初球、甘い4シームに対応したロミー・ゴンザレスでしたが、これが球威に負けてSSゴロに。打球はフランシスコ・リンドーアの前に転がり、これで6-4-3のダブルプレーでゲームセット・・・となるはずでした。
ところが、SSのフランシスコ・リンドーアがまさかの処理ミスでゴロを弾いて痛恨のエラー。これでレッドソックスは万事休すから最大のチャンスをゲット。こんなことも起こるのですね。
レッドソックスは1塁ランナーのロミー・ゴンザレスに代えて、台湾出身のチェン・ツェンチーをピンチランナーに送ります。この後、1アウト1、2塁でケイレブ・ダービンが四球で歩いてレッドソックスは1アウト満塁の大チャンスに。
ここで次打者はアンドリュー・モナステリオ。モナステリオはフルカウントから押出四球を選び、レッドソックスはまずは1点を還し、スコアは1-2に。配球が全て外角でした。これは対応しやすかったと思います。どん詰まりのゴロでダブルプレーというのが一番嫌だっただけにモナステリオはよく選んだと思います。
つづくバッターはジャレン・デュラン。連勝中も絶不調の悩めるLFですが、ここでデュランは2球目のチェンジアップに対応。打球は浅いRFフライに。タッチアップ出来ない浅さだったのですが、メッツRFのカーソン・ベンジが守備位置を間違えたのか、打球に追いつけずにぎりぎりで捕球に失敗。この落球したかどうかわからないプレーでチェンがしっかり生還してレッドソックスがクリーンヒット1本のみで2-2の同点に追いつきます(ちなみにデュランの当たりもHランプがつきましたので正確にはヒットは2本です)。
この後、代打で吉田正尚選手が登場。出場機会は少ないのですがここのところ当たっています!その吉田選手は2球目の4シームに対応。これをきっちり捉えたのですが、打球は2Bのザック・ショートの真正面のライナーに。飛び出していた2塁ランナーのモナステリオが帰塁できずにここはダブルプレーで勝ち越しとはなりませんでした。
10回表、ノーヒットで勝ち越し
9回裏、レッドソックスはアロルディス・チャップマンが登板。ヒット1本を打たれたものの、無失点に抑え、延長にムチ込みます。
10回表、ゴーストランナーは吉田選手。レッドソックスは先頭のコナー・ウォンに送りバントのサインを出し、ウォンもこれに応えて1アウト3塁。
この後、アンソニー・シーグラーがLFへ犠牲フライを放ち、吉田選手が生還。レッドソックスがついに3-2と勝ち越しに成功。このイニング、ヒットなしで勝ち越しです。
そして10回裏、レッドソックスはギャレット・ウィットロックをマウンドに送り、ウィットロックはゴーストランナーが2塁にいるにもかかわらず、打者3人で片付け、ランナーを釘付けにしたままゲームセット。

見事に9連勝を達成しました。
遠征での全勝は1977年以来
さて、レッドソックスのロード9連勝ですが、これはチーム史上2度目であり、1977年以来の快挙となります。
レッドソックスにとって、8回終了時点でリードを許していた試合を逆転勝利したのは、今シーズン44回目の挑戦にして初めてのことです。
またシーズン成績は46勝48敗でまだ借金が2つありますが、6月25日以降の成績は14勝2敗で、ア・リーグのワイルドカード争いで首位と0.5ゲーム差という位置で前半戦を折り返すことになりました。
この連勝は先発ローテーションの素晴らしさが一番の要因でもありますが、それはまた別記事に書きたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

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