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【MLB2022】ダスティン・メイ、トミー・ジョン手術からの復帰登板で快投!デビュー戦のホーイングは2被弾

ダスティン・メイが復帰登板

 すでにMLB唯一の80勝超えを果たしているドジャースは快調そのもの。

 現地2022年8月20日、そのドジャースに頼もしい投手が帰ってきました!トミー・ジョン手術で離脱していたダスティン・メイ(Dustin May)が メジャーのマウンドに帰ってきました。

メイ、復帰が早い!

 ダスティン・メイのメジャー最後の登板は、2021年5月1日のブルワーズ戦。ゲーム途中に顔を歪め、自ら志願してマウンドを降りました。その直前も明らかにスピードが落ち、ルイス・ウリアスにHRを許した時点で本人もやばいと思っていたようで、せめてイニングの最後までと思って投げたのが症状を悪化させました。

 ドジャースの判断は迅速でした。MRIの結果、UCL(Ulnar Collateral Ligament: 尺骨側副靭帯しゃっこつそくふくじんたい)の断裂までは行っていなかったものの、損傷度合いのグレードも高かったのか、即座にトミー・ジョン手術をする決断をし、2021年5月11日に手術を行いました。

 よってダスティン・メイは1年3ヶ月強でメジャーのマウンドに復帰したことになります。早かったですね!

完璧な管理のリハビリ登板

 術後のリハビリも順調で、現地2022年4月2日にはすでに傾斜のあるマウンドでのスローイング・セッションを実施。4月6日にはブルペン・セッションで25球を投げ、徐々に力を入れた投球に移行し始めました。

 6月18日には40球、6月24日にはライブBP(シート打撃のようなもの)に登板し、98mphと101mphをマーク。

 7月2日にルーキー・リーグにアサインされ、7月17日には実戦登板をスタートさせ、2.0 IPでパーフェクト、奪三振3をマーク。

 7月21日にはトリプルAへのアサインメントが決まり、7月22日に2.0 IP、7月28日に3.0 IP、8月3日に4.0 IP、8月9日、14日、20日にそれぞれ5.0 IPに登板。3Aでは5試合、19.0 IPを投げ、被安打14、失点4、ER 4、被本塁打2、BB6、SO33で、ERAは1.89。

 見ていて思うのは、ドジャースはしっかりと管理していたなということです。データでは主に日数くらいしかわかりませんが、イニング数も徐々に長く増やして行っていますし、投げた後は6日など、きちんと日数を空けています。肘の腱に負担のかかる変化球も球種によって徐々に増やして行ったと思われます。フィニッシュで指に力を入れるシンカーなどもなかなか最後のプッシュを許さなかったのではないかと想像します。

 リハビリのオーバー・ペースは本人にもクラブにも2次災害でしかありませんから、早く復帰したければ、腕を休めろなど、上手に管理して行ったことが見てとれます。さすが、ドジャースです。

メイの復帰登板は5回、71球

 復帰登板はマーリンズ戦で、先頭のジョーイ・ウェンドルに投げた復帰第1球目は、98.2mphのシンカー。いきなり、復帰前とも思えるHigh-90mphのボールを投げました。ジョーイ・ウェンドルには3球目の91.1mphのカット・ボールをシングルを許しましたが、この日与えた安打はこの1安打のみ。

 この日のMAXは2イニング目にミゲル・ロハスを1Bポップフライに打ち取った99.2mph。ファイナル・イニングとなった5イニング目は若干スピードは落ちましたが、それでも97.5mphを投げ、腕のスタミナも申し分なしです。

 92mph ほどのカット・ボールも多用したことが復帰戦で5イニングも投げられたポイントかなとも思います。この日は4シーム、シンカー、カット、カーブ、チェンジアップと手術前に投じていた球種を投げました。

 5回を71球と理想的なペースでした。被安打1、スコアレス、2BB、9SO!

デビュー戦のホーイングが2被弾

 マーリンズの先発は、この日がデビュー戦となったブライアン・ホーイング(Bryan Hoeing)。1996年10月19日生まれの25才の右腕で、ルイビル大学の出身。2019年のアマチュア・ドラフトのマーリンズの7巡目指名です。

 今季はAAでは1.40と素晴らしい結果を出していましたが、AAAでは16試合、84.1 IPでERAは5.55。

 この日の先発が予定されていた左腕のブラクストン・ギャレット(Braxton Garrett)がショルダー・イシューとなったため、急遽ホーイングがコールアップ。メジャー・デビューとなりました。ブラクストン・ギャレットは今季13試合に登板し、2勝6敗、ERA 3.67をマークしていました。

 そのホーイングはボールの切れで勝負するタイプで、ファストボールは92mphほどで速くないのですが、70mph後半のカーブを効果的に使い、ファストボールを速く見せるタイプ。

 1回裏に先頭のムーキー・ベッツを2B ゴロに打ち取ったのは良かったのですが、つづくトレイ・ターナーとフレディー・フリーマンに連続安打を浴び、ランナーを貯めたところでウィル・スミスにLFスタンドに持っていから、いきなりの3失点。

 3回裏は打者2巡目で、ムーキーから始まって3連打でまずは1失点。HRを打たれたウィル・スミスは三振に打ち取りましたが、つづくジャスティン・ターナーにLFへHRを浴び、さらに3失点。

 ホーイングは3回を投げて、被安打8、失点7、BB1、SO2、被本塁打2。いいボールを投げるのですが、ドジャース打線にはちょっと厳しかったですね。ホロ苦デビューとなりました。 

 ドジャース打線はこのように序盤にダスティン・メイを大量援護。6回、7回にも満塁のチャンスを作りましたが、左腕のアンドリュー・ナルディ、右腕のコール・サルサーにそれぞれ粘られ無得点。

 ゲームは7-0でドジャースが勝利しました。打線はあと2点ほど追加点が欲しかったですね。

ビューラー離脱決定もメイがバックアップ

 ドジャース投手陣は今季、トニー・ゴンソリンとタイラー・アンダーソンが大躍進。そしてベテランのクレイトン・カーショウもここ数年で一番いいシーズンを過ごしています。カーショウはバック・イシューで現在は離脱しています。

 ウォーカー・ビューラーが6月10日のゲーム最後に離脱。ビューラーは当初はボーン・スパーの除去手術ということでしたが、8月15日にシーズン・エンディングの手術をすることが決まりました。

 ドジャースは肘の手術と言うだけで、症状や手術箇所を明かしておりません。いずれにせよ、今季のビューラーの復帰は無くなりました。

 ビューラーの手術は現地2022年8月23日の予定。

 ひょっとしたら、その後に詳細情報を明かすかもしれませんね。万が一、トミー・ジョン手術なら、2024年のスプリング・トレーニングまでアウトということになります。

 ビューラーのシーズン復帰が無くなったタイミングでダスティン・メイが戻ってきたことはドジャースは不幸中の幸いでしたね。ビューラーの肘の手術がトミー・ジョン手術でないことを祈りつつ。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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