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【WBC2023】プエルトリコが8イニング、コンバインド・パーフェクトを達成!

イスラエル 0 @ 10 プエルトリコ(8回コールド)

 現地2023年3月13日、マイアミで行われたWBC 1次ラウンドの Pool Dで、プエルトリコがイスラエルを10-0でシャットアウト勝利。

 しかも、プエルトリコは先発のホセ・デレオン(José De León)から始まり、ヤークセル・リオス(Yacksel Ríos)、エドウィン・ディアス(Edwin Díaz)、ドゥエイン・アンダーウッド・Jr.(Duane Underwood Jr.)とつなぎ、コンバインド・パーフェクトを達成。すごいゲームとなりました。

8回コールドゆえ非公式

 但し、せっかくのパーフェクト・ゲームだったのですが、8回裏にプエルトリコがコールドゲームの条件である10点目を上げたので非公式の完全試合(パーフェクト・ゲーム)となりました。

CHECK

WBCコールドゲームのルール

  • 1次ラウンドのみに適用
  • 5回以降に15点差以上
  • 7回以降に10点差以上

ホセ・デレオンが6回2アウトまで投げる

 プエルトリコ先発のホセ・デレオンは、イスラエルの先頭打者、ジョク・ピダーソン(SFG)を2Bライナーに打ち取ると、2番のザック・ゲロフ(Gelof/A’s マイナー)を5球で三振。そして、カブスの大注目1Bプロスペクトのマット・マービス(Mervis)を2球でCFフライで仕留め、1回をわずか9球で片付け、乗って行きました。

 2回はダニー・バレンシア(BAL)、アレックス・ディッカーソン(元ATL)、ライアン・ラバーンウェイ(MIAマイナー)の3人を14球で片付けます。

 3回はトロントのスペンサー・ホルウィッツ、ドジャース・マイナーのタイ・ケリー、カージナルスのプロスペクトのノア・メンドリガー(Mendlinger)を3者連続三振に打ち取り、さらにギアをアップ。このイニングは16球。

 3イニング、打者1巡でたった39球です。しかも6三振を奪いながらです。

 4回以降はイスラエルの早打ちにも助けられ、三振と凡打を重ねて行き、5回を終えてなんと54球。WBC1次ラウンドではあり得ない6回に突入しました。

 6回表は、イニング先頭のホルウィッツを6球で三振、タイ・ケリーも4球で見逃し三振に打ち取り、計64球。上限の65球が見えたのでここでヤークセル・リオスにスイッチしました。

 ホセ・デレオンは5.2イニング、64球で10奪三振、0 BBです。

ホセ・デレオンとは

 ホセ・デレオンは、1992年8月7日生まれの30才の右腕。プエルトリコ出身なので、ルール4ドラフト(アマチュア・ドラフト)の対象であり、2013年にドジャースから24巡目指名を受け、プロ入り。2016年にドジャースでデビューしています。

 デビュー翌年の2017年にドジャースがローガン・フォーサイスを獲得したトレードでレイズへ移籍。

 レイズでは故障が続き、2018年3月にUCLの断裂が発覚。トミー・ジョン手術を受けました。2019年にレイズで復帰登板を果たし、2019年オフにレッズへトレード。

 レッズには2021年7月まで在籍したものの、リリースとなり、同年8月にレッドソックスに入るも登板の機会がなく、オフにFAに。

 2021年11月にブルージェイズとマイナー契約。しかし、メジャーでの登板はありませんでした。2022年オフにFAとなり、2022年12月にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んでおり、2023年のメジャー復帰を狙っている投手です。

 メジャー通算5シーズンで22試合、48.0 IPで4勝1敗、ERA 8.44、SO9 12.6、BB9 6.6、HR9 2.1という投手です。

 4シームが無く、ファストボールはシンカーです。この日の登板もシンカーが非常にいいコースに決まっておりました。

3人が完璧リリーフ

 先発が6回2アウトまでパーフェクト投球をするとリリーフ陣はむしろプレッシャーとの戦いになります。この後の3人は見事にそれをクリアーしました。

 2番手でマウンドに上ったヤークセル・リオスは、メドリンガーを空振り三振に仕留め、3アウトを奪って降板。ヤークセル・リオスは、2023年1月にFAとしてブレーブスとマイナー契約を結んでいる投手です。

 3番手は言わずと知れたメッツのエドウィン・ディアス。7回表を100mph投球で三者凡退に仕留めました。

 4番手で8回表のマウンドに上がったのは、ドゥエイン・アンダーウッド・Jr.。こちらも打者三振を三者凡退に打ち取り、見事に大役を成し遂げました。ドゥエイン・アンダーウッド・Jr.は右肩の故障でILに入ることが多かった投手で、現在、パイレーツのマイナーです。

キケがコールド勝ちを決める 

 プエルトリコの打撃陣ですが、初回からハビアー・バイエスとエディー・ロザリオのタイムリー・ダブルで3得点。2回にもキケ・ヘルナンデスのタイムリー・ダブルなどで3得点を入れ、序盤で6点を奪い、ほぼゲームを決めました。

 5回裏にも3得点を奪って9-0とし、8回裏にキケ・ヘルナンデスのLF前シングルで1点を奪い、コールド勝ちを達成しました。

【YOUTUBE】Israel vs. Puerto Rico | 2023 World Baseball Classic

英語:マーシー・ルール 

 コールド勝ちの英語表現ですが、”Mercy Rule”と言います。「慈悲のルール」というか、意味合いは「コールド勝ち」よりもこちらの方が実態を表しているように思いますね。

 ちなみになぜ「コールド」なのかというと、”Called”つまり、試合終了を「宣告する」ことからこう呼びます。雨で流れても「コールドゲーム」と言うのも同じ意味合いから。

エドウィン・ディアスが2人

 なお、プエルトリコにはエドウィン・ディアスが2人おります。一人は大投手のメッツのエドウィン・ディアス。もう一人は、内野手のエドウィン・ディアスです。スペルも同じです。

 内野手のエドウィン・ディアスは2023年1月にレッドソックスとマイナー契約を結んでおり、2022年はアストロズのマイナーでプレーしました。

 Pool D、ますます面白くなってきましたね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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