BOS、1Bを補強
現地2024年4月27日、ボストン・レッドソックスはカブスからギャレット・クーパー(Garrett Cooper)を金銭トレードで獲得しました。こちらはもうオフィシャルです。
ギャレット・クーパーは2024年3月1日にカブスとマイナー契約を結び、開幕ロースター入りを果たし、スプリング・トレーニングでは.250/.333/.594、3 HR、6 RBIをマーク。見事に開幕ロスター入りを果たしました。
しかし、1Bスポットではプロスペクトのマイケル・ブッシュがあまりにも好調なため、出場機会に恵まれず。さらにはマイナーでホットな成績を残しているマット・マーヴィスを昇格させることに伴い、カブスは4月23日にギャレット・キーパーをDFAに。今回はそのDFA後にレッドソックスとのトレードが成立したということになります。
カサスを60 Day IL に
レッドソックスがギャレット・クーパーを獲得した背景は1Bのトリストン・カサスが肋骨を傷めてIL入りしたことに依ります。そのカサスですが、当初は左肋骨の骨折と見られていましたが、現地2024年4月27日に正確な症状が判明。左胸郭の軟骨断裂と診断されました。場所は当初の診断と同じですが、骨折よりもむしろ厄介で復帰時期が不透明になったレッドソックスは、1Bに起用しているボビー・ダルベックが打撃で苦戦していることもあり、補強を決断。そしてギャレット・クーパーのロスターのスペースを空けるためにカサスを60 Day ILに移しました。
ギャレット・クーパーとは
そのギャレット・クーパーですが、2024年のレギュラーシーズンは12試合に出場。打率.270、OBP .341、SLG .432、HR 1、RBI 6をマークして好調だったのですが、上述のように元ドジャースのマイケル・ブッシュが.289/.347/.554、6HR、17 RBIと好調カブスを牽引する活躍を見せていたことから、出場機会に恵まれていませんでした。
さらに、カブスが昇格させたマット・マーヴィスのトリプルAアイオワでの成績は.288/.402/.606、HR 5、RBI 13、二塁打6。確かにホットですが、マット・マーヴィスは2023年もマイナーで驚異的な活躍を見せつつ、メジャー昇格後は.167/.242/.289と大苦戦。この昇格で成長度合いを見られそうです。
元MIAの中心選手
さて、ギャレット・クーパーですが、マイアミのイメージが強い人が多いと思います。1990年12月25日生まれで現地2024年4月27日時点で32才。ドラフトは2013年のブルワーズの6巡目指名。2017年のトレードデッドラインでブルワーズがヤンキースから左腕のタイラー・ウェブを獲得したトレードでヤンキースへ移籍。MLBデビューはそのヤンキースへ移籍後のことで2017年。
その2017年のオフ、ヤンキースがマーリンズからマイケル・キングとインターナショナル・ボーナス・スロットを獲得したトレードで左腕のケイレブ・スミスとともにマイアミに移籍。
マイアミでは2018年から2023年のトレード・デッドラインまで6シーズン在籍。427試合に出場し、.269 /.338/.436、HR 52、RBI 201をマーク。特に2022年には119試合に出場し、.261/.337/.415、二塁打33、RBI 50をマークしてオールスターにも選ばれました。
2023年のトレード・デッドラインでパドレスへ移籍。マイアミはライアン・ウェザーズを獲得しました。パドレス移籍後は.239/.323/.402とあまり目立った活躍が出来ず、オフにFA。カブスとマイナーディールでサインしたという流れです。
ボビー、またしてもAAAに
レッドソックスはギャレット・クーパーがまだFAであった2024年1月にも獲得を考えていたようです。まだカサスも未知数なところがありましたし。よって、よく知った選手でもあり、CBOのクレイグ・ブレスローは元カブスのピッチング・コーチですから、カブスのネットワークも駆使しての調査というところでしょう。
クーパーは2023年はやや低迷しましたが、本来はかなりの安打マシーン。大きいのは期待できませんが、二塁打が多いのは良いポイントですね。
これにより、現在カサスの穴を埋めているボビー・ダルベックは、またしてもAAAウースターに逆戻りということになりそうです。ボビーは守備では貢献していたものの、打撃では.093/.152/.116、43ABで23SOという壊滅的な打撃成績でした。本来の長打力が火を吹くのはいつになるのでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。
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