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【MLB2025】タイガースが前田健太投手をDFAに

2025年はERA 7.88で苦戦

 現地2025年5月1日、若い力が台頭し、ア・リーグ中地区首位を走るデトロイト・タイガースは開幕から苦戦が続いていた前田健太投手をDFAとしました。

 タイガースは空いた40manロスターのスポットに右腕リリーバーのタイラー・オーウェンズ(Tyler Owens)をマイナーからコールアップしています。

前田は2年契約の2年目

 タイガースと前田投手は2023年11月に2年/$24M (2024-25)でサイン。現時点で2年契約の2年目でした。この時は2016年1月にドジャースと8年/$25M (2016-23)でサインしていた契約が終了してのFAでした。

前田投手のメジャー履歴

 上述のように前田投手は2016年1月にドジャースと8年契約でサイン。

 ドジャースでは1年目の2016年に32試合に先発して、175.2イニングを投げ、16勝11敗、ERA 3.48と大車輪の活躍。この頃はクレイトン・カーショウの絶頂期で、カーショウは前年の2015年にキャリアハイの232.2イニングを投げたこともあり(16勝7敗、ERA 2.13)、2016年は一時期離脱し、21試合、149.0イニングの登板にとどまり、ERAは1.69を記録したものの勝ち星は12勝4敗でしたから、前田投手が1年目からドジャース投手陣を牽引した形となりました。ポストシーズンではナショナルズとのNLDSで先発したものの3イニングで失点4。カブスとのNLCSではGm1とGm5に登板。計7.2イニングで失点4でした。

 2017年も素晴らしさは継続。29試合中、25試合に先発して13勝6敗と2年連続二桁勝利をマークし、ERAは4.22。ポストシーズンでは先発ローテーションには入りませんでしたが、ブルペンで堅実な仕事を果たし、DバックスとのNLDS、カブスとのNLCSでは5試合、5.0イニングを投げてヒットを1本も許さない素晴らしいピッチングを披露。アストロズとのワールドシリーズでも5試合の要所に登板し、5.2イニングでERA 1.99と抜群の仕事を果たしたのでした。

 2018年は先発ローテーションとブルペンを行き来し、39試合中、20試合に先発し、125.1イニングを投げ、8勝10敗、ERA 3.81。ポストシーズンでは再びブルペンに配置され、ブルワーズとのNLCSでの拮抗した戦いでは4試合、2.2イニングを投げ失点2と前年のようには行きませんでした。レッドソックスとのワールドシリーズでは3試合、3.0イニングで失点1と好投。

 メジャー4年目となった2019年はやはり先発ローテーションとブルペンのスイング・ロールとなり、37試合に登板して26試合に先発し、10勝8敗、ERA 4.04をマーク。153.2イニングを投げて許した安打はわずか114で奪三振は169でしたから、やはりいい仕事を継続しました。ポストシーズンではナショナルズとのNLDSで4試合、4.2イニングでスコアレス投球。素晴らしい仕事をしましたが、チームはここで敗退。

ムーキーとのトレードに絡む

 2020年2月4日、ドジャース、レッドソックス、ツインズの間で3チームトレードが敢行され、ムーキー・ベッツとデービッド・プライスがレッドソックスからドジャースに動き、前田投手はブルスダー・グラテロルとのトレードでツインズに移籍。ツインズでは2016年のルーキー・シーズン以来となるフルタイムの先発登板のチャンスが巡ってきました。

ツインズでサイ・ヤング賞2位(2020)

 2020年はコロナパンデミックで60試合の短縮シーズンとなりましたが、前田投手は大活躍。

 2020年8月18日のブルワーズ戦では、3回から5回まで8者連続奪三振をマークし、これはフランチャイズ・レコードとなりました。さらにこのゲームでは9回までノーヒッター投球を記録。大記録なるか!という状況でしたが、惜しくも9回表に先頭打者のエリック・ソガードに安打を許し、大記録はならず。前田投手はここで降板。115球でした。この時点ではツインズが3-0のスコアでリード。

 ところがこの後、クローザーのテイラー・ロジャースが3点を奪われて前田投手の勝ちが消えました。延長戦に突入したゲームはツインズが4-3で勝利。

Just a moment...

 2020シーズンは11先発で6勝1敗、ERA 2.70とツインズのエースに。66.2イニングを投げて許した安打はわずか40、与四球は10。WHIP 0.750はアメリカン・リーグのトップを記録。奪三振も80を記録しました(ALで7位)。

 サイ・ヤング賞の投票ではインディアンスのシェーン・ビーバーが満場一致で1位。前田投手はそれに次ぐ2位でした。

2021年にトミー・ジョン手術へ

 2021年、前田投手はホセ・ベリオス、マイケル・ピネダらとともにローテーションを支え、21試合に先発し、106.1イニングを投げて6勝5敗、ERA 4.66をマークするも、ツインズは予想に反してALセントラルで最下位に。

 そして前田投手は8月にシーズンを終え、その後トミー・ジョン手術を受け、2022年は全休となりました。

 2023年に復帰しましたが、4月下旬に右上腕三頭筋の張りのためIL入りするなど苦戦しました。このシーズンは21試合中、20試合に先発して6勝8敗、ERA 4.23。ポストシーズンではアストロズとのALDSで2度リリーフ登板し、計4.0イニングで失点3。

 シーズン終了後、上述のようにかつてドジャースとの契約が切れてFAとなり、11月にタイガースと2年契約でサインしました。 

タイガースでは苦戦

 タイガースではベテランの先発として期待されましたが、シーズン途中でブルペンへ。112.1イニングを投げ、3勝7敗でERAは6.09。

 2025年、スプリング・トレーニングでは大いにアピールした前田投手でしたが、シーズンはブルペンに回ることに。7試合に登板して、8.0イニングでERAは7.88。直近2試合ではスコアレス投球を披露していましたが、今回はDFAということに。

今後

 DFAとなった前田投手はトレードもしくはウェーバーということになりますが、トレードを引き受けるには2025年の$10Mのサラリーの残額分を引き受けることとなり、まだ$8Mが残っていると言われていますので、これを引き継ぐクラブはおそらく出ないと思われ、ウェーバーということになりそうです。

 ウェーバーでも手が上がらなければ、クリアー・ウェーバーということでリリースそしてFAという流れに。MLS5年以上の前田投手はトレード拒否権を持っていますので、余計にリリース→FAという 流れになりそうに思います。

 FAとなった前田投手とサインするクラブは移籍先でメジャーに上がれば、メジャー最低年俸の日割りで済むことになり、タイガースは残額$8Mからそのメジャー最低年俸の日割り分が差し引かれるということになります。投手で苦労しているクラブはありますから、最低年俸の日割りということで手を挙げるところは出てきそうです。

 ここでNPB復帰もあるか?という点ですが、ご本人の意思にも依りますが、メジャーでの需要もまだあるのは事実です。さて、どうなるでしょうか??

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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