スポンサーリンク

【2023NLCS7】Dバックスが快進撃でWSへ進出!MVPはK・マルテ!フィリーズは打線が沈黙

Dバックス、2001年以来のWS進出決定

 このワールドシリーズの顔会わせを予想した人はいるのでしょうか?

 現地2023年10月24日、Dバックスとフィリーズの決戦となったNLCS Game7でDバックスがフィリーズを4-2の僅差で下して勝利。見事にワールドシリーズ進出を決めました。

 NLDSでドジャースをスウィープしたDバックスでしたが、NLCSではさすがにベンチも含めた前方面でバランスの良かったフィリーズには勝てないだろうと思っていましたが、2連敗からのカムバックで見事に4勝を上げ、ワールドシリーズ進出を決めました。

MLB Gameday: D-backs 4, Phillies 2 Final Score (10/24/2023)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

 メジャーのポストシーズンは本当にわからないと改めて思った次第です。

ケーテル・マルテが記録づくめのMVP

 MVPに輝いたのは、ケーテル・マルテ(Ketel Marte)。

【YOUTUBE】Ketel Marte wins NLCS MVP!! (D-backs star WENT OFF!)

 この日は最初の3打席は右打席に立ち、いずれも三振に倒れたものの、7回にはホセ・アルバラードとの対戦ゆえやはり右打席に入りましたが、今度はRF線に二塁打を放ちました。

史上初のPSキャリア1試合目から16試合連続安打

 このヒットでケーテル・マルテはポストシーズン初出場のゲームからの連続安打試合を16に伸ばし、これはMLB最長記録となりました。それまでは1995年から1996年にかけてブレーブスのマーキス・グリソム(Marquis Grissom)がポストシーズン・デビュー・ゲームから15試合連続安打を放っていました。

 ケーテル・マルテの初のポストシーズン・ゲームはDバックスの直近でのポストシーズン進出となった2017年に遡ります。このポストシーズンではDバックスはまずワイルドカードでロッキーズと対戦し、11-8で勝利。NLDSに進出しました。マルテは5打数3安打。

 同年のNLDSではドジャースと対戦。Dバックスは残念ながらスウィープされましたが、ケーテル・マルテはGm1、2、3でそれぞれ2安打、1安打、1安打を放ち、ポストシーズンのデビュー戦から4試合連続安打を達成。

 そして2023年。ブルワーズとのワイルドカード・シリーズでは2試合でそれぞれ1安打ずつ。このうちGm1ではHRを放っています。リベンジとなったドジャースとのNLDSでは今度はDバックスがスウィープ。マルテはGm1、2、3でそれぞれ1安打、2安打、2安打を放ち、この時点でPS通算9試合連続安打を継続。 

 そしてフィリーズとの決戦となったNLCSでは全7試合で、1安打、2安打、3安打、2安打、1安打、2安打、1安打をマーク。計16試合連続安打となっています。

PSでの17試合連続記録もかかる

 これまではポストシーズンの「デビューゲームからの」連続安打記録ということでしたが、実はその括りを外してもケーテル・マルテはPSでの連続試合安打記録に迫っています。

 これまでのポストシーズンでの連続試合安打は17試合。マニー・ラミレス、デレク・ジーター、ハンク・バウアー(Hank Bauer/NYY)の3人のみが達成しています。

 ケーテル・マルテは、現地27日(金)からグローブライフ・フィールドでのレンジャーズとのワールドシリーズを控えています。今季で記録更新もあり得る状況となっております。

 ケーテル・マルテのNLCSでの成績は、31-12、.387/.406/.581/ .987。2塁打 4本、3塁打 1、HR 0、RBI 3、SB 1、BB 1。NLCSでの最初の4試合で打率.067と苦戦したコービン・キャロルの不調を十分すぎるくらいに埋めました。さすがの兄貴分という活躍でしたね。

コービン・キャロルがGm7で復活

 上述のようにNLCS開幕後はまるで元気のなかったコービン・キャロルですが、Gm5から復活の兆しを見せ始め、Gm7になってようやく復活。この日は4打数3安打、2 RBI、2 Run、2 SBと大活躍。

 これでワールドシリーズが面白くなってきましたね。

ブランドン・ファートが好投

 もはやDバックスのローテーションの重要な柱となった感のあるGm7先発のブランドン・ファート。相手がレンジャー・スアレスということで辛抱強く失点を抑える投球が要求されましたが、フィリーズ打線を4イニング、被安打4,失点2、BB 2、SO 7に抑える好投。欲を言えばベンチとすれば5イニングまではマウンドを死守してほしかったでしょうが、Gm7なので十分すぎるゲームメイクだったと思います。まずはゲームを壊さないことが第一でしたから。

JFKを彷彿とさせるギンケル、シーワルド

 Dバックスはもはやかつての阪神のJFKを彷彿とさせる投手リレーを完成。8回にはケビン・ギンケル、9回にはポール・シーワルドが登板というフォーマットが完成しましたね。

【ケビン・ギンケルのスタッツ】

PSGIPERA
NLWC22.10.00
NLDS22.00.00
NLCS44.20.00

【ポール・シーワルドのスタッツ】

PSGIPERA
NLWC22.00.00
NLDS22.00.00
NLCS44.00.00

 相手打線に「8回までになんとかしないと・・・」という焦りを生じさせる2人のスタッツは凄まじいです。MVPはどうしても打者になってしまいますが、この2人のどちらかがMVPでもおかしくなかったですね。

フィリーズ、打線が沈黙

 フィリーズはNLWCやNLDSの勝ち上がり方、ベンチ、打線、ローテーション、ブルペン、守備とまさに全方面で盤石の体制を整え、デーブ・ドンブロウスキーPOBOのチームづくりがさすがだと思わせていたのですが、まさかの失速となりました。G3からおかしくなりましたね。それまでの戦い方とは別人になってしまいました。

  • G1:9安打/ 5得点 【5-3で勝利】
  • G2:11安打/ 10得点 【10-0で勝利】
  • G3:3安打/1得点 【1-2で敗戦】
  • G4:8安打/5得点 【5-6で逆転負け】
  • G5: 9安打 /6得点 【6-1で勝利】
  • G6: 6安打/1得点【1-5で敗戦】
  • G7: 5安打/ 2得点【2-4で敗戦】

 Gm7では打線のコアとなるシュワーバー、ターナー、ハーパー、カステヤーノスの4人で15打数1安打。ハーパーはさすがに逆方向を意識した打撃を見せていましたが、いかんせんツキもなかったです。ターナーもカステヤーノスも逆方向への打球をよく放っていたにも関わらず、NLCSの中盤以降はスイングに粗さが目立ちました。これはさすがの彼らも焦りを感じていたのかもしれませんね。

 ロブ・トムソン監督もGm7でザック・ウィーラーを投入しましたが、本当なら勝ちゲームでマウンドに上げたかったでしょうね。

 しかし、フィリーズの野球はとてもおもしろかったことは事実。また来年も楽しみです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
【MLB2025】ロッキーズ、パドレスに0-21で大敗!さらに深刻な局面へ(今季3度目の8連敗)!
【MLB2025】大谷が9回に勝ち越し3ランHR!ドジャースが超乱打戦を制す!(2025/5/9)
【MLB2025】好調ハンター・グリーンが鼠径部を傷めて3回で途中降板へ
【MLB2025】マリナーズがレンジャーズからOFのレオディー・タベラスをウェーバーで獲得
【MLB2025】メッツ、ジェシー・ウィンカーとA.J.ミンターが離脱へ
【MLB2025】大谷が第9号HR!F・フリーマンが通算350号!しかし、LADはテオスカー・ヘルナンデスがILの見込み
【MLB2025】今永が左ハムストリングスを痛めて降板!カブスは今永降板後に失点して敗戦。(追記あり)
【MLB2025】ジェイコブ・デグロム、MLB最速でキャリア1,700奪三振を達成!ダルビッシュ、R・ジョンソンを抜く!(追記あり)
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー初勝利!大谷も第8号援護HR!
【MLB2025】レッドソックス、トリストン・カサスのシーズン・エンドで1Bをどうする?
【MLB2025】3月/4月のPOM(Player of the Month) が決定!山本由伸がNL最優秀投手賞に
【MLB2025】タイガースが前田健太投手をDFAに
【MLB2025】ロッキーズが勝利!チェイス・ドーランダーがクリス・セールとの投げ合いに勝利!
【MLB2025】大谷、ウィメンズナイトでリードオフHR!S・アルカンタラから強烈な一発!
【MLB2025】菅野、初のスコアレス登板の相手はヤンキース!セドリック・マリンズも好捕で援護
【MLB2025】このギャップ!緊迫した展開の幕切れはまさかのリトルリーグ・エラー(TEX@SFG)
【MLB2025】ジャレン・デュランがホームスチールを決める!ジャコビー・エルズベリー以来、16年ぶり
【MLB2025】コリン・レイ(カブス)、先発転向3試合でERA 1.35! J・スティール離脱の穴を埋める
【MLB2025】ポール・スキーンズ、山本との投げ合いを制す!ドジャースは打線が沈黙して3連敗
タイトルとURLをコピーしました