暑かったリグレー・フィールド
現地2026年6月29日、リグレー・フィールドで行われたパドレス@カブス戦はローカル時間で7:05PMのファーストピッチでしたが、試合開始時点の気温が華氏で91度(摂氏32.7度)というかなり暑い中でスタート。これがもしデーゲームだったら・・・と考えるとゾッとしますが、ちなみにこの日のシカゴの日中の気温はスタート時と変わらず90〜92℉(32℃〜33℃)。昼間は日差しがあった分、体感温度を示す heat index(熱指数)は日中を通して100〜105℉(約38℃〜41℃)に達する危険な暑さだったようです。
そんな厳しい暑さに加えて、この日の風向きはホームから外野へ。まさにピッチャー泣かせの環境の中でマウンドに上がったのが今永昇太投手。
今永が見事なゲームメイク
横浜スタジアムで投げていた今永投手にとっては暑さは経験済みだったものの、この日の風は一発を浴びる傾向が強くなっている今永投手にとってはかなり不利な状況。
しかし、今永投手は投球内容に工夫をこらし、この悪条件を跳ね返す投球を見せました。
今永投手は1、2回を3人ずつで斬って取るなかなかの立ち上がり。しかし、3回表に先頭のザンダー・ボガーツ、つづくフレディー・ファーミンに連打を浴びてピンチを招くと、送りバントとフィルダースチョイスで先制点を与えてしまいます。
4回表は先頭のミゲル・アンドゥハーに二塁打を浴び、つづくタイ・フランスにはCF前に運ばれ、ノーアウト1、3塁でジャクソン・メリルというピンチの場面を迎えますが、今永投手はメリルを4シーム、スプリット、スライダーで3球三振で1アウト。ここまでは良かったのですが、この後、ザンダー・ボガーツに二塁打を浴び、1失点。0-2とリードを拡げられます。
しかし、今永投手の失点はこの2点のみで、この後は打線の援護もあって同点に追いついてもらい、良い流れを渡さないというように5回、6回を無失点に抑え、7回途中でマウンドを降りました。
この日は6.1イニングを投げて被安打9を浴びたものの、失点は2点に留めて見事にゲームメイク。丁寧な投球でHRを許しませんでした。今永投手は今季17度目の先発でしたが、このうち7試合は、HR無しです。今永投手の好投にリグレー・フィールドの熱狂的なファンも大歓声。
今永、被弾傾向を改善
今永投手の直近4試合のERAは2.82(このゲームを含む)。この期間、22.1イニングで被本塁打は3。この3本はいずれも前回のメッツ戦での被弾です。それ以前の4試合では21.2イニングで12本のHRを浴びてERAは10.80をマークしていましたから、この4試合でかなり改善を見せております。
鈴木が反撃の狼煙の二塁打、同点打
オフェンスの方は、3回までパドレス先発のグリフィン・カニングを攻めあぐね、沈黙しておりましたが、スコア0-2となった4回裏、1アウトから鈴木誠也選手がCFへ二塁打を放ち、チャンスメイク。反撃の狼煙となりました。
この後、ニコ・ホーナーが死球で出て2アウト1、2塁となり、マイケル・コンフォートがRFへラインドライブで弾き返すシングルを放ち、これで2塁ランナーの鈴木誠也選手が生還してまずはカブスが1点を還し、1-2とします。
そして今永投手の投球がヒートアップした5回裏、カブスは先頭のダンスビー・スワンソンが二塁打を放ってチャンスメイク。この後、1アウト1、2塁となった後、パドレスはグリフィン・カニングからカイル・ハートにスイッチ。
その代わりばな、マイケル・ブッシュが四球を選んで1アウト満塁とし、ここでバッターは鈴木誠也選手。鈴木選手はアウトローへのスプリットをCFへ弾き返し、これが犠牲フライとなってダンスビー・スワンソンが生還。2-2の同点に追いつきます!
9回、アマヤが芽を摘む
両クラブとも中盤以降、ブルペンが踏ん張って、スコアは2-2の同点のまま9回の攻防へ。
9回表、パドレスは1アウトからフェルナンド・タティス・Jr.が鋭いゴロを放ってカブスの2B、ニコ・ホーナーのグラブをすり抜けるシングルを放って出塁。勝ち越しのランナーとして出塁します。
パドレスは代打にギャビン・シーツを送り込み、トレント・ソーントンとの対戦に。この時、タティスは好機を拡げようと二塁への盗塁を企図。これを捕手のミゲル・アマヤが素早く送球。SSのダンスビー・スワンソンが滑り込むタティスのヘルメット後部にタッチ。
塁審の判定は「アウト」だったものの、パドレスはチャレンジを要求。映像確認の結果、判定は覆らず、タティスはアウト。ランナー無しとなったパドレスはシーツも三振に倒れて勝ち越しならず。こういうところで勝ち越しを決めるのがパドレスの強みですが、これを阻止したアマヤのこの守備は大きかったです。
鈴木がサヨナラを決める!
9回裏、パドレスのマウンドは8回からのイニングまたぎでジェイソン・アダム。カブスはイニング先頭のスワンソンとつづくPCAが連打を放ち、ノーアウト、1、2塁の大チャンス。
ここでパドレスは抑えのメイソン・ミラーを投入。なんとしても、サヨナラを防ぐ継投を見せました。
その代わりばな、アレックス・ブレグマンがミラーのスライダーを叩いてCF前シングル。カブスはノーアウト満塁とします。
カブスとしては願っても無いチャンスでしたが、つづくマイケル・ブッシュはミラーのスライダーに対応し、打球はLFへの浅いフライ。3塁ランナーのスワンソンが果敢にホームを陥れようとするも、打球があまりにも浅く、LFのジェイス・ボーウェンの送球はフレディー・ファーミンのミットに。スワンソンはホームでタッチアウト。カブスはせっかくのチャンスをダブルプレーで潰した・・・かに思えました。
逆に追い込まれた感のあるカブスでしたが、ここでバッターは鈴木誠也選手。この日、カブスはミラーのスライダーを狙っておりました。鈴木選手も同様で、2球目の甘いスライダーをしっかりと捉え、打った瞬間はHRかという打球を左中間深くに放ちます。この打球にLFのジェイス・ボーウェンがリーピング・キャッチを試みるも、リグレー・フィールド名物のツタに覆われたレンガの壁に激突し、ボールがフィールドへこぼしてしまいました。2アウトでしたので打った瞬間にPCAはスタートしており、打球がこぼれた間にゲームが決まりました。
カブスが鈴木誠也選手のサヨナラシングルで、3-2のスコアでサヨナラ勝利を上げたのでした。
試合後、鈴木誠也選手は「あの打席では、内角高めに来るスライダーを狙っていました。それなら自分がうまく捉えられる球だと思ったからです。その球を逃さず打ててよかったです」とコメント。

それにしてもミラーは4シームの数が少なかったです。いずれもスライダーを打たれて失点となりました。
カブス、10度目のサヨナラ
この勝利でカブスは今季メジャー最多となる10度目のサヨナラ勝利を収めています。
今永投手がよく踏ん張って、勝機をものにしました。カブスは3連勝となり、ナ・リーグ中地区2位をキープ。首位ブルワーズには5.5ゲーム差ですが、まだまだ挽回の位置につけています。
カブスは打線さえ機能すればやはり勝利が続きますね。
お読みいただき、ありがとうございました。

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