アストロズ、0−3から3連勝でGame7へ
現地2020年10月16日、アストロズ@レイズのALCS Game6はタイプの違う左腕同士の投げあいでスタート。凌ぎ合いが続いていた序盤から動きが出たのは中盤5回。投手スイッチのタイミングでアストロズが一気に4得点。レイズは後半に追い上げるも中盤での失点が響き、痛い3連敗。
HOU、2004年のBOS以来の3連敗からGame7へ
一方のアストロズは3連敗のあとに3連勝。Game7に持ち込みました。これは2004年のALCSでレッドソックスがヤンキースに3連敗した後に4連勝して以来のこと。過去のデータでは3連敗したチームがワールドシリーズへ勝ち抜く確率はたったの3%でした。そのわずかな確率の風穴を空けたのはレッドソックスだったのですが、Game7でアストロズがその確率を上げるのでしょうか!?
レイズ打線、バルデスのカーブに苦しむ
ブレイク・スネルとフランバー・バルデスの先発で始まったこのゲームは3回までは立ち上がりは両投手ともに無難。
2回に四球を2つ出したものの、凌いだブレイク・スネルに対して、フランバー・バルデスは、1アウト後にブランドン・ラウにシングルを許し、2アウトを奪うも、ウィリー・アダムスにタイムリー2塁打を打たれ、先制点を許す展開に。
カルロス・コレアが励ます
Carlos Correa giving Valdez a pep talk 🗣 pic.twitter.com/A3dCV1W610
— Bleacher Report (@BleacherReport) October 17, 2020
その後、フランバー・バルデスは5回に先頭打者に四球、6回には1アウト、ランナー1、2塁のピンチを迎えるもその度ごとにカルロス・コレアや内野陣が声掛けにマウンドに行き、励ます姿がありました。これはよかったと思いますね。
結局、レイズ打線は92−3mphのシンカーと80mph前半のカーブに翻弄され、バルデスを崩すことが出来ず。
バルデスは6回、101球、被安打3、失点1、与四球3、奪三振9という内容。ほどよく散っていたのもよかったと思います。
フランバー・バルデス、PS通算1.88 ERA
フランバー・バルデスはWCシリーズで5回2ヒッター無失点を成し遂げた後、波に乗った感じですね。ALDS以降の3試合はいずれもクオリティー・スタート。7回を2失点、6回を2失点、6回を1失点ともはやエース級。ALCS2試合では12イニング、被安打7、失点3、ERA 2.25 。なおワイルドカード・シリーズも入れたポストシーズン通算ではERA 1.88です。
アストロズ、ここぞという時に4得点
4回まで無失点と好投していたブレイク・スネルですが、5回に先頭のユリ・グリエルに四球、つづくアレドミス・ディアスにLF前にシングルを放たれ、ノーアウトランナー1、2塁としたところで交代となりました。
レイズはここが勝負どころと見てディエゴ・カスティーヨをマウンドに送りましたが、ちょっとナーバスな雰囲気が漂っていました。
マーティン・マルドナードが送りバントを決め、1アウト、ランナー2,3塁となったところでジョージ・スプリンガー。レイズはここで踏ん張れるかどうかだったのですが、ディエゴ・カスティーヨはスプリンガーにシンカーをCFに運ばれ、2失点と逆転を許し、つづくホセ・アルトゥーベには初球のスライダーを叩かれ、タイムリー2塁打に。アストロズに3-1と2点のリードを許す展開に。
その後もカルロス・コレアにタイムリーを許し、レイズはこの回、4失点とゲームの流れを渡してしまいました。
アストロズはさらに、6回と7回にシェーン・マクラナハンからカイル・タッカーのHRなどで3点を追加。7−1と一方的な展開に。
マニュエル・マーゴットが2打席連続HR
Two homers for Manuel Margot. 💪 pic.twitter.com/q4FMiTnQOt
— MLB (@MLB) October 17, 2020
レイズは7回と8回にマニュエル・マーゴットが2打席連続のHRを放ち、3点を返すも、反撃はここまででした。
マニュエル・マーゴットがHRを放ったのは、7回はアンドレ・スクラブから、8回はクリスチャン・ハビエルからでした。ハビエルから得点を奪ったのは大きいですね。
TB:キアマイアーの死球離脱後に3連敗
レイズのGame3までの戦いとGame4以降の戦いで違うものは何かと言えば、ケビン・キアマイアーがゲームに出ているかどうか。Game3で美技を連発したレイズの勢いがなくなったのはまさにこの出来事が境となっています。
もちろん、ニック・アンダーソンが本調子でないことや、マイク・ブロソーがALDS Game5以降、ボールはよく見極めるものの、まるで当たっていないなどの違いもあります。ブロソーはもともとヘッドの返りの早いフォームですが、あのHR以降、意識がLFに行っているような気もしますね。
むしろ、ホセ・アルバラードの復帰など良い面もあるだけに、キーマンがいるといないとでの違いはチームの有機性というかつながりに大きな違いを生んでいるようです。
さあ、Game7。チャーリー・モートンとランス・マッカラーズ・Jrの投げあいです。どうなるでしょうか?!
お読みいただき、ありがとうございました。
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