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【MLB2026FA】Dバックスがザック・ギャレンと1年で再契約へ!QOと同じ金額で合意!

ザック・ギャレンがDバックスに復帰

 現地2026年2月13日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは今オフにFAとなり一旦市場に出た右腕のザック・ギャレン(Zac Gallen)と1年契約で再契約することになりました。こちらはフィジカル・チェックの結果待ちで、通過後に正式発表となります。

 ザック・ギャレンは今オフのFAで非常に気になっていた逸材でしたが、FA未契約のままこの時期に到達。2026年はWBCもあるのでピッチャー&キャッチャー・レポート(バッテリーのワークアウト開始日のこと)が例年より数日早く、Dバックスは10日からすでにスタート(なお、ザック・ギャレンはWBCのロスターには入っておりません)。

 もはやシーズンへの影響を考慮し、単年で手を打ったという形になりました。ザック・ギャレンんはDバックスが苦戦していた頃も含めて4年連続二桁勝利という実績を引っ提げてのFA市場参入でしたが、今オフは思惑が外れたようです。

契約内容

 Dバックスとザック・ギャレンの契約内容はご覧の通り。

  • 1年/$22.025M(2026)
    • 繰延払い:$14M ($2.8M/年を2031-35年の間に5回受取り)
    • 2026年は実質:$8M強の支払い

QOとマッチした金額

 ザック・ギャレンは今オフ、初FAでQO(クオリファイング・オファー)を提示されましたが、それを拒否して市場に出ておりました。そのQOの金額がちょうど$22.025Mでしたので、それに合わせた形の金額となりました。

 ただ、Dバックスの贅沢税上のサラリーの計算は繰延払いを考慮した金額になり、しかも約2/3の金額がそれですから、現在価値を考慮すると$20M未満となる見込みです。

 Dバックスはブルペン補強で12日にポール・シーウォルドとも合意。2人がロスターに入るにはロスター調整をする必要があります。今のところ、アンドリュー・ソールフランクが60 days ILにおり、それでもフル。6月に復帰予定のコービン・バーンズは11月にロスターを明らかにするため、60 days ILから復帰させましたが、まだ戻しておりません。そのあたりの調整も気になるところではあります。

2025年に苦戦したギャレン

 ザック・ギャレンはFA前のファイナルイヤーの2025年は先発ローテーションで皆勤とも言える33試合に登板。イニング数も192.0を記録するなど、イニング・イーターとしては素晴らしい仕事ぶりを発揮。

 しかし、いかんせんERA 4.83に表れている通り、キャリア・ワーストのシーズンとなってしまいました。チーム状態もありましたが、勝敗も13勝15敗。この品質ダウンが市場から魅力を削いでしまった要因で、ここまで残ってしまった理由でもあります。キャリアワーストのシーズンと言っていいでしょう。なお、エージェントはボラス・コーポレーションでしたが、苦戦しましたね。

 特にER(自責点)は二桁勝利を上げ始めた2021年からは50から80の間で推移していたにもかかわらず、2025年は103を記録。ERA 4.83に表れている通りです。SOレートもMLB平均が22.7%なのに対し、ギャレンはデビュー以来、25%から28%を記録していたのに対し、2025年は自己ワーストの21.5%。

 シーズン序盤は特に不調で、ギャレンは最初の4ヶ月間(7月末時点)は127.0イニングでERA 5.60でした。この時点でDバックスは「売り」を選択し、ジョシュ・ネイラー、ユーヘイニオ・スアレス、メリル・ケリー、シェルビー・ミラーを放出したのでした。

8月以降は復調

 ただ、8月以降は復調し、11試合に登板して65.0イニングを投じ、ERAは3.32を記録。クオリティー・スタートも8試合を数えました。Dバックスもギャレン登板日は7勝4敗の成績を残し、7月に「売り」を選択したにも関わらず、結局、最終週末までワイルドカード争いに食らいつくことができ、あわよくばポストシーズンも見えていたのでした。ギャレンがその大きな要因だったことは間違いありません。

 ただ、最後の2ヶ月のSOレートも20%ほどで、ここは改善していなかったのです。

4シーム、カットが打たれている

 不調の要因ですが、ギャレンの球質には劇的な変化はありませんでした。4シームのアベレージ・ベロシティーは93.5mphで、ほぼキャリア平均で、これは右投げの先発投手としてはリーグ平均でもあります。そして相手打者の4シームの打率は2025年は.247で、2024年の.282でしたから、むしろよくなっているくらい。

 ただ、カットボールの打率は悪化しました。2024年の.250から.370へ。カット・ボールは2023年から打たれ出しております。 

 ザック・ギャレンの特徴でもあるナックルカーブとチェンジアップはまだ健在で、ナックル・カーブは2024年は.148だったのに対し、2025年は.219に上がっておりますが、まだ低打率をキープ。チェンジアップは2024年の.270から2025年は.202にダウンしています。

 ギャレンがなんらかのモデルチェンジをするのかは注目ですね。

Dバックスのローテーション

 ザック・ギャレンが復帰したことにより、Dバックスのローテーションはかなり安定することになりました。すでにメリル・ケリーも復帰させておりますし、ライン・ネルソン、エドゥアルド・ロドリゲス、ブランドン・ファートと力強いローテーションを構築。ギャレンを含めてNO.5まで揃っています。

 もし、6人目ということなら、FAで獲得したマイケル・ソロカの名前が上がります。ただ、Dバックスが5人でローテーションを回すようなら、ソロカはロングリリーフの役割を担うことになりそうです。

 そして真のエースであるコービン・バーンズはトミー・ジョン手術から復帰します。早ければ6月ですが、Dバックスはオールスターブレイク前後の復帰と見込んでいます。

ザック・ギャレンとは 

 前後しますが、ザック・ギャレンの簡単なプロフィールを。1995年8月3日生まれの30歳。ドラフトは2016年のカージナルスの3巡目指名。

 ドラフト翌年の2017年12月、カージナルスがマーセル・オズーナを獲得したトレードで、ザック・ギャレンはサンディー・アルカンタラらとともにマイアミに移籍。これも後にすごいトレードとなりましたね。

 そしてマイアミ在籍時の2019年にメジャー・デビュー。6月20日のカージナルス戦でデビューし、7月末までに7試合に登板してERA 2.72を記録するなど大いに活躍。

 これにより、同年のトレード・デッドラインでコンテンデーではなかったマイアミが「売り」に入り、ギャレンをDバックスにトレード。この時、マイアミが獲得したのがジャズ・チザム・Jrでした。

 Dバックスに移籍後、2019年9月4日のパドレス戦で7回までノーヒットノーランを続け、1アウトでマニー・マチャドにシングルヒットを許すなど快投を続けました。デビュー・イヤーは80.0イニングでERA 2.81を記録。

 2年目のシーズンの2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより60試合に短縮され、それでもギャレンは12試合に先発し、3勝2敗、ERA 2.75を記録。これはDバックスではメリル・ケリーと並ぶ成績に。

 2021年4月25日のブレーブス戦で自身初のシャットアウト(完封)勝利を記録。この試合はダブルヘッダーの初戦で、まだコロナパンデミックの影響があったため、ダブルヘッダーは7イニングの設定でした。ちなみに、この日の2戦目ではマディソン・バンガーナーが非公式ながらノーヒット・ノーランを記録しています。

 ちなみに2021年のDバックスは110敗を記録しております。

圧倒的だった2022年

 2022年は8月末までに勝利数、先発投球回数、投球回数、奪三振数で自己ベストを更新。特に8月は5勝0敗、ERA 0.68という圧倒的な数字を残し、8月のNLPOM(月間最優秀投手)に選ばれました。 また9月4日のブルワーズ戦では5-1で勝利。7イニングを2安打に抑えて41.1イニングにわたり無失点を記録。この記録は1920年以降で8番目に長い記録となり、この期間に6試合連続で6イニング以上無失点を記録した4人目の投手となりました。なお、この無失点記録は9月11日、コロラド・ロッキーズの4回まで続き、44.1イニングまで継続。これはALとNLの歴史の中で7番目に長い記録となりました。2022年は31試合に登板し、13勝4敗、ERA 2.54、184.0イニングで192奪三振を記録。2022年NLサイ・ヤング賞の投票で5位にランクインしました。

 2023年も好調で、シーズンを17勝9敗、ERA 3.47、210.0イニングで220奪三振で終えました。ERAは7位、勝利数は2位、勝率は8位、WHIPは6位、投球回数は2位、奪三振は3位でNL サイ・ヤング賞の投票では3位に入っております。

 2024年は29試合に​​先発し、148.0イニングを投げて14勝6敗、ERA 3.65を記録。

 ここまでヘルシーさを継続し、長期間の離脱がないのが素晴らしいザック・ギャレンでした。2026年は復活してもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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