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【MLB2022】ジョシュ・ヘイダーを今季最初に崩したのはフィリーズ!

また負け試合をひっくり返す

 現地2022年6月7日、フィリーズがまた信じられない勝利をもぎ取りました。

 フィリーズの対戦相手はブルワーズ。5月後半から続いてきた怒涛の強豪とのマッチアップの最終シリーズになります。そんなことを言うとこのカードの次のDバックスには失礼ですし、この前に対戦したエンゼルスはすでに非常にチーム状態が悪かったので、強豪とは言えなかったですが・・・。

先発を打ち崩せなかったフィリーズ

 このゲームはフィリーズがレンジャー・スアレス、ブルワーズがジェイソン・アレクサンダーが先発。

 先制点はブルワーズで、1回裏、2アウトからクリスチャン・イェリッチがシングルで出塁。つづく元フィリーズのアンドリュー・マッカッチェンがLF線へ先制のタイムリー二塁打を放ち、1-0。

 フィリーズは3回表、先頭のミッキー・モニアックがシングルで出塁。カイル・シュワーバーが四球で歩き、ノーアウトランナー1、2塁のチャンスで、リース・ホスキンスのCFフライが犠牲フライとなり、モニアックが三塁へ進塁。

 ここでハーパーがLFへ犠牲フライを放ち、進塁打で1点を返し、1-1のタイスコアに。

 ブルワーズは4回裏、ヒットとワイルド・ピッチでスコアリング・ポジションにランナーを進めた後、ロウディー・テレズがLFへタイムリー二塁打を放ち、勝ち越し。スコアは2−1となりました。

徐々に迫る終盤に向け、焦り

 フィリーズは直後の5回表にホスキンス、ハーパー、カステヤーノスの3連続シングルで1アウト満塁のチャンスを作るも、J・T・リアルミュートがダブルプレーに倒れ、絶好のチャンスを潰してしまいます。

 中盤を過ぎ、早くもデビン・ウィリアムスとジョシュ・ヘイダーの影が見えてきたせいか、フィリーズ打線は焦りのせいで、空回り。

 ブルワーズ先発のジェイソン・アレクサンダーは5回、被安打7、失点1で降板したもの、その後は、ホビー・ミルナー、ブラッド・ボックスバーガーが完璧なリレーを見せました。そして8回表もデビン・ウィリアムスにパーフェクトに抑え込まれ、ゲームはブルワーズが1点リードのまま最終回に。

 ついにジョシュ・ヘイダーが登場します。もう絶望の瞬間ですね。

ジョシュ・ヘイダー、延べ4ヶ月間スコアレス

 9回表のマウンドに上がったジョシュ・ヘイダー。とにかくこのゲームに登板する前の数字がすごいので記しておきます。

40登板連続でスコアレス

 まずはこれですね。ジョシュ・ヘイダーが最後に失点を許したのはいつだと思いますか?2021年7月28日のパイレーツ戦です。この試合には勝ったものの、HRを打たれ2失点しました。

 それを最後に、2021年8月1日から10月3日のシーズン終了まで2021シーズンは21試合に登板し、いずれもスコアレス。それでシーズンを終了したという凄さ。

 そして2022シーズンが始まり、4月10日に初めて登板してから6月5日のパドレス戦まで、実に19登板連続で無失点を継続。

 シーズンまたぎで4ヶ月に渡り、無失点を継続していたという凄さです。

38イニング連続無失点

 そして上記の40登板をイニング数に直すと、2021年は20.1IP。2022年は17.2IPで計38.0 IPで無失点を継続していたということに。

32連続セーブ

 さらに、上記の40登板の期間中、連続で32セーブをマーク。連続でというと登板ごとにセーブを上げたような表現で正しくないのですが、要は負けがなかったという意味にとらえていただければと思います。この32の中には、2021年8月18日のカージナルス戦で上げた勝利も1つはいってはおります。

ボーム、ビアリングがHR

 そんな絶望を感じさせる中、フィリーズは若手がやってくれました。

 先頭のアレク・ボームが3球目の96.4mphのシンカーがアウトハイに来たのを見逃さす、するどく振り抜き、これがCFのスタンドへ飛び込むHR!値千金の同点HRとなりました。この時のボームのスイングは速かったですね!

 そして1アウト後、マット・ビアリングが打席に。誰もHRなど期待していない中、ビアリングは2球で追い込まれます。そして5球目。スライダーが曲がり切らず、真ん中低めに入ってきたところをビアリングも鋭く振り抜き、これが左中間スタンドに入る勝ち越しHRに。

 フィリーズは若手の活躍で信じられない逆転劇を見せたのでした。

ヒヤヒヤ

 1点を勝ち越したフィリーズ。最終回はコーリー・クネイブルにマウンドを任せました。点差が1点しかなかったので慎重になったのか、クネイブルは2アウトを奪った後、ビクター・カラティーニ、ジェイス・ピーターソンと連続四球を出してしまいます。

 逆転のランナーまで出してしまったのですが、クネイブルは最後はパブロ・レイエスから三振を奪い、なんとかピンチを凌ぎました。

 ジョシュ・ヘイダーから逆転勝ちをもぎ取るという今後も勢いが出そうな勝ち方を見せてくれました。

 フィリーズはこれで監督交代後4連勝。ジラルディの最後の試合となったジャイアンツとの3ゲームシリーズのGame3にも勝っているのでチームとしては5連勝です。

 弾みが点きそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。 

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