ブルワーズは無敵か!
現地2026年10月4日、パドレス@ブルワーズのNLDS Gm2が行われましたが、このゲームは凄かったですね。レベルが高くて非常に面白いゲームでした。
スターティング・ラインナップ
パドレスのメンバーはGm1と違い、捕手がイーサン・サラスからルイス・カンプサーノへ。この日はマイケル・キングが先発でしたから、キングの女房役のカンプサーノがマスクをかぶりました。DHは一旦はイーサン・サラスでしたが、後にギャビン・シーツに代わりました。
ブルワーズはGm1と比較すると、RFがルイス・ララからサル・フレリックへ、3Bがジョーイ・オルティズから元レッドソックスのデービッド・ハミルトンに交代。先発はNL ROY候補のローガン・ヘンダーソンです。
マイケル・キング、やはり好調
パドレス先発のマイケル・キングはカブスとのNLWCSのGm1で先発し、7回1ヒッターと好投。

そのマイケル・キングはこの日も素晴らしかったです。ブルワーズ打線を5回2アウトまでノーヒット・ピッチング。
4シームが96-97mphと非常に走っていましたので、右打者には最後はスライダーあるいはスウィーパーが来るのがわかっていても、布石のインコースへのシンカーとチェンジアップが邪魔でなかなか踏み込めなかったです。また、左打者にはアウトコースにチェンジアップを見せて、スライダー、スウィーパーで詰まらせるというまさに投球のテキストブック。この日も途中までは無双状態でした。
ローガン・ヘンダーソンも好投
さて、ブルワーズはNO.2としてローガン・ヘンダーソンを先発に起用。レギュラー・シーズン同様にこの日もよかったです。
彼の鍛えられた下半身や投げ方を見ると、ブレーブスのスペンサー・ストライダーを彷彿とさせます。ただ、4シームは94-95mphほどで、絶好調の時のスペンサー・ストライダーには及びませんが、彼の4シームは数字以上に速く見えます。そしてなんと言っても良いのが速い腕の振りから繰り出されるチェンジアップ。これが抜群に良いですね。
ローガン・ヘンダーソンもゲームを作りました。
先制はパドレス
そのローガン・ヘンダーソンは1回表、フェルナンド・タティス Jr.、ダスティン・ハリスから連続三振を奪って2アウト。地元も盛り上がります。ただ、3番のマニー・マチャードに四球を出して出塁を許すと、ワイルドピッチで2塁に進塁を許します。そしてスコアリング・ポジションにランナーを背負ったところで、Gm1で幻のHRを放ったタイ・フランスが打席に。ローガン・ヘンダーソンはタイ・フランスにCFへのラインドライブの打球を放たれ、マニー・マチャードがホームを踏み、先制点を許します(SD 1,MIL 0)。
ブルワーズ、珍しい守備の乱れで失点
そして、追加点はパドレスでした。5回表、ローガン・ヘンダーソンは先頭のルイス・カンプサーノを2ストライクまで追い込みながらも最後のスライダーが真ん中へ入り、LFへシングルを許します。
ジェイク・クロネンワースがあっさりと2Bフライに倒れた後、タティス・Jr.の当たりは2塁ベースの左に転がるゴロに。これを2塁ベース付近に守っていた名手ブライス・トゥランがダブルプレーを狙い処理に入るも、バウンドを合わせ損なってまさかのトンネル。3アウトチェンジとなるところが、1アウト1、3塁となります。
ローガン・ヘンダーソンはつづくダスティン・ハリスを2Bゴロに打ち取り、今度こそ4-6-3のダブルプレーとなるところでしたが、今度はプロスペクトSSのクーパー・プラートが1塁へ悪送球。これで3塁ランナーのルイス・カンプサーノが還ってパドレスに追加点が入ります(SD 2,MIL 0)。
3塁ランナーのホームインはかなり早いタイミングでしたが、この場合は第3アウトがフォース・アウトですので、タイム・プレーにはならず、ダブルプレーが成立していればチェンジでした。ただ、バッター・ランナーのダスティン・ハリスの1塁への到達も速かったので、送球がよくてもどうだったか?というタイミングではありました。プラートは焦りましたね。
ブルワーズは珍しく1イニングで2つのエラーを犯し、それが得点につながってしまいました。
5回裏、サル・フレリックのタイムリーで追撃
マイケル・キングの前に突破口を開けなかったブルワーズでしたが、5回2アウト後に打席に入ったクリスチャン・イェリッチがRFへ二塁打を放ち、ようやく反撃を開始。この後、サル・フレリックもSSの頭を超えるLF前のタイムリーを放って、ブルワーズは1点を返しました(SD 2,MIL 1)。
ブルワーズはこの後もクーパー・プラートが1、2塁間にシングルを放ち、デービッド・ハミルトンに至っては、特大のHR性の打球を放つも惜しくもファウル。さらなる追加点は入りませんでしたが、とにかくブルワーズは1点を返しました。
マイケル・キングは中4日ということもあり、5回で降板。被安打3、失点1、ER 1、BB 0、SO 6でこの日も素晴らしい投球を見せました。
7回はともに追加点
ブルワーズはこの日3つ目のエラーが出てまたも失点につながります。7回表、マウンドにはアブナー・ウリーべが上がりました。ウリーべは6回表2アウトからの登板です。
1アウト後、ウリーべはフェルナンド・タティス・Jr.を3Bゴロに仕留めるも、今度は3Bのデービッド・ハミルトンがファンブル。タティスが生き残ります。
さらに2アウト後にマニー・マチャードが四球で歩いて、2アウト1、2塁で当たっているタイ・フランスの打席を迎えます。
ここでタイ・フランスは97.1 mphのシンカーをRFにうまく弾き返してタティスが生還。パドレスが追加点をマークします(SD 3,MIL 1)。このタイムリーの時、RFのサル・フレリックがマニー・マチャードの3塁への進塁を阻止。さらなる追加点は許しませんでした。
7回裏、パドレスのマウンドは松井裕樹投手。松井投手は6回裏ノーアウトからのイニングまたぎです。6回裏は無失点に抑えた松井裕樹投手でしたが、7回裏はボールが散らばります。
先頭のギャレット・ミッチェルには3ボール後のカウントを取りに行った球をRFへ弾き返され、出塁を許します。
松井投手はつづくクリスチャン・イェリッチにもボール先行となり、しかも全て高め。6球目、91.8mphの4シームが真ん中高めに浮いたところをイェリッチに捉えられ、打球は左中間スタンドの方向に。HRかと思われた打球でしたが、これをジャクソン・メリルがリーピングで阻止し、見事に同点の芽を摘みました。メリルはHR強奪が得意ですね。
そして松井投手はサル・フレリックに四球を出したところで降板。ずっと銚子は良かったのですが、2イニングは厳しい内容でした。
このピンチにパドレスはブラッグレー・ロドリゲスを投入。ある意味メイソン・ミラーよりも頼りになる存在です。そのロドリゲスは代わりばな、クーパー・プラートをSSゴロに仕留め、1塁ランナーのサル・フレリックを2塁でアウトにして2アウトとします。

つづくバッターはデービッド・ハミルトン。ブラッグレー・ロドリゲスに軍配が上がりそうな無見合わせではありましたが、デービッド・ハミルトンも好機で粘りを見せます。打球は2Bゴロに。これでチェンジかと思われた瞬間、パドレスは2Bのジェイク・クロネンワースが打球をファンブルし、焦ってスローイング・エラーを犯します。これでハミルトンはセーフに。このプレーの間に3塁ランナーのギャレット・ミッチェルが生還し、ブルワーズは渋い形で1点を返します(SD 3,MIL 2)。
ブラッグレー・ロドリゲスは失点を許したものの、これは松井投手が出したランナー。結局、この日も打者は抑えています。この後、ジャクソン・チューリオも抑えられました。
9回裏にドラマが!
ブルワーズは8回表にピンチを迎えますが、アーロン・アシュビーが2シーマー全開で抑えて失点を防ぎました。
ゲームは3-2のスコアでパドレスが1点をリードして9回裏へ。パドレスは当然、メイソン・ミラーを投入。
そのメイソン・ミラーですが、先頭のギャレット・ミッチェルをSSゴロに仕留めて1アウトを奪ったところまでは良かったのですが、今日の投球はスライダー偏重。なぜか?4シームのコントロールが非常に悪かったのです。4シームならボールとわかる投球になってしまっていたのです。
メイソン・ミラーはクリスチャン・イェリッチ、サル・フレリックに連続四球。ここでブルワーズは代打攻勢にでます。クーパー・プラートの打席にアンドリュー・ボーンを起用。1アウト1、2塁で1本出れば、同点という場面でしたが、平凡なCFフライに終わり2アウト。ただ、ボーンの打席でメイソン・ミラーが投じたのは3球ともスライダー。
後がなくなったブルワーズはデービッド・ハミルトンの打席で、ベテランのゲイリー・サンチェスを器用。通常、ベテランはファストボールに弱いため、メイソン・ミラーは100mph投球で抑えにかかります。しかし、投じた球はいずれも明らかにボールで0-2。この後スライダー2球で2-2カウントに持ち込んで、最後は4シームで決めにかかりますが、判定はボールに。
フルカウントから選択したボールはやはりスライダーでしたが、これが抜けてしまって四球に。
2アウト満塁でジャクソン・チューリオ
ブルワーズは2アウト満塁のチャンスでジャクソン・チューリオが打席に。メイソン・ミラーはネクストサークルにいたジャクソン・チューリオも視界に入ったことでしょう。
満塁なったことで、メイソン・ミラーも肚を括れたようです。ミラーはチューリオに対し、まずは100.8mphの4シームがようやくゾーンに収めて空振りを奪って1ストライク。つづくボールも100mph超えでしたが、これはボール。3球目、ミラーは102.2mphの4シームで空振りを奪い、1-2カウントに。
ここからがチューリオが凄かったところです。4シームに刺され気味だったチューリオでしたが、4球目の103.5mphをファウルにし、徐々に対応していきます。ここでバッテリーはスライダーを選択し、5球目に空振りを奪いに行きますが、チューリオはこれに手を出さずにボール。
そして6球目、メイソン・ミラーは101.3mphの4シームを投げ込みますが、これをジャクソン・チューリオが鋭いスイングで対応。ものの見事に捉えた打球は、109.5mphの強烈な速度で2Bのジェイク・クロネンワースの右を抜き、CFへ。
これで走者2人が生還して、ブルワーズはサヨナラ勝ち。
負けてもおかしくなかったゲームを最終回で逆転。見事なサヨナラ勝利を決めました。

こんな劣勢さえも押し返せるとはブルワーズは「無敵か?」と思いました。いい野球をしますよね。
これでNLDSはブルワーズの2連勝で、NLCSへ王手。
Gm3は舞台をペトコ・パークに移して行われます。
お読みいただき、ありがとうございました。

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