ダブルヘッダーを戦った両クラブでトレード成立
現地2026年6月24日、この日カブスはシティ・フィールドでメッツとのダブルヘッダー。
ローカル時間で13:10に始まったGm1ではカブス先発のハビアー・アサードがメッツを5回3失点に抑えてゲームメイク。打線の方はダンスビー・スワンソンが2HRと爆発し、メッツ先発のノーラン・マクリーンを攻略。10-3のスコアで快勝しました。

さらに19:10 に始まったGm2ではカブス先発の今永投手がまたも3被弾を許すも、5.1イニングを投げて失点4となんとかゲームメイク。打線はニコ・ホーナーが3本の二塁打を放つなどまたも活発で、メッツ先発のショーン・マナエアを攻略。
カブスはGm2も10得点を上げ、10-5のスコアで完勝。このダブルヘッダーをスウィープしました。

そんなPCAをはじめ、ダンスビー・スワンソンも調子を上げ、打線が活発なカブスがトレードを決めました。しかも、獲得したのはメッツからでこのゲームが終了後にそれが明らかになりました。
トレード概要
トレードの中身は下記の通り。
カブスGet
- デービッド・ピーターソン(David Peterson/30)LHP
メッツGet
- コール・マティス(Cole Mathis/22)1B/DH | B/T: R/R
背景
背景として、まずメッツからですが、ご承知の通り、メッツもレッドソックス同様、勝ちに行って散々なシーズンを送っています。この日の2試合を終えて34勝46敗。34勝をマークしている時点でレッドソックスよりいくぶんかマシですが、落胆のシーズンという意味では双璧です。
ジャイアンツよりもメッツが先に動いた
また、ナ・リーグはジャイアンツがメッツ同様に厳しいスタートを切り、今月半ばにはトレード・デッドラインに向けた方針として「売りを選択した」というニュースがすでに流れましたが、どうしてどうして、ここに来て、ラファエル・デバースも調子を上げていい雰囲気です。
しかもそのデバースは例の代走拒否騒動について丁寧に説明。実は数日前に足を痛めたこともあり「自分の足は大丈夫だ!」というアピールをしていただけということを自ら発信。決して指揮を軽んじたわけではないと述べました。
そして何かこの一件があってからむしろジャイアンツはチーム力がグッと固まってきたような動きを見せており、この日もデバースに一発が出て、アスレチックスに良い勝ち方をしました。とは言え、ジャイアンツがポストシーズンに残る確率が厳しいのは事実ですから、当初考えられたほどのバーゲンセールは実施しないレベルかもしれません。むしろ、メッツの方が派手に動きそうです。
エドワード・カブレラもILへ
カブスはチームERAもチーム打率もナ・リーグの10位ほど。ここは打撃に波があるのが痛いところで、打撃が落ちてきた頃に投手のけが人が目立ってきたことがブルワーズと差がついてしまった原因です。
それでもカブスは43勝37敗で地区3位をキープ。首位を快走するブルワーズは49勝とドジャースと勝率を争っているレベルなのでここと争うのは厳しいですが、現時点でしっかりとワイルドカード3枠目に入っております。
打撃が上向いてきたこの時期に、アクセルをかけるべく投手力を補強したいというのが今回のトレードの背景にあります。
エドワード・カブレラもILへ
カブスにとって衝撃的だったのが、6月23日のゲームでエドワード・カブレラがゲーム途中で退場したこと。エドワード・カブレラはこのゲームで1塁ベースカバーに入った際に左ハムストリングスを捻挫。カートで運ばれるほど症状が酷かったです。そして24日付けで15 Days ILに入りました。
カブスはベン・ブラウンが首を痛めて15 Days IL、ジャスティン・スティールは肘、ケイド・ホートンも肘でそれぞれ60 days IL。ジェイムソン・タイヨンはハムストリング、マシュー・ボイドは膝を傷め、それぞれ15 Days IL。
開幕時に先発ローテーションに名を連ねていた投手の中で現在もアクティブ・ロースターに残っているのは左腕の今永翔太のみ。その今永投手も2025シーズン途中から極度に増えだした被本塁打に悩まされている状況。
なお、マシュー・ボイドはILから復帰し、25日のメッツとのシリーズ・ファイナルで先発予定ですので、まずは一人増える状況。
それこそシェルビー・ミラーも含め、長期離脱の投手が多いので、トレード・デッドラインに向け、投手補強に動くことは確実視されておりました。
(カブス)デービッド・ピーターソンとは
デービッド・ピーターソンは1995年9月3日生まれの30歳。この9月で31歳となります。
ドラフトは2017年のメッツの1巡目指名で全体20位。ドラフト後にクラスA-のサイクロンズでプロデビュー。2018年はクラスAレベルで1年を過ごし、2019年にダブルAに昇格。24試合に先発して116.0 IP、3勝6敗、ERA4.19。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって開幕が延期された2020年シーズンにメジャー・デビュー。10試合に先発登板し、49.2 IPで6勝2敗、ERA 3.44をマーク。これはチームの最多勝で、NLのルーキーにおいても最多勝利でした。
2021年は15試合に先発登板し、66.2イニングで2勝6敗、ERA5.54と苦戦。7月初旬には右脇腹の張りのため離脱し、残りの試合も欠場。
2022年シーズンはトリプルAシラキュース・メッツで開幕を迎え、6月27日にメジャーに昇格。28試合(うち先発は19試合)で7勝5敗、ERA 3.83を記録。メッツはポストシーズンに進出し、彼はNLDSでパドレスを相手に2試合にリリーフ登板し、2,0イニングを1失点に抑える活躍を見せました。
どうやら好調なシーズンの後に不調なシーズンが続くというパターンが出来てしまっていて、2023年は27試合で3勝8敗、ERA 5.03と苦戦。このうち21試合は先発登板。5月中旬には1勝6敗、ERA8.00を超え、一時的にトリプルAシラキュースに送り返され、6月下旬に復帰。7月のほとんどをブルペンで過ごし、8月初めに先発ローテーションに復帰しました。
8月初めから9月末まで10試合に先発登板したものの、9月9日のツインズ戦での1勝を記録したのみで、5回まで持たないことがほとんどでした。それでも、この年は111.0イニングを投じ、キャリアハイのイニングに到達。
2024年は21試合で10勝3敗、ERA 2.90という好成績を記録。シーズンの最初の数か月は股関節手術からの回復のため欠場したものの、その後が素晴らしかったです。ポストシーズンではブルペンに入り、ドジャースとのNLDSに至るまで大いに貢献。
2025年は最初の13試合で5勝2敗、ERA 2.49を記録。6月11日のナショナルズ戦ではキャリア初のシャットアウト勝利もマーク。夏には負傷者の代替選手としてオールスターゲームに選出されるなど彼のジンクスにはない2年連続の好成績を期待させましたが、後半にやや落ちて、1年を通じての成績は30先発で168.2 IPで9勝6敗、ERA 4.22。先発試合数とIPでキャリアハイを更新しました。
2026年のD・ピーターソン
今季のデービッド・ピーターソンは16試合登板のうち8試合に先発。68.0 IPでERAは6.09。メッツは、ピーターソンの直近4試合で「オープナー」を採用。25日のフィリーズ戦でも再びこの戦術を用いる予定でした。
初めて2年連続で好成績を残してきたデービッド・ピーターソンでしたが、今季は急激にパフォーマンスが低下。悪いシーズンの方に傾いています。そしてメッツの先発ローテーションの苦境をさらに深刻化させたとも言っていいです。
大惨事のメッツ
メッツのシーズン開幕前の強みは先発ローテーションとされていましたが、いざ蓋を開けてみるとMLBで28位となるERA 4.97を記録。大惨事と化してしまいました。
この問題は6月に入ってさらに深刻化し、6月のスターターのERAは6.78でこれはMLBでワースト。過去5試合で50失点を喫し(すべて敗戦)、メッツはシーズン最多となる勝率5割を12ゲーム下回る不振に陥っています。
求められるイニング・イート
移籍したことでパフォーマンスが上がることもよくあることですから、まずはローテーション不足のカブスの苦境を救うことが求められています。その上で、結果が出れば良いですね。グラウンダー投手のデービッド・ピーターソンはそのスタイルはゴールド・グラバーの二遊間を持つカブスにはぴったりではありますし、コンテンダーで張り詰めた環境が良い投球をもたらすかもしれません。はっきり言って賭けですが、それでも彼のここ2年の実績にジェド・ホイヤーも賭けたというところでしょう。
(メッツ)コール・マティス
メッツが獲得したコール・マティスは22歳で、2024年のカブスの2巡目指名。1B、DHで右投げ右打ちで今シーズンはカブスのローAおよびハイAで39試合に出場し、打率.272、HR 10、OPS.981を記録。
数年後の打撃に期待というところです。
天才、デービッド・スターンズをもってしてもメッツは変わらない感じですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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