TB、ヤンキースとのWヘッダーで優勝を決める!
現地2026年9月22日、ア・リーグ東地区も地区優勝が決まりました!
もはや時間の問題となっておりましたが、タンパベイ・レイズが2021年以来となる地区優勝を決めました。おめでとうございます。とにかく、ずっと安定した戦いぶりでしたね。
地区タイトルは5度目
レイズのクラブ創設は1998年で、DバックスとともにMLBのエクスパンション(球団拡張)で創設されました。創設当時はタンパ・ベイに多く棲息するイトマキエイに因んだタンパベイ・デビルレイズとしてスタート。
2008年に「光(光線)」をイメージしたレイズに変えて以降、変貌!2008、2010、2020、2021、2026と地区タイトルを5度も取りました。
2008年は岩村さんが活躍した年で、ワールドシリーズまで進出しましたね(フィリーズに敗れました)。2020年のコロナ・パンデミックの年もア・リーグを制覇。ドジャースとのワールドシリーズでは、当時レイズに在籍していたブレイク・スネルを余力がある中で降板させたことで、結果的にメルトダウンを招き,ワールドシリーズ・タイトルを逃しました。
神采配が続いていたケビン・キャッシュでしたが、最後の最後に下したこの決断は多くの議論を巻き起こし、批判も浴びました。

5度目の地区タイトルとなった2026年は過去4度とは違い、勢いの要素を欠いたとしても堅実な勝ち方をする、もはや王者の戦いぶりを見せた1年でもありました。
レイズはマジック1で臨む
この日、レイズはブロンクスでのダブルヘッダー。すでにレイズ、ヤンキースともにポストシーズン進出を確定済みですが、まだヤンキースにはわずかながら地区優勝の可能性が残されておりました。
このダブルヘッダーが始まる前のレイズのマジック・ナンバーは1。首位レイズが95勝60敗、2位ヤンキースが89勝66敗でゲーム差は6.0。残り試合はともに7。
ヤンキースはこのレイズとの4ゲームシリーズで全勝すれば、仮に最終戦で勝率が並んだ場合、タイブレーカーで優位に立てました。
ただ、レイズはあと1勝さえすれば、地区優勝が決定しますので、ヤンキースの確率は数学的に残っているというだけで、現実的にはかなり難しいものでした。
Gm1はカルロス・ロドンが好投
ダブルヘッダーのGm1はヤンキース先発のカルロス・ロドンが8回3ヒッターと好投。レイズもニック・マルチネスが6.0イニングを2失点と見事にゲームメイクしたのですが、4回裏にコディー・ベリンジャーに打たれた2ランHRが効き、ヤンキースが2-0のスコアで勝利。まずは地元で意地を見せた形となりました。

レイズがGm2で決める!
同日午後7:00過ぎに始まったGm2。
レイズ、新ロード・ジャージを披露
このゲームでレイズは新ロード・ジャージを披露。胸マークが創設時のロゴを想起させるデザインとなりました。
D・ラスムッセンが6回までノーヒッター
Gm2はとにかくドリュー・ラスムッセンに尽きます。
1回裏、レイズ先発のドリュー・ラスムッセンは先頭のベン・ライスに3ボールとボールが先行してしまいますが、この後はしっかりとカウントを作って最後はカットボールで三振。コディー・ベリンジャー、エリオット・ラモスにもフルカウントまで持ち込まれるも、三振を奪い、3者連続三振の立ち上がりとなりました。
これでリズムに乗ったラスムッセンは3回裏にオースティン・ウェルズに四球を与えて出塁を許すも、後続を抑えて無失点。
ラスムッセンは5回、6回といずれも三者凡退に抑え、ついにノーヒッター・アラートが点灯。迎えた7回裏、先頭のエリオット・ラモスを2球で追い込み、この回も!と期待されたラスムッセンでしたが、4級目のシンカーをLFへ運ばれ、これが二塁打となって惜しくもノーヒッター達成はならず。
このあと、2アウトまで奪うも、ジャズ・チザム・Jr.に四球を出したところでラスムッセンは降板。6.2イニングで114球、被安打1、スコアレス、BB 3、SO 11という素晴らしい成績でした。
ヤンキース先発はマックス・フリード。レイズは3回表にヒットと四球でチャンスを作ると、ライアン・ビレイドの内野ゴロの間に1点を奪って先制。
この後、なかなか追加点を上げることが出来ず、ドリュー・ラスムッセンを援護出来ませんでしたが、ラスムッセンが降板した直後の7回表に、集中打が出て3得点。
この後、9回表にもタイムリーが出たレイズが6-1のスコアで勝利。

この勝利で見事に2021年以来となる5年ぶりの地区優勝を決めたのでした。
レイズ、ALCSまでのホーム開催も決める!
この地区優勝でレイズのア・リーグ最多勝率が決定し、ポストシーズンはワイルドカード・シリーズは免除。ALDSからスタートとなり、ALCSまで進出した場合、全てホームフィールド・アドバンテージとなります。
レイズはトロピカーナ・フィールドの修理が終わった後、地元でのファンの声援が大きくなっており、ファンが増えてきているように思います。

地元開催でより有利になりそうですね。
レイズ、下馬評を覆してALを圧倒
今季のレイズの優勝をスプリング・トレーニングの時点で予想出来た者はおそらく誰もおらず、むしろ懐疑的な見方の方が多かったです。
というのもレイズは2年連続でALイースト4位に終わり、そして例によってサラリーの上がりそうな選手をトレードしていました。例えば、力のある右腕のシェーン・バズなどがそうですね。
それに、長年在籍していたジョシュ・ロウ、ブランドン・ラウ、クリストファー・モレルらが出て行き、FAでサインしたのはニック・マルチネス(RHP)、スティーブン・マッツ(LHP)、セドリック・マリンズ(OF)と、補強も地味でストーブ・リーグで話題になることはありませんでした。

FAでレイズに入ったニック・マルチネスも「多くの人が(ヤンキースの)独走を予想し、ニューヨーク、ボストン、トロントが上位を占めるだろうと考えていたはずです。僕たちがこの位置にいるとは誰も予想していませんでした。だからこそ、シーズン当初から戦い抜く必要があったのです」と語っています。
レイズ、チーム打率はMLB NO.1
現地2026年9月22日の段階ですが、レイズのチーム打率(.258)はMLB NO.1。ただ、上位は拮抗していて、ブルワーズも.258でトップタイで、ドジャースは.257、パイレーツは.254とわずかな差しかありません。ですが、チーム打率でMLBのトップ争いをしているという事実がすごいです。
そして安打数はMLB NO.3で、何より三振がMLB最少の1099。得点713はMLB 11位と真ん中ですが、いかに効率よく勝っているかがわかります。
リードしたジュニオール・カミネロ
その打撃の柱となったのはジュニオール・カミネロです。ジュニオール・カミネロは今季は現地2026年9月22日時点で、HR 41でヨルダン・アルバレス、ピート・アロンゾとともにALのHR数でトップを争っており、RBIも97をマークし、スラッシュラインは.275/.361/.525で、OPSは.886。彼が打撃の中心として大いに機能しました。
これだけ頼りになる打者がいると、ベテランのヤンディー・ディアスもかなり楽だったと思われ、.291/.357/.445、OPS .802、HR 22とのびのびした成績をマーク。さらに、ジョナサン・アランダは打率.277、HR22と脇を固めました。
そして韋駄天のチャンドラー・シンプソンの台頭が大きかったです。打率.309、盗塁46をマーク。
チームERAはALで4位
そして投手の方では、チームERAは現地2026年9月22日時点で3.67でア・リーグ4位をマーク。
ドリュー・ラスムッセンが君臨!
なんと言っても今季はドリュー・ラスムッセンの安定した投球が光りました。

大学時代の2016、2017年に2年連続でトミー・ジョン手術を行う羽目になったドリュー・ラスムッセンはプロ入り後も大きな怪我を経験しており、2023年5月12日には屈筋の肉離れにより60 Days IL入りし、同年7月24日にハイブリッド型のインターナル・ブレース手術を受けています。2024年も大半をリハビリに費やし、2025年にようやくフルシーズンでの復帰を果たし、150.0 IPでERA 2.76をマーク。
そして2026年は現地2026年9月22日時点で、IPはキャリアハイとなる172.0を数え、16勝5敗、ERA 2.76をマーク。今季はローテーションの中心としてレイズ投手陣を支えました。
またFAで獲得したニック・マルチネスもここまで177.1 IPで15勝5敗、ERA 2.94をマーク。彼もローテーションを大いに支えましたね。
それにグリフィン・ジャックス、イアン・シーモア、故障がちなシェーン・マクラナハンらもNO.3以降をしっかりと担いました。
そしてリリーバーではクローザーのブライアン・ベイカーの40SV(ERA 1.47)を筆頭に、70試合登板のケビン・ケリーもERA 2.48、レッドソックス時代に出てきては打たれていたキャム・ブーザーでさえ戦力にし、40試合でERA 2.06を記録。
投打にバランスが良い状態に見事に持って行きました。
試練の7月を見事に乗り越える
レイズは今シーズン、月単位で負け越したことがなく、しかも最後まで手を緩めることもありませんでした。直近の11試合では9勝を挙げ、7月20日以降はMLB最高の40勝19敗という成績を残しています。
今季、唯一調子が落ちそうになったのは7月で、フェンウェイ・パークでのレッドソックスとの4連戦(7月17日〜19日)でスウィープされてしまいました。レッドソックスが15連勝を上げていた最中のことですね。
ここで落ちた感のあったレイズですが、ところが、次のブルージェイズとの4ゲーム・シリーズでは3連勝で勝ち越し、つづくガーディアンズとのシリーズはスウィープし、レンジャーズとのシリーズも勝ち越しました。
さらに8月3日から12日までの西海岸シリーズではロッキーズ、マリナーズ、アスレチックスとの9戦を全勝という形で終えました。
一旦、落ちかけてもすぐに冷静に立ち直る、これが出来たのが今季のレイズでした。もう大人のチームでもはや強者のスタンスだと思います。
SSのテイラー・ウォールズは「ああいう事態(連敗、負け越しなど)にどう反応するかで、チームの真価がわかります。悪い流れを食い止め、立ち直って再び前進し、過去にこだわりすぎず、目の前のことに集中する。今年の違いは、まさにそこにあるような気がします」とコメント。これは強いわ!と思います。
そして春に会ったメンバーで10月も戦おうと誓ったなどチームワークも素晴らしかったようですね。
このレイズをALDS、ALCSでどこか止めるチームがあるのか??注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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