スポンサーリンク

【INJURY2020】「またしても!」メッツのハードスロー、ノア・シンダーガードもトミージョン手術へ

メッツの豪腕もトミージョン手術へ

 現地2020年3月24日、またしても!というニュースが飛び込んできました。ニューヨーク・メッツの豪腕、ノア・シンダーガード(Noah Syndergaard )のトミージョン手術が決まってしまいました。

 2016年に、「俺は最後まで大丈夫だよ」という主旨の発言を行っていた”Thor(ソー)”こと、ノア・シンダーガードでしたが、強い筋力に裏付けられた力強い腕のスイングによって、さすがに無傷というわけにはいきませんでした。

”Thor(ソー)”、無敵とはいかず

 “Anything can happen,” Syndergaard said in March 2016. “You try to prevent it as much as possible, but at the same time you’re not always in control. Some guys go through their entire careers without having any problems. Hopefully, I will be one of those guys.”

「何かは起こるでしょう」とシンダーガードは2016年3月に言いました。「みなそれを可能な限り阻止しようとするけれど、同時にいつもコントロール出来ている訳ではない。ただ、 何人かの人は何事もなくキャリア終焉までたどり着く。あわよくば、僕もそんな人達の一人になるよ。」

 ノア・シンダーガードの”Thor(ソー)”の由来はこちらの記事をどうぞ。

“Torn UCL”

 現地2020年3月24日に発表されたメッツの声明によると、ノア・シンダーガードは現地2020年3月8日のクレープフルーツリーグのアストロズ戦に登板後に違和感を感じたとのことでした。例の流行り病の影響によりスプリングトレーニングがシャットアウトされた後もシンダーガード自身はチームドクターらに相談。状態の把握に全力を尽くしていましたが、最終的にMRIを実施しないとわからないという結論に。そしてMRIの結果、右肘尺骨側副靭帯(UCL)の断裂が判明。トミー・ジョン手術となったのでした。

【ノア・シンダーガード2020 スプリングトレーニングスタッツ】

  • 3試合、8.0イニング、被安打5、失点4、BB 0、HR 1、SO 11、ERA 3.38

手術は26日

 すでに手術の日程も決まっており、現地2020年3月26日(木)、フロリダの病院で行われます。

復帰まで12−18ヶ月

 最短でも12ヶ月を要するトミージョン手術の復帰へのタイムテーブルですが、ノア・シンダーガードは投手ゆえに余裕をもってリハビリに臨めば、18ヶ月かかります。ただでさえ筋力が強い投手ですから、しっかりと腱が接合し、十分に伸びることを確認してから腕をスイングしてもらいたいので、焦らずに仕上げて欲しいところです。よって復帰は2021シーズンの7月から9月当たりになるのでないかと思います。

2019年のジュースド・ボールに翻弄される

 2019シーズンのノア・シンダーガードの成績は32試合、197.2イニングを投げ、10勝8敗、ERA 4.28、奪三振202。これまでメジャー5シーズンのキャリアで自責点94は自己ワースト。これはルーキーイヤーの54点を40点も上回っています。被本塁打24も自己ワースト。完全にジュースド・ボールに翻弄された年でもありました。

Noah Syndergaard Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More | Baseball-Reference.com
Check out the latest Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & ...

ノア・シンダーガードのキャリア 

 ノア・シンダーガードのプロフィールもあらためて掲載しておきたいと思います。1992年8月29日生まれの27才。テキサス州の出身です。

元ブルージェイズ

 ドラフトは2010年1巡目指名、全体38位。指名したのはトロント・ブルージェイズです。ブルージェイズには2012シーズンまで。この間ルーキー、シングルAマイナス、シングルAで投げ着々とデビューに向け準備していました。

ディッキーとのトレードでメッツへ

 動きがあったのが2012年12月。その年、投手で話題になったのが20勝6敗を上げ、37才でサイヤング賞を受賞したR.A.ディッキーでした。そのシーズンオフ、トロント・ブルージェイズがディッキーを獲得したトレードで、メッツへ移籍。この時、一緒にメッツに移籍したのがトレビス・ダーノー。現ブレーブスです。

 ブルージェイズは2008年から2012年まで5年連続ア・リーグ東地区4位。のちに2015年にア・リーグ東地区制覇、2016年も2位に入り2年連続でポストシーズンに進出し、2度ともALCSまで進みました。その花開いた2年の前に下準備していたのが2013年と2014年。ディッキーを獲得したブルージェイズでしたが、2013年は最下位、2014年は3位に終わりました。

 ノア・シンダーガード、トラビス・ダーノーを差し出してでも先行投資していた時期だったのでした。デビュー前のこの当時からシンダーガードの名前はメディアによく出ていました。

2015年にデビュー

 ノア・シンダーガードですが、2015年にメッツでメジャー・デビュー。1年めに9勝7敗、2年目に14勝9敗を上げ、一躍メッツの中心投手に。デビュー2年めの2016年のERAは2.60。183.2イニングを投げてこの数字は無双状態と言ってもよいですね。それが冒頭のコメントでもありました。

2019年はトレードのカードに 

 ノア・シンダーガードは2019年、ワゲネンGMのトレードのカードにうまく使われたと言っても過言ではないでしょう。シーズン開始前、そしてトレード・デッドラインと他のクラブのプロスペクトを引き出すカードにされたケースが目立ちました。そのくせ、メッツはトレード・デッドラインではブルージェイズからマーカス・ストローマンを獲得し、売りが一転、買いに走ったのでした。

メッツのローテーション

 あくまで柱は2年連続サイヤング賞のジェイコブ・デグロムですが、ローテーション2番目のノア・シンダーガードが抜けたメッツはこのトミージョン手術でかなりの痛手を蒙りました。

 今オフはザック・ウィーラーをFAでフィリーズに出しているのも痛いところです。しかし、加入もあります。

 カージナルスからマイケル・ワカを、そしてレッドソックスからリック・ポーセロを獲得。この2人が機能しなければちょっとかなり厳しいです。

  1. ジェイコブ・デグロム:11勝8敗、ERA 2.43
  2. マーカス・ストローマン: 10-13、3.22 →メッツでは4-2、3.77
  3. マイケル・ワカ: 6-7、4.76 (STLにて)
  4. リック・ポーセロ: 14-12、5.52(BOSにて)
  5. スティーブン・マッツ: 11-10、4.21

 メッツ、補強はもうないとは思いますが、シンダーガードの10勝、ウィーラーの11勝、バルガスの6勝を失った今、補強に出るかどうか気になりますね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
【MLB2026】エンゼルスの新監督はカート・スズキに決定!
【2025ALCS_7】ジョージ・スプリンガーが殊勲の逆転3ランHR!ブルージェイズがワールドシリーズへ進出!
【2025ALCS_6】ブルージェイズ、2HRとイェサベージの好投でGm7へ!マリナーズはDP3つと運なし
【MLB移籍2026】アストロズ、豪腕のネイトピアソンと1年契約で合意へ!先発へ転向
【2025NLCS_4】大谷がまた伝説を作る!投手で6回シャットアウト&10K+打者で3HR!しかもWS進出!
【2025ALCS_5】シアトルが揺れた!マリナーズが8回裏にユーヘイニオのグランドスラムで逆転勝利!
【2025NLCS_3】ドジャース、ミズロウスキーから勝ち越し!佐々木で逃げ切ってWSへ王手!
【2025ALCS_4】M・シャーザー、鬼の形相で5イニング超え!ブルージェイズ、11安打8得点で勝利
【2025ALCS_3】ブルージェイズ、猛打復活!18安打(5HR)、13得点でまずは1勝を返す
【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!
【2025_NLCS1】ブレイク・スネルが8回、1ヒッター、10Kの好投でドジャースが先勝
【2025_ALCS2】マリナーズ、”その瞬間をつかむ”!3HRで連勝!ホルヘ・ポランコがまたもや殊勲!
【MLB2025】2019年以降、勝者が4度WSに進出、うち3度制覇!踏み台のようになってきたブルワーズのポストシーズン
【2025ALCS_1】ブライス・ミラーが好投!カル・ロリーにもHRが出たマリナーズが勝利
【2025NLDS_5】ブルワーズが中盤を制して勝利!カブスは鈴木がミズから完璧なHRを放つも、追撃ならず
【2025ALDS_5】総勢15投手、計37奪三振!壮絶な投手戦は延長15回でマリナーズがサヨナラ勝ち!
【2025NLDS_4】救世主誕生!佐々木の3イニングの完璧投球がドジャースをNLCSへ進める
タイトルとURLをコピーしました