ディラン・シーズ、9回2アウトまでNO-NO
現地2022年9月3日、ギャランティード・レート・フィールドで行われたツインズ@ホワイトソックス戦にてホワイトソックス先発のディラン・シーズ(Dylan Cease)が9回2アウトまでノーヒット・ノーランの快投。あとアウト1つで記録達成というところでしたが、ア・リーグのバッティング・タイトル・リーダー(打率1位)であるルイス・アラエズにCF前シングル許し、惜しくも記録達成ならず。
しかし、ディラン・シーズは次打者のカイル・ガーリックを三振に打ち取り、見事に9回、1ヒッター、シャットアウト勝利を達成しました。それにしても惜しかった。
AL奪三振2位のシーズが序盤は打たせて取る投球
ディラン・シーズと言えば、ゲリット・コールとともにア・リーグ奪三振のタイトルを争うほどの奪三振キング。このゲームが終了しての数字になりますが、1位のゲリット・コールの204に対し、シーズは197個。
高い奪三振率を誇るシーズですが、この日の序盤にはまったく奪三振がなく、初三振は5回裏の3アウト目でした。それほど、球数も抑え、効率的に投球をしていたことになります。
ディラン・シーズと言えば、High-90mphの4シームに加えて縦のスライダー、そして打者のタイミングをずらすナックル・カーブが持ち球ですが、この日は特にスライダーが良かったです。
初めてランナーを許したのは、3回表のジェイク・ケイブへの四球。二人目のランナーも四球で、6回裏2アウトからヒルビアトゥー・セレスティーノ(Gilberto Celestino)に与えた四球でした。この日出した四球は2個のみ。
そのディラン・シーズのノーヒットノーランを破ったのは、ア・リーグ打率NO.1のルイス・アラエズでした。
2アウトで打率1位のルイス・アラエズと対戦
通常であれば、ノーヒットノーラン達成には守備のハードルが用意されており、処理が難しい打球がよく飛びます。それを野手陣が防いで記録を継続させるというケースが多いのですが、この日のホワイトソックスの野手陣には、そのような際立った好プレーというものはなく、むしろ、淡々と進んで行きました。
ただ、野球の神様はやはりハードルを忘れていなかったようで、最後の最後で最高の打者を用意していました。あとアウト1つというところで、ア・リーグ打率1位のルイス・アラエズのターンとなりました。
3球目のスライダーが甘く入る
ルイス・アラエズに対して、膝下に沈むスライダーから入ったディラン・シーズ。これはボールに。2球目はインハイへの4シームでストライク。
その3球目、この日良かったスライダーを選択したのですが、最後の最後に甘く入ってしまい、ほぼ真ん中に投げてしまい、これをCF前に痛打されて惜しくも記録達成ならず。
この打席だけで言えば、1、2球が非常に厳しいコースだっただけに、3球目の甘いスライダーはアラエズには余計に甘く見えたと思います。惜しかったですね!!
その後、間を取って気持ちを立て直したシーズはつづくカイル・ガーリックを三振に仕留め、1ヒットシャットアウトが完成。
この日は9回、103球、被安打1,与四球2、奪三振7という成績でした。
なお、ホワイトソックス打線は初回にイーロイ・ヒメネスの3ランHRなどで4得点。4回にはロミー・ゴンアレス(2B)のメジャー初HRなどで3点を追加。さらに8回裏には、エルビス・アンドラスにグランドスラムが出るなど6得点。計13得点を奪い、13-1でツインズに快勝しました。
ALセントラルは3クラブで優勝争い
このゲームを終えてALセントラルの順位はご覧の通り。
【ALセントラル】現地2022年9月3日終了時点
- ガーディアンズ:68-63
- ツインズ:67-64 (首位とのゲーム差1.0)
- ホワイトソックス:67-66(首位とのゲーム差2.0)
3クラブともあと30試合前後残しており、ホワイトソックスにもまだ十分にチャンスがあります。
さらに、ワイルドカード争いは以下の通り。
【ワイルドカード】現地2022年9月3日終了時点
- レイズ:74-57
- マリナーズ:75-58
- ブルージェイズ:72-59
- オリオールズ:71-61 (3枠目までゲーム差1.5)
- ツインズ:67-64 (3枠目までゲーム差5.0)
- ホワイトソックス:67-66 (3枠目までゲーム差6.0)
- レッドソックス:66-68 (3枠目までゲーム差7.5)
ワイルドカードはブルージェイズとオリオールズで3枠目を争っており、オリオールズとツインズの間はやや空いています。ツインズとホワイトソックスにすれば優勝争いに参加しつつも、ブルージェイズとオリオールズで星のつぶしあいをしてくれればというところでしょう。やはりポストシーズンに進むには地区優勝を目指すしかないというところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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