【MLB 2020 FA】ストラスバーグ、空前の7年245Mドルでナッツと再契約へ!

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ストラスバーグがナッツに戻る!

 現地2019年12月9日、ウインターミーティング2日目。ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg )のディールが決定し、ナショナルズと再契約となったことが明らかとなりました。

 ナショナルズは2019ワールドシリーズMVPを獲得した頼りになる右腕の流出を阻止しましたね。では大型契約となった詳細を見てみたいと思います。

契約内容

 7年(2020-26)/$245M(2億4,500万ドル)。仮にこの日のレート、1ドル当たり108.63円で換算すると、266億6,138万6千円です。

支払いスケジュール

  • 2020-26: $35M/年

 年俸は上記の通り、$245Mを7年で均等割した$35Mなのですが、このうちの一部が繰延払いとされています。これはザック・グレインキらと同様のやり方です。

ジャスティン・バーランダーがアストロズと契約延長で合意。投手最高の年平均年俸に。ザック・グレインキの年平均年俸との比較などこの契約の詳細について書いています。

 詳細は下記に記載しますが、年間約$11.43M分が2028年から30年の3年間に支払われるということです。よって、2020年から2026年までのナッツの当面の支払いは$35Mから約11.43Mを差し引いた$23.57Mです。

繰延払い分
  • 計$80M分
    1. =約$11.43/年 x 7年 ※端数切り上げ
    2. 受け取り年:2028年から30年
    3. 1%の利率をプラス

 繰延払いの合計額は$80Mに設定されており、それを7年で割ると、年当たり約$11.43Mになり、それを2028年から30年にかけて恐らく3回かと思うのですが、それで受け取りましょうというやり方。

現在価値で$245M は$228.9M

 現在価値とは同じ金額でも今の金額と未来の金額では価値が違うという考え方。未来の金額は金利がついているから、同じ金額ならその分を差し引かないと今の価値は出ませんよねという概念です。

 この場合だと未来の$80Mドルは金利がついた上での$80Mドルですから、その金利分を割り引きましょうという考えです。 

 金利のレートは割引率と言ったりしますが、その設定は専門家でないとわかりませんので詳細は省略します。現地2019年12月9日に選手会側が計算して出した$245Mの現在価値は、$228.9Mだったようです。これは繰延分の$80Mに現在価値適用したのでしょう。現在価値については詳しくはファイナンスの専門家が近くにいらっしゃる方は聞いてみてください。

 下記のように年度ごとに寝かす時間が変わってくるので、計算は複雑。エクセルの関数で設定はできそうですけどね。

【2028受け取り】

  • 2020: $11.43M –【時間】 21→22→ 23→24→25→26→27→28
  • 2021: $11.43M –【時間】22→23→ 24→25→26→27→28 
  • 2022: $11.43M –【時間】23→ 24→25→26→27→28

 そして、3.に書かれてある1%の金利をプラスというのは、現在価値に直した場合、金利分が割り引かれるので、ナッツは繰延分に1%の金利をつけて支払ってくださいねという設定にしています。

ボーナス

  • MVP/サイ・ヤング賞ボーナス
    • 1位: $500K
    • 2位: $250K
    • 3位: $150K
    • 4位: $100K
    • 5位: $75K
  • WS MVP: $250K
  • ASG/GG/SS: それぞれ$100K

旧契約との比較

現地2019年11月3日、ストラスバーグがオプトアウトを実行しました。
旧契約旧契約の繰延分
・2017: $15M
・2018: $15M
・2019: $35M=>$30M繰延
・2020: $25M=>$10M繰延
・2021: $15M
・2022: $15M
・2023: $45M=>$30M繰延
繰延払い分計$70M
・2024-30: $10Mずつ支払い
(7年間)


・2019オプトアウト
$30Mを2020-22に$10Mずつ繰延払い

・2020オプトアウト
$40Mを2021-24に$10Mずつ繰延払い

 今回の契約は2020年以降のそれを上書きする形となっています。もうすでに2019年分の繰延払分が2020年にはいってくるという、本当に天国のような設定になっています。

D・プライスとZ・グレインキを抜く

 今回の$245Mという金額はデービッド・プライスの$217 Mを上回り、さらにアニュアルベースで$35Mという単価は、ザック・グレインキの$34.4Mを上回りました。しかし、それは暫定。

ゲリット・コールは$300M超えか

 後に控えるもうひとりの注目右腕、ゲリット・コール(Gerrit Cole)はこれを総額、サラリーの上で超えてきそうです。その額、$300Mになるのでは?とも言われています。事前に$300Mが漏れたということはその上もあるかもしれません。

ストラスバーグの活躍

 スティーブン・ストラスバーグは2009年アマチュアドラフト全体1位。2010年6月8日のデビュー戦で14奪三振を奪う衝撃デビュー。

 しかし、デビューイヤーの2010年7月、右肩にハリを覚えて離脱。さらに前腕の不調も訴え、MRIを撮ったところ、UCLが断裂していたことが判明。同年9月にトミージョン手術を受けました。

 2011年9月にマウンドに復帰。5スタートで2勝3敗。

 本格復帰となった2012年、シーズン15勝6敗、ERA 3.16で復活。しかしクラブ側からイニング制限がかかり、159.1イニングで9月3日でシーズンエンド。この年、ナッツはナ・リーグ東地区を制覇。ポストシーズンに進みましたが、ストラスバーグが投げることはありませんでした。

 せっかくの好調をキープしながらも投げられない苦しみでストラスバーグはその後調子を崩します。ちなみに2012年はシルバースラッガー賞も受賞しています。

 2013年は8勝9敗に留まり、肘の不調も訴えました。以降、ストラスバーグはクビ、肘、肩と毎年のように不調を抱えながらも登板。2014年以降はずっと二桁勝利です。

 2019年はキャリアハイの18勝。なぜサイヤング賞のファイナルに残らなかったのか不思議なくらいの投球でした。 

 ナッツでは通算10シーズンで112勝58敗、3.17 ERA、1,695奪三振、オールスター3度、2017年サイヤング賞投票3位。

しびれた2019WS Game6

 そして2019年ワールドシリーズGame6ではしびれました。後がない状況で頼りになる投球。のちに問題となったサイン盗みを向こうにまわしてのフェイクの動きなど、マウンドさばきはさすがとしか言いようがありませんでした。

現地2019年10月29日、ナショナルがWSゲーム6に勝利。決戦をG7に持ち越しました。

 ストラスバーグ、2020年以降のナショナルズでの活躍も期待したいと思います。

怪我が多いが

 ストラスバーグで怖いのはやはり怪我です。肩、肘と毎年のように痛めているのが気になります。デビュー時のようなお化けファストボールは無くなりましたが、それでも軽く投げて97mphを出す当たり、まだまだスタミナ的な問題は気になりません。ただ、やはり腱、筋肉などは十分にケアしてもらいたいと思います。筋肉が異常に強いのだと思います。

意外に早かったディール決定

 過去2年キーマンのディールをギリギリまでホールドしていたスコット・ボラス氏ですが、まさか年内決着とは驚きました。ディールの内容自体はえげつないマネーですが、解決時期が早まったのはせめてもの救いですね。他の選手も加速するかもしれません。

ナッツの贅沢税

 気になるのがナッツの贅沢税。シャーザー、ストラス、コービンの3人だけで$86.9M。アンソニー・レンドンの分は外して、40manの総額は今のところ$169Mほど。$208Mの基準額を$38M以上下回っています。アンソニー・レンドンも戻せるのか?気になるところです。

【ナッツの2020贅沢税計算】(現地2019年12月9日、主要選手のみ)

  • シャーザー:$28.6M (計算上。受け取りは35M以上)
  • ストラスバーグ:$35M
  • コービン: $23 M
  • イートン: $9.5M
  • A・サンチェス: $9.5M
  • T・ターナー:$8M(調停ゆえ予想額)
  • ドゥーリトル: $6.5M
  • ケンドリック:$6.25M
  • スズキ: $5M
  • M・テイラー: $5M

  お読みいただき、ありがとうございました。

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