開幕は楽観的(現時点では)
現地2024年3月2日、グレープフルーツ・リーグのゲームで右膝に違和感を覚え、それ以来欠場しているブレーブスのロナルド・アクーニャ・Jr.の症状が判明。MRIを実施したところ、右膝半月板の炎症ということがわかりました。
ランダウンプレー
ロナルド・アクーニャ・Jr.は現地2024年2月29日のツインズ戦で、今グレープフルーツ・リーグ初ヒットとなる2塁打を放ちました。その後、2B塁上でツインズ2番手のコディー・ファンダーバーグ(LHP)のピックオフに捕まり、二・三塁間を数度往復してアウトに。
OFの選手のランダウン・プレーほど怖いものはなく、かつて現地2019年6月3日のパドレス@フィリーズ戦でこれからバリバリ働くぞ!と意気込んでいた当時フィリーズに在籍していたアンドリュー・マッカッチェンがやはり牽制で捕まり、ランダウンプレーに。
レギュラー・シーズン(公式戦)ということもあり、粘りを発揮しようとしたマッカッチェンでしたが、その場に膝を抱えてうずくまってしまいました。後日、左膝ACLの断裂が判明。シーズン・エンディングとなったことがありました。
ゆえに塁間で挟まれたアクーニャにはヒヤヒヤしましたが、最後は止まってタッチを受けて駆け足でダブアウトに退きました。
その後、アクーニャは守備にもつき、4回裏の第3打席にも立ち、当初のゲームプラン通りに6回表の守備からJ.P. マルチネスに交代。特に怪我の様子は見せなかったのですが、ゲーム後に違和感を覚え、年のためにMRIを撮影したところ、右膝半月板の炎症が見られたということでした。
火は小さいうちに消しとけということで、無理はさせないという状況で、ロサンゼルスのニール・エルアトラーチェ医師によってさらに検査を受ける予定です。
2021年に右膝の靭帯を断裂
今回の怪我で気になるのは、かつてアクーニャは2021年に右膝のACLを断裂。これはフェンス激突を防ぐために急激に勢いを殺したたまでは良かったものの、代わりに右膝に大きなダメージを負ったという怪我でした。
これにより、アクーニャは2021年は7月10日がシーズン・エンディングに。2022年4月28日まで復帰を待たなければいけなくなりました。今回は同じ右膝ゆえにブレーブスとしては慎重に対処しているというところです。
なお、ブレーブスは2021年にワールドシリーズを制しましたが、アクーニャ抜きで勝ち取ったというとんでもない底力を持ったクラブでもあります。
2023年にNL MVP 、40/70を達成
ロナルド・アクーニャ・Jr.は2023年は打率.337、OBP .416、SLG .596、OPS 1.012、OPS+ 168、HR 41、TB 383、SB 73という素晴らしい成績を残し、NL MVPを受賞。そして40HR/70SBを達成。現時点でまだ26歳という若さです。
大谷選手と同じ歩調で、ともに2018年にROYを受賞し、2023年にMVPを受賞。年齢は大谷選手の方が3才半ほど年上ですが、世代の代表する選手同士でもあります。後に振り返ったときに2020年代を代表する双璧となりそうです。
ATLは今季7ピートを狙う
ブレーブスは今季、ナ・リーグ東地区連覇7連覇を狙います。これまでと違い、ここ2年ほどは資金も大量に投入しているブレーブスは選手層が非常に厚いです。とは言え、アクーニャの怪我が深刻であった場合はやはり影響を受けてしまいます。
アクーニャが2023年にマークした40/70は、率ではなく個数ですから、試合数が必要な記録です。2年連続でこの偉業を達成、あるいは超えて欲しいとは思うものの、やはりしっかりと治してから復帰してもらいたいですね。
ブレーブスは上述のように楽観的ではあります。そのとおりになれば良いですね。
お読みいただき。ありがとうございました。
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