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【MLB2026】スペシャリスト中のスペシャリスト、テレンス・ゴアが34歳で亡くなる

享年34歳

 ちょっと驚きました。

 現地2026年2月7日、ロイヤルズで長年OFとして出場し、その足のスペシャリストぶりから、カブス、ドジャース、メッツなどで活躍したテレンス・ゴア(Terrance Gore)が昨日、34歳で逝去しました。

 これはゴア氏の妻ブリトニーさんのソーシャルメディア投稿により明らかになったことです。

あまりに突然の訃報

 あまりの突然の訃報にMLBは衝撃を受け、その真相を探っています。

 明らかになっている情報ではゴア氏は通常の外科手術を受けました。それが何の手術だったかはまだ判明しておりません。

 死因だけははっきりしており、手術中の合併症とされています。妻のブリトニーさんのSNSへの投稿によると、手術は予期せぬ展開を見せ、致命的な合併症を引き起こしたとのことです。医学的な詳細は公表されていませんが、突然の死は、彼を知る人々にとって、この喪失感をさらに深いものにしています。

 テレンス・ゴアの遺族は妻と3人のお子さん。MLBとロイヤルズは共に哀悼の意を表し、選手としてだけでなく、クラブハウスでも愛された存在として彼を偲びました。

唯一無二の地位

 テレンス・ゴアはMLB史に残る唯一無二の地位を築きました。40ヤード走(36.576m)を4.29秒で走る記録を持つゴアは、同世代で最も速い選手の一人でした。そのスピードは、デビューから4年間無安打だったにもかかわらず、チームへの残留を許され続け、そのスペシャリストぶりから他クラブからも声がかかり、結果8シーズンにわたってメジャーに在籍し続けたという凄さ。

 まさに足のスペシャリストで、彼は”Designated Runner”(指名ランナー)でした。通算安打数はたったの16。その彼のキャリアを振り返ってみます。

ゴアのキャリア

フットボールとも両立(ハイスクール)

 テレンス・ゴアは1991年6月8日生まれの34歳。身長は5フィート7インチで約170cm (170.2cm)。 ジョージア州メイコン生まれで高校時代はフットボールと野球の両方でスター選手でした。フットボールの奨学金を断りフロリダ州のガルフ・コースト州立大学に入学し、野球に専念。

ロイヤルズでデビュー

 ドラフトは2011年のロイヤルズの20巡目。2014年にメジャーリーグ・デビューを果たし、2015年から2017年にかけてロイヤルズに在籍。ロイヤルズでは4シーズンで49試合に出場し、打席数は14打席でこの間は安打無しです!この4年間の49試合で、21盗塁を記録しました。守備では10試合に出場し、すべてLF。

 2014年のポストシーズンではアスレチックスとのワイルドカード・ゲームで1盗塁、エンゼルスとのALDSでは2試合で2盗塁を決め、オリオールズとのALCS、ジャイアンツとのWSでは盗塁は記録しなかったものの、ピンチランナーとしてそれぞれ1点ずつホームを踏んでいます。

 2015年、ロイヤルズがチャンプとなったこのポストシーズンではアストロズとのALDSで1盗塁、1盗塁死を記録。ブルージェイズとのALCSでは1試合に出場。ワールドシリーズでの出場はありませんでした。 

5シーズン目にメジャー初安打

 2018年にはカブスに移籍し、14試合に出場、5打席でメジャー初安打を記録しました。6盗塁を記録し、レフトで7回出場しました。

 2019年にはロイヤルズに復帰し、37試合に出場、58打席で打率.275、出塁率.362と好成績を残しましたが、打撃はマックスでもこれくらいではありました。この年は13盗塁を記録し、23試合は守備にも就き、LF以外のポジションでプレーする機会を初めて得ました。

 2019年4月19日、ヤンキース戦の7回表、リリーフのアダム・オッタヴィーノと対戦した際は背番号0の打者が背番号0の投手と対戦した初のケースになったというおまけ話もあります。ちなみにこの時は見逃し三振に終わりました。

 2020年、ドジャースとマイナー契約を結んだテレンス・ゴアは短縮されたシーズン序盤に2試合に出場したものの、打席には立てませんでした。8月にウェーバーにかけられたものの、クレームオフがなく、そのままクリアー・ウェーバーとなり、マイナーへアウトライト。ドジャースの代替トレーニング施設に移ります(2020年はマイナー・リーグがキャンセル)。2020年のワイルドカードシリーズのロースターに復帰したものの、ドジャースは投手を1人多く確保することを優先したため、その後のNLDS以降はロースターに入ることになく、ポストシーズンには出場しませんでした。

 2021年、ゴアはメジャーのレギュラーシーズンでは1試合も出場しませんでしたが、ブレーブスが彼をロースターに加えたため、NLDSでは1試合に出場。この年、ブレーブスがワールドシリーズを制したので、コアに2度目のワールドシリーズ・タイトルがつくこととなりました。

 2022年はシーズン終盤にメッツで出場。7打数1安打、3盗塁を記録。その後、ワイルドカードシリーズでパドレス戦に代走として1試合出場。これがゴアのプロ選手としてのキャリアの終わりとなりました。

 メジャー通算で112試合に出場。先発出場はわずか14試合。打席数は85と、ほぼ代走専門として起用されました。打撃成績は85打数で.216、.310、SLG.270。

 持ち前の守備の巧みさと驚異的なスピードで独自の地位を築き上げたのがテレンス・ゴアでした。

引退後 

 引退後はフロリダに定住し、スピードと野球のトレーナーとして働き、若いアスリートたちが自身と同じような夢を追いかけるのを支援していました。

 安らかに。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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