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【MLB FA2020】ゲリット・コールはヤンキースに決定!投手最高の9年324Mドル!

ゲリット・コールも決定!

 現地2019年12月10日、アストロズからFAとなっていたゲリット・コール( Gerrit Cole )のディールが決定!なんとヤンキースと合意です。しかも契約は驚くばかりのディールとなりました。

9年324Mドルで合意

 契約内容は9年(2020-28)、$324M(3億2千4百万ドル)。

 単に100を掛けただけの日本円への換算でざっと324億円。2019年12月10のレートの1USD当たり108.67円で換算すると、352億837万7999円もの金額になります。

サラリーは36Mドル

 支払いのスケジュールが出ていないので、シンプルに均等割で考慮すると、サラリーは$36M。100円換算ならざっと36億円です。

その他合意条件

 他の合意条件を見てみます。現状わかっているのは以下の2点。

  • 2024シーズン終了後にオプトアウトあり。
  • フル・ノートレード条項

 オプトアウトした場合にどうなるのか?ストラスバーグのように繰延払いがあるのかは現時点では不明です。分かり次第追記します。

大型契約の中でもハーパーに匹敵

 過去の大型契約を見てみます。便宜上番号を振っていますが、これは契約金額順です。よって年数に前後はあります。

 また@マークは年俸単価ですが、実支払額ではなく総額を契約年数で割ったAAV(Annual Average)で出しています。

 今回のゲリット・コールの契約は金額の大きさから言えば3位ですが、年あたりのサラリーは断然、ゲリット・コールの方が上。ストラスバーグもよい位置に食い込んでいます。

  1. マイク・トラウト& LAA :
  2. ブライス・ハーパー& PHI :
    • 13年$330M (2019-Feb) @$25.4M
  3. ゲリット・コール&NYY:
    • 9年324M(2019-Dec)@36M
  4. マニー・マチャード & SDP:
  5. ジャンカルロ & MIA:
    • 13年$325M(2014-Nov)@$25M
  6. ノーラン・アレナド&COL:
  7. アレックス・ロドリゲス & TEX:
    • 10年$252M (2000-Dec)
  8. スティーブン・ストラスバーグ:
    • 7年/$245M(2019-Dec)@$35M
  9. アレックス・ロドリゲス & NYY:
  10. A・プホルズ & LAA :
    • 10年$240M 
  11. R・カノー&SEA :
    • 10年$240M 
  12. D・プライス & BOS:
    • 7年$217M @$30M
  13. P・フィルダー & DET:
    • 9年 $214M 
  14. マックス・シャーザー & WSH:
    • 7年$210M @$30M
  15. ザック・グレインキ&ARI:
    • 6年$206.5M(2015-Dec)@$34.4M
  16. ジェイソン・ヘイワード & CHC:
    • 8年$184M @$23M
  17. クリス・セール & BOS :
  18. エリック・ホズマー & SDP:
    • 8年$144M @$18M

投手の契約

 さらに投手の契約の中でのAAV(1年当たりの年俸単価)はご覧の通りです。ゲリット・コールが投手史上最高のサラリーとなりました。なお、上記の総合のランクでも3位ですから契約規模も投手史上最高です。

  • ゲリット・コール&NYY: @36M
  • スティーブン・ストラスバーグ: @$35M
  • ザック・グレインキ:@ $34.4M
  • ジャスティン・バーランダー :@$33M-HOUと2年66M(2019年3月)
  • マックス・シャーザー :@$30M
  • デービッド・プライス :@$30M
  • クリス・セール: @30M(2020)-やや特殊なので彼だけ実支払い額です。

ゲリット・コールとは

 改めて、ゲリット・コールのことを簡単に紹介されていただきます。1990年9月8日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの29才。2020シーズンも大半を29才で過ごします。

 アマチュアドラフトですが、実は1度ヤンキースから指名をもらっていました。

  • 2008年 高卒時:ヤンキース1巡目(全体28位)
  • 2011年 大学時:パイレーツ1巡目(全体1位)

 2013年にパイレーツでメジャーデビュー。衝撃デビューでしたね。静かなフォームは今と同じで、今よりもグラブを抱え込むような感じでした。それでも100mhpを連発。

 2015年には19勝8敗。この年はオールスター出場、サイヤング賞投票4位、MVP投票19位。

 2018年1月にアストロズに移籍。

 アストロズ移籍以降は打線の援護も得てついに2019年には20勝を達成しました。もうポストシーズンでは当たり前に勝つと計算されていたほど。本人はしんどかったでしょうが、それくらい高い評価を受けていた投手と言っていいでしょう。

  • 2013: 10勝7敗 ERA 3.22
  • 2014: 11勝5敗 ERA 3.65
  • 2015: 19勝8敗 ERA 2.60
  • 2016: 7勝10敗 ERA 3.88
  • 2017: 12勝12敗 ERA 4.26
  • 2018: 15勝5敗 ERA 2.88
  • 2019: 20勝5敗 ERA 2.50 ERA/奪三振タイトル

 MLB通算7年で94勝52敗、ERA 3.22。

ヤンキース贅沢税は基準額超え

 今回のゲリット・コールの大型ディール決定で気になるのがヤンキースの贅沢税です。現地2019年12月10日時点での総額はざっと$245M。これは40manロスターの総額で、この中にはゲリット・コールの$36Mも入っており、フィリーズ入りとなったディディ・グレゴリアスのサラリーは入っておりません。トレードの噂が出始めたJ.A.ハップ分もカウントしています。2020年の基準額が$208Mですから、もう$37M以上オーバー。ちょっと削りにかかるでしょうね。

【2020ヤンキース贅沢税上のサラリー】現地2019年12月10日時点

  • コール: $36M
  • スタントン: $25M
  • 田中投手: $22M
  • ハップ: $17M
  • チャップマン: $17.4M
  • ブリットン: $13M
  • パクストン: $12.5(調停イヤーでその予想額)
  • ルメイヒュー: $12M
  • ヒックス: $10M
  • セベリーノ: $10M
  • オッタビーノ: $9M
  • A・ジャッジ: $5.9M(調停イヤーでその予想額)
  • G・サンチェス: $4.7M(調停イヤーでその予想額)
  • トミー・ケンリー: $3.6M
  • G・アーシェラ: $3M

 コールとスタントンだけで$61M。田中投手を入れると$83M。

 ちなみに超優良クラブのレイズの2019シーズン終了後の40manの総額は$88.8Mくらいに落ち着きそうです。あくまで参考情報です。

ゲリット・コール、東海岸を選ぶ

 カリフォルニア・ネイティブのゲリット・コールは結局東海岸を選びました。カリフォルニア・ラブの情報が飛んでいただけにエンゼルスに決まらず、残念の極みですが、やはりFAの早い時期からそのような情報が飛び交うということはその逆、つまりより高い評価のところに行くよという暗号にだったかもしれませんね。コールがカリフォルニアを好きなのは事実。ただ、そこだけが独り歩きするようにリークして交渉相手に心理的競争を起こさせる。

 誰がしかけたとかは、わかりません。あくまで筆者のファンタジーですから。皆そう思いますよね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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