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【MLB 2022】フィリーズのエドムンド・ソーサが2試合で 2HR&2ダブル!守備でも華麗なタッチを披露!

エドムンド・ソーサがフィリーズを活性化

 ナ・リーグ東地区3位につけるフィリーズは、現時点でパドレスとのワイルドカード2枠目をめぐり、激しく争っておりますが、4位のブルージェイズとの差があるので、このままいけばポストシーズン進出はほぼ確定。2011年にNLDSへ進出して以来のポストシーズンとなります。

 そのフィリーズは、8月28日から9月4日までの7ゲームで1勝6敗とちょっと調子を崩しておりました。この間は10点以上の失点が3度で、打線も接戦であと1本が出ないなど双方ともにやや疲れが見えておりました。

 そんな中、フィリーズに活気をもたらしているのが、エドムンド・ソーサ(Edmundo Sosa)です。

連夜の活躍

 そのエドムンド・ソーサは現地2022年9月6日から始まったマイアミとの3ゲームシリーズのGame1とGame2で素晴らしい活躍を見せております。

 2試合を併せた成績は5打数5安打、2HR、2ダブル、1シングルで4RBI。

 まず、現地2022年9月6日のGame1では、9番SSで出場し、第1打席で先制のソロHRをヘスス・ルザルドから放った後は、6回裏にRFへのダブル、8回裏の第3打席では四球を選び、3打席で2打数2安打。

 そして現地2022年9月7日のGame2でも9番SSで出場し、第1打席でまたもやHR(2ランHR)を放ち、先制点を叩き出しました。5回裏の第2打席では1Bへの内野安打、7回裏の第3打席は、タイムリー・ダブルとここ2試合は全ての打席で出塁。上述のような成績を残しました。

好守備も披露

 何より、注目を集めたのは守備。このタッチは見事というしかありません。リアルミュートの送球が1Bへ流れたのですが、ソーサのタッチが完璧でアウトとなりました。

 Game1でも好タッチがあり、球際の強さを見せつけております。

エドムンド・ソーサと言えばあのプレー

 簡単にエドムンド・ソーサのプロフィールに触れておきます。

 エドムンド・ソーサは、1996年3月6日生まれの26才。パナマ出身で2017年WBCにおいてもパナマ代表に入りました。2023年のWBCにもパナマ代表として招集されそうですね。右投げ右打ちのSSです。

 プロ入りは、2012年7月。アマチュアFAとしてカージナルスとサインしました。

 メジャー・デビューは2018年。22才の時です。2018年、2019年は3試合、8試合とメジャーを体験しただけのようなシーズン。2020年はマイナーとなっため、ゲームの出場記録はなく、年またぎのドミニカ・ウィンターリーグへの参加のみ。

 そして本格稼働が2021年。カージナルスのエブリデーSSのポール・デヨングが故障したことにより出場機会を得ました。

 2021年は113試合に出場し、打率.271、OBP .346、SLG .389、HR 6 、二塁打が8、三塁打が4本で、RBIは27。

 2022年もカージナルスに在籍。内野のバックアップ・ロールとしての出場で、53試合で、122-23で、打率が.189と苦戦しておりました。

 そんな中、現地2022年7月30日、トレードデッドラインの動きの中でLHPのジョジョ・ロメロとのトレードでフィリーズへ移籍してきました。

 フィリーズ移籍後も内野のバックアップとしての出場で、少ない打席でなかなか結果が出ずにおりました。ヒットが出始めたのは8月14日のメッツ戦から。徐々に調子を上げて行き、8月31日のDバックス戦での3安打をきっかけに、好調を維持。ここに来て最高の結果を出しております。

ほとんどのMLBファンから「信じられない」と言われた衝撃の暴投

 183cmの身長ながら、それ以上のものを感じさせる長い手足、そして瞬発力と肩。エドムンド・ソーサはそもそもは守備の評価が非常に高い選手です。

 筆者は現地2022年9月6日と7日のソーサの活躍を映像を見て、この選手に既視感を覚えました。「一体、何のプレーで知っていると思ったのだろうか?」と調べていくうちにわかりました。

 2021年9月13日のメッツ戦。この試合はカージナルスが7-0で勝利したのですが、2回裏のメッツの攻撃で、先頭のケビン・ピラーが放った二遊間へのゴロにSSのソーサは球際の強さを見せ追いつきます。そのままスピンして1Bへ矢のような送球をしたのですが、あろうことか、送球は1Bベースから離れて立っていた塁審のジュニオール・バレンティン氏にこめかみを直撃。同審判が流血するアクシデントが発生しました。

 そうです。あの塁審直撃のとんでもないスローをしたのが、エドムンド・ソーサでした。

 こんな暴投は初めて見たという人も多かったと思います。当初はアメリカでもざわついておりまして、”Unbelievable”や、”I’ve ever seen”という言葉が飛び交っておりました。

 あのプレーでセンスがあるのかないのか、よくわからなくなり、守備の評価を下げてしまいました。

 ただ、あんなプレーをしたのはソーサ本人もかつてないことで、それ以降はSSらしい守備を見せております。

 ソーサがSSのスターターとして出場するきっかけとなったのはルーキーのブライソン・ストットの打撃不調の理由から。フィリーズはディディ・グレゴリアスをDFAにしたので、それ以降はストットがSSを守ることが増えてしました。ところが、打撃が上昇する気配を見せたものの、なかなか数字が上がらなかったので、ソーサに出場機会が巡ってきたのでした。

 もともとは打撃はあまり良くない選手だったので、今回の2夜連続の活躍は一時的な好調だと思っていますが、それでもこのまま乗って行ってもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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