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【MLB2021】カムバッカーが顔面を直撃したクリス・バシット(A’s)の様態

ハーラー・トップのクリス・バシットが離脱

 現地2021年8月17日、ちょっと痛々しいトラブルが起きてしまいました。

 シカゴのギャランディード・レート・パークで行われたアスレチックス@ホワイトソックス戦で、アスレチックス先発のクリス・バシット(Chris Bassitt )の顔面にカムバッカーが直撃。クリス・バシットはその場でうずくまり、しばらく起き上がれませんでした。

 両クラブのトレーナーがマウンドに集まり、緊急事態に対応。顔を抑えたタオルからは大量の流血が垣間見られました。クリス・バシットはカートで運ばれ病院に直行。

 クリス・バシットは現地2021年8月17日時点で12勝を上げ、ア・リーグにハーラー・トップ(最多勝)。最高のシーズンを送っていました。

100.1 mphの打球が直撃

 1回裏のマウンドを3人で抑えたクリス・バシット。上々のゲームインでした。

 トラブルが発生したのは2回裏。バシットは先頭のイーロイ・ヒメネスにRF前シングル、つづくヨアン・モンカダにもCF前へラインドライブのシングルを打たれ、ノーアウト・ランナー1、2塁のピンチを迎えました。

 ここでバッターはブライアン・グッドウィン。3球目のチェンジアップを捉えたグッドウィンの打球は、フォロースルーを終え、半身になったクリス・バシットの顔面に直撃。打球のExit Velocityは100.1mphをマークしていました。顔面をヒットしたボールはマウンドからさほど離れていないところで止まったので、相当な衝撃が顔面を襲ったことは誰の目にも明らかでした。

右頬骨を骨折

 球場を後にし、病院に直行したクリス・バシットはまず顔面の2箇所の裂傷を縫合。そして1度目の検査を行いました。

 判明したのは右の頬骨の骨折。心配された目には異常がなく、またCTスキャンによる頭部の検査にも異常は見られなかったとのことです。事故直後は相当あぶない状態かと思われましたが、現時点では頭部への影響はないので命に別状はない模様です。

右頬骨のトライポッドを骨折

 骨折したのは、右頬骨のTripod (トライポッド)という場所で、日本語だと三脚。下記の埋め込みはおそらくここで間違いないだろうという指摘です。

 zygoma(ザイゴーマ)というのは頬骨きょうこつです。zygomatic archは頬骨弓きょうこつきゅう。Front zygomatic sutureは前頭頬骨縫合。Infraorbital foramenは眼窩下孔、maxillaは上あご。

要手術

 上記の箇所にかなりの衝撃が加わったことから、手術が必要です。復帰時期は未定です。これは発表を待つしかありませんが、顔面の頬骨骨折で目や脳に影響がないなら術後10日ほどで退院するケースもあるようです。ただ、視力などもチェックするでしょうし、食事がまともに摂取できるかどうかもわからないので、リハビリやチューンナップの期間を入れると少し時間がかかるかもしれません。

今季、最高のシーズン

 クリス・バシットは上述の通り、ハーラートップを疾走中。今季はここまで25スタートですでに151.0イニングに登板で12勝4敗、ERA 3.22。SO9が9.2でBB9が2.1。WHIPは1.033。

 奪三振154はAL6位。また奪三振率254%、四球率5.8%はいずれもキャリアハイをマークしています。

 サイヤング賞の投票にも上位で入ることは間違いないところでした。

 また、今季は大谷選手が打席の時、タイムを取っていたのを気づかせるためにバシットに手を振って知らせ、バシットが笑って応えたというシーンがありました。

オールスターにも出場

 そして今季はキャリア初のオールスター出場。前半戦最後の11日に先発したばかりだったのですが、おそらく本人の希望でオールスターにも登板しました。直前登板の投手は辞退するケースが多い中、とてもすがすがしい心意気だったと思います。

ゲームはCWSが完勝

 ゲームの方ですが、クリス・バシット降板後、バーチ・スミスが引き継ぎましたが、アンドリュー・ボーンにタイムリー、そしてジェイク・ラムにHRを打たれ、このイニングは5失点。

 さらにホセ・アブレイユのHRやティム・アンダーソンのタイムリーで追加点を上げたホワイトソックスが9-0で勝利しました。

A’s正念場

 今回のバシットの怪我はアスレチックスが大エースを失ったということを意味します。しかもシーズン終盤の追い込みの時期にです。

 この日の敗戦でアスレチックスは68勝52敗で、ALウェスト2位。首位のアストロズがここのところ3連敗だったのですが、アスレチックスもお付き合いして3連敗。ゲーム差は2.5。

 3位のマリーズが64勝56敗。こことはまだ勝率で差はありますが、アスレチックスに連敗が続くようならここも意識しないといけない状態に。

 現時点でワイルド・カード・スポットは、アスレチックス、ヤンキースが勝率で並んでいる状態。そこに勝率でわずかに劣るレッドソックスも入り、三つ巴の様相になっています。

 アスレチックス、ポストシーズン進出のためには正念場に直面することとなりました。ボブ・メルビン監督、なかなか難しい舵取りになりましたが、どうするでしょうか?!注目ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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