デルモン・ヤングがフィリーズへ
こんにちは(^^)
現地2013年1月22日、デトロイト・タイガースからFA(フリーエージェント)となっていた、外野手のデルモン・ヤング(Delmon Young)がフィリーズと1年75万ドルで契約したことが明らかになりました。
2012はタイガースでALCS MVP
デルモン・ヤングは、2012年、デトロイト・タイガースの中軸を任され、ALCS(ア・リーグのチャンピオンシップ)で17打数6安打、2塁打・1本、HR・2本、打率.353を放ち、ALCS・MVPに輝く働きを見せました。
【動画】Delmon Young on Tigers’ ALCS win(’12/Oct/18)
なぜ、格安年俸?
まだ27才(2013シーズンで)と若く、前年のポストシーズンのMVPにも輝いた選手が、どうして1年75万ドルと桁を間違えたのかと思うくらい、格安年俸で契約したのか?それにはやはり理由があります。
こういう時はだいたいグランド外での事件があります。
MLBから7日間の出場停止処分
デルモン・ヤングは2012年4月にニューヨークで、second-degree aggravated harassment charge(第二度の悪質な嫌がらせ)、かんたんに言うと「暴行容疑」でNYPDに逮捕され、MLBから7日間の出場停止処分を受けました。
ヤングはシーズン終了後の同年11月7日に有罪判決を下され、リーグの管轄でのアルコールのカウンセリングを受け、10日間の地域奉仕もこなしたのでした。
試合に出場できて、ブタ箱に入るような重罪ではなかったのが、せめてもの救いでしたね(^_^;)
過去の話しですが、
2005年にも不祥事
マイナーリーグ時代の2005年にも不祥事を起こしており、この時はグランド内での出来事で、審判の判定を不服に思ったヤングが審判にバットを投げつけたのでした(^_^;)幸い審判にケガはなかったものの、ヤングはなんと50試合の出場停止処分をくだされています。
ヤングは激しい感情を制御できない傾向があるようですが、考えようによっては、この選手は相当運が強いです。運が悪ければ、誤って人を殺(あや)めることさえあるのですから、軽度の犯罪で収まったり、審判が無事だったりと、本当に紙一重で救われているように思います。
レイズ時代に20才でメジャー・デビュー
そんなデルモン・ヤングですが、選手としては非常に優秀です。2006年レイズ時代に20才でメジャー・デビューし、翌年の2007年には21才で早くも162試合(全試合)出場を果たし、打率(.288)、打点(93)、安打数(186)を記録しています。
2008年からはツインズで4年間を過ごし、チームの中心として活躍。2011年途中からタイガースへ移籍しました。
【デルモン・ヤングの通算成績】
(2013年1月23日現在)
- MLB7年:880試合
- HR:89本
- 安打数: 955本
- 打点: 482
- 打率: .284
- OBP: .317
- SLG: .425
- OPS: .742
フィリーズGMのルベン・アマーロ・Jrは獲得に際し、様々な人からヤングの人柄などについて情報を集め、可能性を探ったといいます。結果、ヤングは間違いを犯したけれども、決してチームにとって悪い存在にはならないと判断し、契約を結びました。
そんな経緯があり、年俸は叩かれざるを得なかったのです。
ただし、救済措置も考慮されています。オプションとして、ロスターへの登録状況とパフォーマンス次第で1年350万ドルになる契約です。
フィリーズ、太っ腹です。 デルモン・ヤングはこれを裏切ると、もうあとがありません。 頑張れ!!
PHIではライトのレギュラーで
GMのアマーロは、ヤングをライトのレギュラーに起用するプランを考えています。 今オフ、フィリーズはツインズからベン・リベアという俊足のいい外野手を獲得しており、リベアをセンター、デルモン・ヤングをライト、25才と若いドミニク・ブラウンをレフトという布陣で臨むプランです。
ポジションまで用意してもらって、デルモン・ヤングは本当に運のいい人です。
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _*)m
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