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【MLB2024】ブレーブス、今度はオジー・アルビーズが長期離脱!マックス・フリードもILへ

ブレーブスにまたもや怪我人

 現地2024年7月21日、アトランタ・ブレーブスにまた悲劇が・・・。

 このゲーム前まで首位フィリーズと7.5ゲーム差となっていたアトランタ・ブレーブス。地区ライバルのフィリーズはトレイ・ターナーを欠いていた時期があったとは言え、前半戦はかなり良いメンバーで戦えており、余力の点で後半への懸念が心配される面がありました。事実、オールスター前のアスレチックス、オールスター明けのパイレーツとの計6試合で2勝4敗と負け越し。ちょうど投手も疲れて来る頃で、勢いが一時的に萎む時期ではないか?などと筆者は見ていました。

 そのときに、シーズンの戦い方を知っているブレーブスが攻勢をかけるか?・・・と思っていた矢先、よりタフな状況に追い込まれたのはむしろブレーブスの方となってしまいました。

アルビーズ、左手首骨折で復帰まで8週間

 現地2024年7月21日、地元トゥルーイスト・パークでのカージナルスとのシリーズ・ファイナルを戦っていたブレーブスは、8回を終えて2-5と3点ビハインドで9回の守備に。

 カージナルスの表の攻撃を抑え、なんとか3点差をひっくり返そうかというところで、8回から登板のジェシー・チャベスが9回のイニング先頭のラーズ・ヌートバーに四球。ただ、つづくポール・ゴールドシュミットをダブルプレーに斬って取り、2アウトまでこぎつけます。

 しかし、ノーラン・ゴーマンに四球を与え、さらにマイケル・シアーニにLFへのシングルを打たれ、1塁ランナーのゴーマンが3塁へ進塁。2アウト1、3塁のピンチを迎えます。

 つづくメイシン・ウィンの打席で1塁ランナーのマイケル・シアーニが2塁へ盗塁。このとき、トラビス・ダーノーの送球がシアーニの走路と重なり、捕球体制に入った2Bのオジー・アルビーズが後ろへ後逸。この間に3塁ランナーのゴーマンが還り、カージナルスはさらに追加点。6-2とし、ゲームをほぼ決めてしまいます。

 このとき、アルビーズはシアーニと交錯した直後手を抑えてその場にうずくまります。

 明らかな怪我となったアルビーズは、VTRを見るとボールを掴みに行く瞬間にシアーニの体が入ってきてしまい、手首に強い衝撃が加わった模様。試合後、ブレーブスはアルビーズを病院に連れて行き、X線検査を行った結果、左手首の骨折が判明。これにより、アルビーズは復帰まで約8週間を要することになりました。早くてレギュラー・シーズンの終盤に復帰出来るかどうか。今のところ、ポストシーズンに出場見込みのブレーブスゆえ、ポストシーズンにはなんとか間に合いそうなスケジュール感です。

 ブレーブスはカージナルスとのシリーズを落としましたが、ゲーム終盤にもっと大事なものを落としたという感じです。

マックス・フリードもIL

 さらにこのゲーム前、ブレーブスはオールスターにも登板した左腕のマックス・フリードを左前腕神経炎で15日間のIL入りに。日時は7月18日に遡らせ、そこからの15日間です。

 マックス・フリードは今季ここまで18試合に先発し、108.0 イニングを投げ、7勝5敗、ERA 3.08。4月29日のマリナーズ戦では6イニング・ノーヒッター(2BB、7SO)を、さらに5月11日のメッツ戦でも7イニング・ノーヒッター(3 BB、5 SO)を達成。

 そのほかにもスコアレス投球が2度、このうち1度はシャットアウト勝利(完封)。1失点投球が5度。開幕2試合がラフ・スタートだったので、ERAはそれほど低くありませんが、6イニング以上3失点以下のクオリティー・スタートが10度もあり、非常に安定していました。

実はASG前に違和感 

 マックス・フリードは実はオールスター出場前に前腕に違和感を覚えたようですが、いつものことと思い、オールスターにも登板。スコアレス投球を披露。

 しかし、7月19日にトゥルーイスト・パークに戻っても、違和感が引かず、チームに報告。その後、MRI検査を受、神経の炎症を検知したのでした。ただ、UCLの損傷など大きな怪我は見当たらず、少し休めば復帰できる見込みです(現時点では)。

 なお、マックス・フリードは2024年シーズン後にFA資格を満たします。

招集 

 アルビーズの離脱により、ブレーブスは内野手でトリプルA在籍のナチョ・アルバレス・Jr.(Nacho Alvarez Jr.)をコールアップしそうです。ナチョ・アルバレスは、21才のSS。MLBパイプラインでアトランタのプロスペクトランキング5位にランクされ、AAAではAVG .336、OPS1.007、7 HR、24 RBIをマーク。かなり打っています。

 また投手の方では26才の左腕のディラン・ドッド(Dylan Dodd)をコールアップします。ドッドは2023年にすでにメジャーを経験済みです。

ブレーブス、11人がIL

 すでにエースと打の中心を欠いているブレーブス。スペンサー・ストライダーとロナルド・アクーニャ・Jr.のことですが、今回のアルビーズとフリードのILでさらに厳しい状態に。

 開幕時の40manロースターからこれで11人がILに登録され、そのうち4人が60 Day ILということに。

ブレーブスの主なIL

  • マックス・フリード(LHP): 15 Days IL(左前腕部)
  • オジー・アルビーズ(2B): これからILへ (左手首骨折)
  • ワスカル・イノア(RHP): 60 Days IL (肘:リハビリをスタート)
  • レイ・カー(LHP):60 Days IL (トミー・ジョン手術)
  • マイケル・ハリス2世(CF):10 Day IL (ハムストリングス)
  • タイラー・マツェック(LHP):60 Days IL(肘:キャッチボール再開)
  • ハーストン・ウォルドレップ(RHP): 15 Days IL(肘)
  • スペンサー・ストライダー(RHP): 60 Days IL (肘の手術。状態は驚くほど良かった)
  • ロナルド・アクーニャ・Jr. (OF): 60 Days IL(膝)
  • ジミー・ハーゲット(RHP): 15 Days IL
  • アンヘル・ペルドモ(RHP): 15 Days IL

朗報:ATLプロスペクト9位が16 SO

 なお、朗報があります。ドゥルー・ハッケンバーグ(Drue Hackenberg)が、21日のAAの試合で7IP、16奪三振を記録。これは4月25日にガーディアンズのプロスペクト、マット・ウィルキンソンが記録したシーズン最多の15SOを更新。また、ブレーブス2Aのミシシッピ・ブレーブスのフランチャイズ記録も更新しました。

 ドゥルー・ハッケンバーグは2023年ドラフトのブレーブスの2巡目指名。現時点でブレーブスのプロスペクト・ランキングで9位。彼もこれからチャンスが拡がりそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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