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【MLB2026】ラスベガスの主役の一人へ!アスレチックスがタイラー・ソダースロトムと7年の延長契約に合意

A’sがラスベガス移転に向け太っ腹!

 現地2025年12月25日、アスレチックスが生え抜きの24歳の左打者、タイラー・ソダーストロム(Tyler Soderstrom)と7年の延長契約に合意しました。まもなくオフィシャルになる見込みです。

 アスレチックスは2028年にラスベガスへの移転を控えており、2027年までは仮のホームのサクラメントでプレーしています。今回のタイラー・ソダーストロムの延長契約はその新天地でチームが輝くように仕込んでいる施策の1つとして考えていいでしょう。

 2025年夏には、アスレチックスはソーダーストロムをコントロール可能な先発投手とトレードするのではないかとの憶測が飛び交っていましたが、この契約延長によりその懸念は完全に払拭され、彼はニック・カーツ、ブレント・ルッカー、ローレンス・バトラー、ジェイコブ・ウィルソンらと共にラスベガスのスターとしてクラブ側がロックした形となりました。いい話ですね。

契約内容

 アスレチックスとタイラー・ソダーストロムの合意内容は以下の通り。

  • 7年/$86M (2026-32) + 2033 クラブオプション
    • パフォーマンス・ボーナスあり。
    • 8年目のクラブオプションを含めて契約総額$131Mにまで引き上げるエスカレーターの要素もあり

 こちらはまた詳細が出ましたら、更新したいと思います。

 タイラー・ソダーストロムのMLSは2.053。2025年終了後のスーパー2のカットオフのMLSは2.140となり、残念ながらソダーストロムはスーパー2の適用とならず。

 メジャー最低年俸でも良い中、それでもアスレチックスが契約延長に踏み切ったのはもう囲い込み目的以外ありませんね。

 今回の額面上の契約のAAV(Average Annual Value)は約$12.3M。サラリーはおそらく2-3年はかなり安く抑えられ、それ以降は$10Mを超えてくる単価になってくるはず。

 調停前の選手に延長契約を出すことはたまにあり、今回はアスレチックスの本気度がうかがえると同時に、活躍しながらも年俸が低い若手に対して、少しでも報いようという意思がある点でとても良いオファーになったと言っていいでしょう。

 ブレーブスがまさにそうで、ロナルド・アクーニャ・Jr.の活躍に早くから報いて、延長契約でサイン。こうすることで実はクラブ側にもメリットがあり、FAステータスに到達した時点でサインするよりははるかに安い金額でコントール期間を延ばせるのです。

30歳までコントロール下

 タイラー・ソダーストロムの誕生日は2001年11月24日で現時点で24歳。2026年は24歳として考え、7年後は30歳のシーズン。そこまでコントロール下に置くということに。このまま行けばその前の2029年がFA資格到達イヤー。ゆえにFA資格到達後から3年もコントロール下に置けるのです。

 ただ、契約内容がまだ不明な点があり、ひょっとしたらオプトアウトなども入るかもしれませんので、詳細はお待ちください。

A’s史上最大の契約になる見込み

 現時点の7年/$86Mという契約は、アスレチックス史上最大の契約です。これまではルイス・セベリーノとサインした3年/$67M(2025-27)が最高。

 さらに、ブレント・ルッカーは5年/$60M (2025-29) + 2030 $22M べスティング・オプションでサインし、ローレンス・バトラーとは7年/$65.5M (2025-31) + 2032 $20Mクラブオプション($4Mバイアウト)でサイン。彼らよりも高額な契約となりました。

 アスレチックスはこれからジェイコブ・ウィルソン、ニック・カーツの契約延長も実施するでしょう。彼らのMLSが2.000を超えるタイミングが注目ですね。ジェイコブ・ウィルソン(2026年1月で1.073)は2026年オフに2.000を超え、ニック・カーツは2027年終了後にそうなります。ニック・カーツの2026年1月時点のMLSはまだ0.159です。

タイラー・ソダーストロムとは

 左打者のタイラー・ソダーストロムは2020年のアスレチックスの1巡目指名でプロ入り。高校時代から優れたオフェンスを持つ選手として有名で、ドラフト時は捕手として指名されたものの、当初からアスレチックスのスカウト陣は彼を他のポジションで起用することを勧めていたほど、その打撃力をいち早くゲームに活かしたいと思える選手でした。捕手だと時間がかかりますし、アスレチックスには若いのに経験を積んでいるシェー・ランゲリアスがいますから。

 タイラー・ソダーストロムは2023年にメジャー・デビュー。ルーキーイヤーは45試合に出場し、.160/.232/.240、HR 3と苦戦を強いられました。この年は捕手として15試合に先発出場し、本人もクラブ側もまだ捕手としての可能性を捨てていなかったのですが、これが捕手としての最多出場になりそうです。

 2024年は61試合に出場し、213打席を経験して.233/.315/.429と前進。ただ、まだブレント・ルッカーやローレンス・バトラーあるいはシェイ・ランゲリアスらの主力の差は歴然としたものでした。

2025年に大ブレイク

 しかし、そんなソダーストロムは2025年に大ブレイク。3月27日の開幕戦で2HRを放つと、その後も好調を維持。

 3月/4月を併せて284/.349/.560、OPS .909、HR 9、RBI 24、BB 12という好成績をマーク。シーズン最初の1か月のHR 9本はアーロン・ジャッジ、カル・ロリー、ユーヘイニオ・スアレスに次いでMLB4位タイのホームラン数でした。これで監督のマーク・カートセイ(Mark Kotsay)もソダーストロムを打線の中核に置き、その後もソダーストロムはその期待に応えました。

ニック・カーツのデビューも刺激に

 そしてソダーストロムを強烈に刺激したのが、ニック・カーツ。2024年全体4位で指名されたニック・カーツは、ソダーストロムがHRを量産している最中の2025年4月25日にメジャー・デビュー。カーツもデビューから7試合で6安打を放つなど、メジャーのボールに慣れ、HRが出るのも時間の問題という状況になり、同じレフティー打者としての彼の存在がさらにソダーストロムを成長させたと見ていいでしょう。ニック・カーツはHR28本を放ち、最終的に2025年のROYを受賞しました。

A’sに贅沢な悩みが発生 

 ソダーストロムの大ブレイクとニック・カーツの台頭により、アスレチックスには贅沢な悩みが出来ました。それはポジション上のジレンマ。

 ブレント・ルッカーはDH務め。ニック・カーツは左投げでもあり、1B以外はほぼ無理。1Bの守備も怪しい状態でもありました。

 こなると捕手と1Bの経験しかないソだーストロムをどこに配置するかという問題が出ました。ただ、ソーダーストロムには確かな運動能力が備わっており、さらに平均的な走力を持っていたことが幸い。アスレチックスはプロとして初守備ながら、彼をOFのレフトに起用したのです。これは誰が考えてもオフェンス力を維持する最適解だったのです。

 慣れないOFで守備で失敗すれば打撃にも影響しかねない状況でもありましたが、ソーダーストロムはその懸念を払拭。むしろある程度の足と捕手をやっていた強肩もあったことで平均的なLFを守る選手よりも高い評価を受けることに。

 スタットキャストは彼のOAA(Outs Above Average)に5をつけました。つまり平均的なLFよりも+5も上回っていると評価したのです。この天才は最終的にはゴールドグラブ賞のファイナリストにも残る好守備を披露。首脳陣の懸念を拭い去り、打撃を優先した布陣を敷けることになったのです。

 アスレチックスのCFには守備のよいデンゼル・クラークがおり、彼が極端に打撃が悪ければ、他の選手と代わることになりますが、RFのローレンス・バトラーとともにMLBトップレベルのOFとなっています。

 さて、ニック・カーツ加入後にLFに回ったソーダーストロムですが、その後も打撃は好調。5月から6月にかけてやや落ち込んだものの、6月からのシーズン最後の4ヶ月で.305/.359/.530をマーク。

 シーズンを通しての成績は.276/.346/.474、HR 25本、RBI 93をマーク。コンタクト率は6パーセント向上し、右投手との対戦は.278/.356/.491、左投手との対戦は.270/.315/.423をマーク。左投手にとりわけ苦手感などない数値です。

 なお、アスレチックスは2027年までジャイアンツのマイナーの球場を使用し、そこはヒッターズ・パークでもありますが、ソーダーストロムのOPSはホームとアウェイの両方で.800を超えているので、そこにまやかしはありません。2025年の成績は本物だということですね。

 アスレチックスはもう楽しみが満載です。後は投手、特にリリーバーをどう補強するかになります。すでにヤンキースからFAのマーク・ライター・Jr.を獲得し、ホワイトソックスからFAのLHPのショーン・ニューカムも獲得。彼は肘の炎症を抱えていますが、2026年は大丈夫でしょう。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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