定義とルールを改めて
現地2026年6月17日、大谷選手がレイズ戦で投手ONLYで先発出場し、6回裏にDHで入っていたミゲル・ロハスに代わって代打で出場したシーンがありました。
改めて2Way PlayerとDHのルールについて記載しておきたいと思います。
2 Way Player(二刀流)とは
今季、開幕して早々にカブスのクレイグ・カウンセル監督から二刀流に関して物言いが入ったことがありました。この2 Way Plaerのルールを適用されているのは大谷選手だけじゃないか?と。ドジャースだけがその恩恵に預かっていいのか?ルール見直しの時期ではないか?というものでした。

二刀流の定義としては、以下です。
- 二刀流選手となるには、現在のMLBシーズン、または過去2シーズンのいずれかで、以下の条件を満たしている必要があります。
- 野手または指名打者としてMLBの試合に20試合以上先発出場し、各試合で最低3打席に立ったこと
- MLBで20イニング以上を投球したこと
そして運用ルールについては下記が定められています。
- アクティブ・ロースターに登録されている選手は、原則として野手か投手のいずれかに指定されなければならない。
- しかし、一定の条件を満たす選手については、3つ目の区分として『二刀流プレイヤー』が設けられている。
- 各チームは、ロースターに13人の投手しか登録できない。ただし、9月1日のロースター拡大後は、レギュラーシーズン終了まで14人となる。
- 野手は、延長戦の場合、あるいは9回終了時点で自チームが8点以上リードしているか、8点以上ビハインドしているといった大幅な点差がある場合を除き、マウンドに立つことは認められない。
- 一方、二刀流選手はどのような試合状況でも登板が可能であり、チームの投手枠13人の制限にはカウントされない。
この最後のところがクレイグ・カウンセル監督がクレームを入れたポイントでもあります。

大谷ルールとは何か?
そして大谷選手が登場したことにより、大谷ルールというものが施行されました。
2021年シーズン以前は、二刀流選手はマウンドに立っている間のみ、同一試合で打撃と投球を行うことが認められていました。よって、2021シーズン、大谷選手はマウンドを降りた後、OFを守って打席に立っていました。また、大谷選手は2021年はエンゼルスにいたので、ALでDHあり(この当時はNLはDHなしで、投手も打席に。NHのDH採用は2022年から)。
その後2022シーズンからこのルールが変更され、自ら打席に立つ先発投手は、マウンドでの投球を終えた後も指名打者として試合に残留できるようになりました。これが大谷ルールです。

DHと大谷ルールの運用
そして「大谷ルール」のスタートにより、DHを含めた運用がやや複雑になりました。
規則5.11(b)によれば、「先発投手が自ら打席に立つ場合(DHとして)、規則5.11(a)の適用上、その選手は2人の別の人物とみなされる。このような場合、監督はチームのラインナップカードに10人の選手を記載し、この選手を2回記載しなければならない――1つは先発投手として、もう1つは指名打者(DH)として。
したがって、先発投手が交代となった場合、その選手は指名打者(DH)としてプレーを継続できるが、その試合で再び投球することはできなくなる。
また、指名打者(DH)が交代となった場合(DHのみで出場して交代となった場合)、その選手は投手としてプレーを継続できる(ただし、自ら打席に立つことはできなくなる)。
二刀流選手が先発投手と指名打者(DH)の両方の役割を同時に交代させられた場合、その両方の役割を別々の選手として務める別の二刀流選手に交代させることはできない(これは、先発投手が自ら打席に立つことを明記した最初のラインナップカードにおいてのみ可能である)。」
「大谷ルール」はリリーフ登板にも適用されるのか?
二刀流選手は、先発投手として登板する場合にのみ、スタメン表に投手とDHで2回記載される。
もし二刀流選手が指名打者(DH)として先発し、その後守備で投手へと交代した場合、その選手がマウンドに立っている間のみ、スタメン表に残ることができる。
規則5.11(b)によれば、「その[二刀流選手]が投手として打席に立つか、指名打者(DH)として走者となる場合、その行為によって当該球団の指名打者枠が失われることはない。また、指名打者(DH)が守備において投手の役割を担った場合でも、指名打者枠は失われない。
ただし、当該選手がマウンドまたは指名打者の役割から、投手以外の守備位置へ交代した場合、その交代により、当該球団の指名打者としての役割は、その試合の残り時間において終了する。
投手ONLYで出場→試合後半に打席に立つことはできるか?
これは「YES」です。しかし、先発投手としてのみ登録されている二刀流選手は、スタメン表に2回名前が記載されていないため、代打として出場することはできません。また、指名打者(DH)に切り替えることもできません。
規則5.11(a)(10)によると、「試合の先発投手が指名打者(DH)の代わりに打席に立つか、走者として出場した場合、その行為により、当該球団におけるその試合の残りの時間、指名打者(DH)の役割は終了する。試合の先発投手は、指名打者(DH)の代わりにのみ代打または代走として出場することができる。」
現地2026年6月17日のDHのミゲル・ロハスの代わりに代打で出たケースがこれになります。この後、ドジャースは2番手以降を5番に登録し続けました。
二刀流選手は、投手から他の守備位置へ移動することができますが、それによりチームは指名打者の枠を失うことになります。
規則5.11(a)(8)によれば、「試合中の投手がマウンドから守備位置へ移動した場合、その移動により、当該球団の指名打者の枠は、その試合の残り時間において失効する」
まとめ
2021年以前
- ALのDHはマウンドを降りれば、打席に立つことが出来なかった。
- DHが他の守備位置につくか、投手が別の守備位置に回るとDHは消滅。
よって、大谷選手がDH&Pで出場して、試合途中に降板し、それでも彼を打席に立たせたい場合は、マッドン監督は大谷選手をRFに起用。ただし、降板時点でエンゼルスのDHは消滅していた。
2022年以降
- 二刀流の選手がDH & Pで先発出場した場合
- 投手を降板→そのままゲームにはDHとして残ることが出来るようになった
- ただし、降板後に再度マウンドには立てない
- 投手とDH双方とも交代→別の二刀流の選手を起用できない。
- 投手を降板→そのままゲームにはDHとして残ることが出来るようになった
- 二刀流選手がDH ONLYで出場した場合
- DHから投手へ=可能
- ただし、もう打席には立てなくなるが、DH枠は残る
- DHから投手へ=可能
- 二刀流選手が投手 ONLYで出場した場合
- 降板後、DHへの切り替えは不可
- ただし、DHへの代打として出場することは可能→その後、チームはDH枠を失う
またもっとわかりやすいものが出来たら更新しておきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
